Lilacの妊娠・出産・育児ノート

キャリア志向の強い女性や、仕事で既に責任ある立場にあったりする女性向けの妊娠・出産・育児ブログ。 妊娠したときのTips集、キャリアと妊娠・育児を取り巻く論点、女性リーダーシップと子育ての両立、日本と海外の状況比較、今は仕事に没頭中だけどいずれは子供も欲しいと思う若い女性向けのメッセージなど、様々な話題をお届けします

女性の生き方

保育費用が収入を超えても女性が仕事を続けるべき5つの理由

Fotolia_85479472_XS

4週間ぶりのブログです。大変長らくお休みしました。
その間、生後4ヶ月の娘は慣らし保育で3回風邪をもらってきたり、 私が復帰準備を始めたりと、忙しく過ごしておりました。
風邪が治るたびに急成長。なかなか首がすわらないと心配していたのに、4ヶ月の誕生日を過ぎて首が座ったとたん、寝がえりをコロコロするようになったり、人見知りをするようになったりと、目が離せなくなって来ました。

さてさて、タイトルの件ですが、保育費用がキャリア妻の収入を超える、というのは実はよく聞く話。
「え、そんなにかかるの?」と思う人は多いだろうが、子どもが二人以上いて都心の私立保育園に入れていたり、夫婦ともに激務でベビーシッターや病児保育を使い倒していたりなどで、月の保育費用が40万円を超える人は私の知り合いにも片手の指を超えるくらいはいる。
そこまで行かなくても、家事代行なども含めた保育にかかる費用が月に20万、30万に達するという共働き夫婦は割といるようだ。
そうすると、「え、そんなまでして働き続けるの?」という疑問を持つ人もいるだろう。

ウチも、計算したら結構高かった。
3月生まれで認可保育園に申し込みできなかったので、空きがあった託児所に入れる事にしたが、都心のせいか、びっくりするくらい高い。
加えて、病児保育や家事代行などの諸費用を含めると、ゼロ歳児のうちは、日本企業に勤めるうら若きウチの夫の月収を超える見込み。
それでも、夫が仕事を辞めて専業主夫になるべきとは私は全く思っていない。

一方、保育費用が妻の収入を超える家では、妻の仕事に理解がない夫に、「お金もったいないから仕事辞めろよ」「お前の収入と同額払ってんじゃバカみたいだろ」とか言われることも多いと聞く。
結構なキャリアを積んでいる女性でも、旦那さんにそう言われる話はママ会でもよく聞く話。

でも、仕事が好き、仕事を続けたい、と考えている妻(夫)は、自分が働いていることでかかる保育費用が高くても、仕事は続けた方がよい。
一時的に保育費用が収入を上回ったとしても、仕事を続けるメリットは沢山あるから。

もちろん専業主婦(夫)になる理由はお金だけではないし、否定するつもりは全くないが、ここでは仕事を続けたいのに「お金もったいないから仕事辞めろよ」と言われている人が反論にも使える、何故仕事を続けたほうが良いか、という5つの理由を書いてみる。

1. 生涯年収は、保育費用を差し引いても、仕事を続けたほうが圧倒的に高い

お金の話への反論は、やはりお金の話から。

結局のところ、保育費用が妻(夫)の収入を超えるなどというのは、長くても5年。一時的なことなのだ。
それでも仕事を続け、キャリアを積めば、収入は上がるので、ベビーシッターを雇ったり、家事代行を使ってでも仕事を続けた方が生涯年収は圧倒的に高くなる。

じゃあ実際どのくらい高くなるのか、というのをエクセルで簡単なモデルを作って検証してみた。
すると、年収にもよるが、保育費用が嵩んでもキャリアを積み続けた場合と、仕事を辞めて10年間専業主婦(主夫)をして、その後オフキャリアに復帰した場合では、生涯年収には二倍近くの差が出る、という結論。

モデルは、23歳で就職して初任給350万円、50歳に年収650万に達し、その後徐々に年収が下がって、65歳まで働き続ける設定(働き続ければ生涯年収2.4億円)を基本とする。
ここで、
ケース①:妻(夫)が30歳から育児中も出来るだけ働き続けてキャリアを積み、5年間は給料をまるまる保育費用に充てた場合、保育費用を除いた生涯年収は2.1億円程度になる。
ケース②: 30歳ですっぱり仕事を辞めて専業主婦(主夫)となり、40歳で復帰してオフトラックで60歳まで働き続けた場合、生涯年収は1億円程度だ。

(補足:
ケース①は、キャリアを積み続けることを優先して、育休などはキャリアの妨げにならない程度にしか取らず、ベビーシッターなどを活用し、年収を保育費用につぎ込み続ける、というモデルです。
生涯年収のうち、3000万円弱を保育費用につぎ込むイメージです。
保育費用が月額40万円かかっている、という冒頭のケースでも5年間で2500万円ですから、実際には育児休暇中の減給分も含めて、これの額を超えるのは珍しいと思われます)

一応、1000万円に達するケース(生涯年収3.4億円)もやってみたが、ケース①3億円、ケース②1.5億円だった。
図にするとこんな感じ。

Total revenue
年収やその増え方によっても、生涯年収は全然違ってくるし、専業主婦(主夫)をしばらく続けてから、起業して大成功、なんて人もたまにいるので必ずとはいえないが、キャリアを積み続けたほうが圧倒的に生涯年収は高い、というのは多くの場合に言えるはず。

そんなわけで家族に「仕事辞めたら」などとチクチク嫌味を言われて不安な人は、上記を元に反論するか、実際に自分の年収を元にモデルを組んで検証してもよいと思う。

2. 子供が手元にいるのはたった20年。仕事(や趣味)を続ければ、自分の一生の財産になる。

子育てに専念するために一度仕事を辞めてしまうと、資格や特殊な人脈があるわけでない限り、前線に戻るのはとても大変だ。
でも、ベビーシッターなり祖父母なり色んな手を借りながら、仕事も続けていれば、仕事を通じて得られた経験や人脈は一生の財産になるだろう。
子供を手元で育てられるのは、せいぜい20年くらいのもの。
一方、自分の人生は、子供が巣立った後も20~40年は続くのだ。

仕事や趣味に没頭して育児放棄するのでは最悪だが、逆に仕事も趣味も辞めて「子育てだけが生きがい」になってしまうと、子供が成人しても子離れが辛いし、子供も辛い。
親が自分の好きな仕事や趣味を続け、子育てに加えて自分の人生を生き続けるのは、子供の為でもある。

なお、これは趣味や地域活動にも言えることで、専業主婦(主夫)という道を選んだとしても、趣味や子育て、地域活動を通じて知り合った人脈はいつまでも大切にし、一生の財産にしたほうが良い。
仕事をしている人も、子育てしながら趣味まで続けるのは大変なことだが、人脈だけはちゃんと持ち続けた方が、老後も楽しめることだろう。

3. 仕事と家庭を両立する楽しさや大切さを教えられる親になれる

以前、ハーバード大の研究で、働く母親の元で育った娘は、管理職に就く比率が高く、年収も高い、息子は家事に貢献し、家族の面倒を見る父親、要するにイクメンになる比率が高い、というのがニュースになった。

ハーバード大のニュースリリース(英語)
それを元にしたThe Guardian誌の記事(英語)
日本語の記事(マイナビニュース)

共働きの家は相対的に世帯収入が高いので、娘に良い教育を授けられ、年収も高くなるだろうと思うので、この調査結果のどこまでが母が働く効果かはわからない。
でも、働く母親に育てられるほうが、迷いは少なく仕事をしながら子育てと両立できることだろう。
専業主婦の母親に育てられ、高学歴でキャリアを積む娘の、自分は母親ほど育児に時間をかけられないけど、うまく育てられるのか・・・というコンプレックスは根が深い。

結局、両親が共働きで仕事を続け、仕事を両立しながら家族の面倒を見ることで、それを見て育った子どもたちは、それが当たり前だと思い、抵抗なく続けていくことが出来るのだろう。
自営業の子供に、起業家が多いというのと似てる。子供は親の背中を見て育つのだ。

だから、子供にも仕事と家庭を両立するような大人になってほしいと思うなら、自らそうして子供に背中を見せるのが、効果が高いのだろうと思われる。
ただし、限られた短い時間でも子供と一緒に過ごし、子供に愛情を注いで、寂しい思いをさせないようにしないと、反面教師になってしまうことも。

4. 世間をよく知る、社会性の高い親になれる

別に専業主婦(主夫)が世間知らずだと言うわけではないが、仕事を子育てと両立しながら続ける母親・父親達が身につける知見や社会性スキルは、子どもの教育にも役に立つ。

小学校で、民間企業などで働く社会人を先生として招く、という話に似ている。
実際に社会に出て、お金を稼ぐことの大変さを知っている親が子供を育てることで、社会を生き延びるための知恵の面でも、社会性スキルの面でも、子供が社会にでる前に色々と教えられる事は多いだろう。

子供が社会人になり、会社で困ったことがあっても、人生の先輩として、相談に乗ってあげることも出来るだろう。

5. 小さい時から色んな人に育てられる方が、子供の社会性が身につく

両親とも働いていれば、子供は色んな人に育てられることになる。
父母に加えて、祖父母、保育園の先生、ベビーシッター・・・
保育園に通っていれば、小さい頃から社会の中で生きるすべを身につけることになるだろう。
子供の時から社会性が高い、という経験は、大人になってからの自信にも影響すると思われる。

なお、専業主婦(夫)などで保育園に通っていない場合でも、小さな頃から子どもたちだけの社会の中に子供を入れることを意識して育てる方が良い。
自宅でママ友会をやって、子どもたちだけで遊ばせておいたり、児童館や公園で遊ばせたりなど。
そこでのママ友との付き合いは面倒だ、と思う人もいるかもしれないが、子供の教育のためだと割りきって付き合えば良い。


以上。
子育てと仕事を両立するために保育費用がかさみ、自分の年収を一時的に超えても、仕事を続けたほうが、金銭的にも、自分の人生にも、子どもの教育を考えても、長い目で見ればメリットがあるよ、という話でした。

1. 生涯年収は、保育費用を差し引いても、仕事を続けたほうが圧倒的に高い(2倍以上)
2. 子供が手元にいるのはたった20年。仕事(や趣味)を続ければ、自分の一生の財産になる。
3. 仕事と家庭を両立する楽しさや大切さを教えられる母親(父親)になれる
4. 世間をよく知る、社会性の高い親になれる
5. 小さい時から色んな人に育てられる方が、子供の社会性が身につく

家族にチクチク言われる人、自分でも両立は大変だ、辞めた方がいいかなぁと気弱になってしまう人は、これを読んで頑張ってください。

一方、仕事は嫌い、仕事を続けるより家にいる方が自分らしくいられるし、楽しい、という人は専業主婦(主夫)になったほうが子供にも良い影響を与えられるかも知れない。
いずれにせよ、忙しくても子供に愛情をかけつつ、子育て以外にも好きなことを続けて、イキイキしている親の姿を子供に見せるのが、子供の教育にも大切なのだと思います。

書評:モモちゃんとアカネちゃん-父の不在と娘の成長

最近、娘に読み聞かせる絵本を探していて、自分が小さい頃に読んだ絵本や児童書に出会うことが多い。
先日は、私が小学校に上がる頃に図書館で何度も借りてむさぼるように読んだ、モモちゃんシリーズを発見。
当時4巻までしかなかったシリーズも、いつの間にか続編が出ており、6冊に増えていた。 
今年の2月に、著者の松谷みよ子が亡くなっていたことも、今頃知った。
いずれ娘も読む名作だから・・・と思い、Amazonで6冊ともハードカバーで購入。

モモちゃんとアカネちゃんシリーズは、松谷みよ子の実話を元にした話である。

松谷みよ子の元夫の瀬川拓男氏は、彼女が若いころ身を捧げた人形劇の世界で、劇団を創設した団長であり、また、松谷を民話研究の世界に誘った師でもある。
モモちゃんが産まれた家は、劇団員の宿泊所や練習所、製作所を兼ねた場所で、良く言えば賑やかな、悪く言えば、騒々しくて赤ちゃんをゆっくり育てるような環境ではなかった、と松谷は振り返る。
劇団員たちは、その家の中をまるで小鳥のように自由に飛び回り、時には赤ちゃんのベッドや赤ちゃんの頭の上まで歩きまわる。
それだけでなく、師であり団長でもある夫と、小鳥たちとの間には、様々な愛憎劇が繰り広げられたのだった。

夫はその小鳥たちの一羽と不倫関係となり、松谷自身も愛憎劇の中で苦しみ、持病の結核も悪化して、心身をおかしくしてしまう。
そんな中でモモちゃんを育てながら、二人目のアカネちゃんを妊娠、出産した松谷はとうとう離婚を決意する。
自分と二人の娘を守るために。

シリーズ3作目の「モモちゃんとアカネちゃん」は、ママの体が病におかされ、パパとの離婚を経験した時期を描いたものだ。
物心ついてから、パパが家にいたことがなかったアカネちゃんこと松谷の次女は、なぜ自分にはパパがいないのか、ママとパパはなぜお別れしたのかをずっと不思議に思っていた。
2作目を読んだ当時5歳の次女が、つぎはそこんとこを書いて欲しい、と松谷にお願いしたのが、当時ではめずらしい、離婚を幼年童話で書いたきっかけだったという。




ママである松谷が心身を蝕まれていく様子は、「死に神」として描かれる。

死に神はママのことがひどく気に入ったようで、なかなか離れない。
眠っているママの胸の上にいることもあり、ママは息をするのも苦しいが、身動きもできず、声も出ない。
このままでは死んでしまう。そうしたら子どもたちが困るから、なんとかしなくちゃ・・・

そして、ママは森へでかけ、転んだり、倒れたりしながら歩き続け、「森のおばあさん」の家にたどり着く。
森のおばあさんは、ママが何も言う前から、あんたが来た理由はわかるよ、死に神にとりつかれているんだろう、という。
そして、一つの植木鉢に植えられた二本の枯れた木を指さし、これがママとパパであるという。
ママは「そだつ木」、パパは「あるく木」だという。
おばあさんは、うえ木ばちをもって外へ出ました。そして二本の木をひきぬくと、よく根っこを洗いました。それから森の土をほって、二本の木を別々にうえました。
するとママの木は、みるみる、たれていたはっぱをしゃんとさせ、生きかえり、すくすくとのびはじめました。
ところがパパの木はちがいました。やはりかれかかったはっぱは、しゃんとしましたが、あるきはじめたのです。
「そうさ、おまえさんのごていしゅは、あるく木なんだよ。そこをしっかりみなくちゃいけない。」
そうして、あるく木は、金色に光る宿り木を肩に載せて、どんどん歩いて行ってしまった。
(宿り木は不倫関係にあった女性と考えられるが、作中では明確にされていない)

あるく木は、歩かないではいられない。そだつ木と一緒に我慢して植木鉢に収まっていることは出来ないのだ。
そして、そだつ木は、あるく木に乗っかって人生をすごす「宿り木」にはなり切れない。
だから、二人共枯れないで、生きるためには、もう根分けして、絡まりあった根をほぐして、別々になるしかない。

そうして、パパとさようならをしたママと、モモちゃんとアカネちゃんとネコのプーは新しい家に引っ越していく。
新しい家のそばには、やさしいくまさんが住んでいて、シチューを作ってくれたり、アカネちゃんがグズった時にはいつでも預かってあげるわ、と言ってくれる。
そうやって、モモちゃんもアカネちゃんもたくさんの人に見守られながら、すくすくと育っていく・・・。


病気のことも、パパとの離婚のことも、当時実際に生きている人々を傷つけること無く、ファンタジーの中で描かれ、子供の心にもすぅっと入ってくるのは、松谷みよ子の卓越した想像力と表現力によるものだろう。

その後、別れたパパも、何度も物語の中に登場する。
姿形はオオカミだったりするが、心のなかは娘への愛情で溢れている。
そして、ママとは反りが合わなかったけれど、娘達にとっては素晴らしい父親として描かれる。
男らしくて、力強く、冒険を求めてどんどん新しい場所へ歩いて行ってしまうような人だ。

娘の成長には、父親に愛される経験が大切、という話がある。
父親が不在であっても、父が娘を愛していること、素晴らしい人であったことを、母親が伝え続けることは、娘たちの成長にとってとても大切だったに違いない。
松谷自身、夫に対して複雑な感情を持っていたに違いないが、だからこそ、このように児童文学の形をとることで、自分のドロドロした感情を交えずに、父親のことを娘に語り続けることが出来たのだろう。

念のため書いておくと、父親の愛情がなくても、娘はちゃんと育つ。
私自身がそうだからだ。

父親の代わりに、自分が父親らしくなって、家族を守ればいいんだ、と思ってすくすく育ってきた。
私を情緒豊かに育ててくれたのは、母親と、モモちゃんシリーズを始めとするたくさんの本だった。
恋愛には苦労したし、結婚も遅くなったけれど、自分が男らしく頼りがいのある存在でいることが、私自身のコンプレックスを解消するのに必要だったので、仕方がなかったんだろう、と考えている。

けれど、娘には余計な苦労はさせたくないので、優しいパパには積極的に育児に参加してもらい、娘をたくさん愛してほしいと思っている。
そして、世の中を生き抜く知恵として、沢山の本を読んで欲しいし、モモちゃんシリーズも是非読んで欲しい。

【モモちゃんとアカネちゃんシリーズ】

モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)
松谷 みよ子
講談社
1974-06-27

モモちゃんが赤ちゃんの時から3歳になるまでを描いたお話。モモちゃんの大好きな黒猫のプー、にんじんさん、はつかねずみのチュッチュなど、沢山のキャラクターが登場。「パンツのうた」をはじめとする、ちいさいこどもが大好きなリズミカルな歌や言い回しも沢山挿入されていて、 読み聞かせをするのも楽しそうだ。











 
 

アラサー・アラフォーおひとりさまキャリア女子に告ぐ6つのこと

Fotolia_72368730_XS
Photo credit: Fotolia

「キャリアが先か、子供が先か」シリーズ(前篇後篇)に、Facebookでかなりのコメントを頂いたが(有難うございます)、その中で「キャリアか子供かを迷う以前にそもそも相手がいないのがネック・・・」というコメントも多数いただいた。

キャリアを積んでいる女性で、結婚相手が見つからないことに悩む人は多い。
古くは男女雇用機会均等法世代の女性がアラフォーになりはじめた2003年、酒井順子の「負け犬の遠吠え」が流行した頃から、結婚しないキャリア女性が目立ち始めた。

私自身、独身生活がかなり長く、仕事や趣味に邁進していたし、今の夫に出会ったのも35歳の時だったから、独身キャリア女性のあり方について思うところは色々ある。

でも、いったん結婚してしまうと、何かイチ抜けた感があり、書きづらい。
しかし、結婚していない頃に書いても、それこそ「負け犬の遠吠え」と思われるだけなので、書きづらい。
どちらにしても書きづらいネタなので、いま書いてしまうことにした。

1. 仕事を頑張っているなら、今はキャリアを作っている時期なので、焦る必要はないと思え

20代の若い時期に「キャリア構築」を意識している人って、どれだけいるんだろうか。
キャリアについて色々書いているが、自分の過去を振り返ると、20代の頃は「キャリア」というものの具体的なイメージがなかったし、築こうという明確な意識もなかったことを思い出す。
仕事をがむしゃらに一生懸命やっているうちに、仕事のスキルとか、経歴とか、人脈など、「キャリア」と呼べる財産が出来た。
それで、「キャリア」が大切なものだと思えるようになり、ちゃんと作っていこうと自覚するようになった。
そういう仕事をただ頑張る時期があって良かったと思っている。

むしろ、キャリアとは、作られてはじめて本人もちゃんと築いていこうと自覚し始めるのかもしれない、と最近思う。
だから、独身で他のことに煩わされずに、仕事に熱中できる時期があることは、キャリア構築には重要なのではないか、と思い始めている。

だから、彼氏を作ったり、婚活をする暇もないほどに、仕事を頑張っているのだとしたら、今はキャリアをしっかり作っている時期なのだと思えばよい。

2. 仕事が忙しくても、 趣味など自分の時間をちゃんと作り、生き生きとした自分でいること

20代なら仕事だけでも良いが、就職して4,5年経って慣れてきたら、自分の時間を持つことをお勧めする。
以前の記事で、どんなに仕事が忙しくても、趣味などの自分の時間をつくることは、その仕事を成功させるためにも大切、と書いた。

家族持ちでも独身でも、自分の時間を確保するのはプロを任じる人の役目-Lilacの妊娠・出産・育児ノート

これは、仕事だけでなく、婚活という側面でも、大切なことだと思う。
趣味であれ、自分の時間を持っているひとは、生き生きして魅力的だし、人としての幅の広さを感じる。

仕事は仕事なので、長いキャリアの中ではうまく行かなくなることもある。
そんな時でも、ちゃんと自分の趣味なり目標をもっているひとは、輝きを持ち続けられる。

3. 自分でちゃんと稼げるキャリア女子のほうが、結婚相手も幅広く選択できる。だからキャリアを積んでいる自分を後悔する必要はない


ネット上には「キャリア女性は結婚の幅が狭まる」みたいなアオリ記事がよくある。
確かに、キャリア女性の周囲の男子には既婚者が多く出会いが少ないし、似た経歴の男性に敬遠された経験があったりすると、「やっぱり・・」と信じてしまうかもしれない。

しかし、論理的に考えれば、稼げる女子のほうが結婚相手を広く選択できるはずだ。
相手が人生の勝負どころにある人(起業や資格、学者や芸術家を目指してるとか)でも、「しばらくは私が稼ぐから、やってみなはれ」と言うこともできるし、まだ若くて収入が少ない人とか、専業主夫希望の人とかを選ぶことも出来る。
「お金はなくても、愛があるの」などと言えるのは、実はキャリア女子の特権ではないだろうか。

もし仮に、無意識的に相手の選択肢を狭めている女子がいたら、それは意識して考えなおした方が良いと思う。
せっかく選択肢の幅が広いのに、もったいないから。

そんな人に出会えない、と思う女子は、恐らく探す場所を間違っている。
自分の身の回り(職場や出身校とか)には、自分と似た経歴の人しか見つからないはずで、学歴や経歴が関係ない趣味の場とか、結婚相談サービスとか、幅広い場所で探したほうが良い。

「自分より学歴/キャリア/収入が高い女性は嫌」という男性は、実際には意外と少ないものだ。
自分はキャリアを積んでいるから、相手が見つからないんだなんてことは思わないでほしい。

4. 子供のタイムリミットが心配な人は、かかりつけの産婦人科医をつくり、定期的に検診に行くこと

このまま結婚せず年をとったら、子供を作ることが出来ないのでは、とただ不安な人は、検査を受けて自分の状態を知ったほうが良い。
現在は未婚でも卵子凍結サービスが利用できる。
やることをやれば、不安は解消して、仕事にも集中できるし、安心して婚活にも臨めるだろう。

日本人は、未婚で「かかりつけの産婦人科医」がいる人が少ないように思う。
未婚でピルを飲んでいる人が少ないこと、以前の記事に書いた「妊産適齢期」についての知識が少ないことが原因かも知れない。
米国留学中、ヨーロッパ人の独身女性の友人たちは、米国でも「かかりつけの産婦人科医」を作っていた。
ピルを処方してもらうだけでなく、不妊に関する検診を受けていた。
当時の私はそういう意識は低く、ただ「すごいな」と思ったが、実は30歳を過ぎてそういう知識がないほうが、遅れていることを後で自覚した。

まず基礎体温をちゃんと測ること。
3ヶ月測ると、安定した規則的な排卵があるかどうかわかり、35歳前ならこれだけでも安心材料が増える。

不妊に関する検査は、いわゆるブライダルチェックにはじまり、血中エストロゲン検査、卵管癒着を調べる造影検査、現在の卵子の数を測定するAMH検査など。

ピルは、不妊につながる病気のリスクを減らすので、将来子供をと考えているなら飲んだほうが良いと、医者の友人によく勧められたが、これもかかりつけの産婦人科で相談すると良い。

卵子凍結は、賛否両論あると思う。
高額で、体の負担も大きいのに、将来受精して妊娠する確率が今はそこまで高くないからだ。
私は、32歳を過ぎた頃から、母がしきりに卵子凍結を勧めるので行ってみたが、当時は未婚で受け入れてくれるクリニックが限られていた。
最近はこれが増えてきている様子なので、「未婚 卵子凍結」などで検索して、病院を探すと良いと思う。

価値観が色々あるので、すべての人に勧めるつもりはないが、ただただ子供ができなくなるのが不安、という人は不安のまま過ごすのではなく、ちゃんとやることはやったほうが良い。

5. 婚活は後悔しないようにちゃんとやる、でも自分にウソをつかない、無理をしないこと

私が「結婚相手を探さなきゃ」と焦っていたのは、時期遅く、33歳の頃だった。
ネットの婚活サービスにも登録し、合コン的なものにも行き、色んな人に「紹介して!」と言っていたが、収穫はなかった。
それで、疲れたのでやめてしまった。

今思うと、婚活ではリーダーシップを取ってしまう女子は嫌われるんじゃないかと思って、おとなしく振舞ってみたり、ブログ書いているなんてことは当然隠し、合コンでは学歴や経歴を黙って、お酒が弱いふりをしてみたり、とまあ色々無理をしていた。
無理の結果に出会った人とお付き合いをしても、相手は「あれこの人、思ったのとイメージ違った」と思われるわけだから、うまくいくはずがないのである。

疲れ果ててもう趣味に生きようと思い、通い始めたワインスクールでは、どんどんリーダーシップを取って企画をつくったり、幹事をやったり、猫をかぶらずやりたいことをやった。
飲み会ではガンガン飲むし、皆がお腹いっぱいでも締めの焼きおにぎりを注文して食べるし、カラオケでは好きな歌を歌って、自由奔放に過ごしていた。
結局、そんな私を1年間見ていた今の夫と結婚した。
お蔭で、結婚しても素の自分のまま、無理せずにいられる事になった。

婚活はちゃんとやったほうが良い。別に結果として相手が見つからなくても、後悔は少ないほうが良い。
それ自体が人生経験になるし、学ぶことも多い。婚活サークルで出会って一生の友人になる人もいる。
でも、結果論かも知れないが、婚活で無理をしても、一生無理をし続けるのは無理なので、素のままでいるほうが良い。
それで好きになってくれる人が少数だったとしても、どうせ一人としか結婚できないのだから、問題はないわけだし。

6. 結婚していても、離婚したり、死別もある。人はすべからく「おひとりさま」になる。だから一人で生きられるようにしておいた方が良い

私はもともと一人で過ごす時間が好きだから、というのもあるが、「おひとりさま」でも居心地よく過ごせる場所をたくさん知っている。
銀座のバーとか、六本木のイタリアンとか、赤坂のワインバーとか。
中にはモツ鍋屋、焼肉屋、など一人では入りにくいと思われる場所まで行きつけにしている。
人と一緒に行くこともあれば、自分一人でも行ける場所がたくさんある。

趣味関連だと、旅行も一人で行くし、スキー場にも一人で行って滑っている次第。

こういう、ひとりの時間を楽しむ、というのは独身時代が長くないとなかなか出来ない、贅沢なことだ。
若くして結婚していると、男女ともに、ひとりだけで過ごす場所や趣味を探すのはなかなか難しいという。

結婚した今でも、離別や死別は起こりうるし、将来ひとりになることはあるかもしれない、と思って過ごしている。
そのほうが相手に依存せずに好きになれるし、いつまでも魅力的な自分でいられると思っている。

独身時代は、おひとりさまを楽しめる大切な時期。
どうせ結婚したって、ひとりになるかもしれず、その練習だと思ってもいい。

人生80年の長い列車には、幸も不幸もいろいろあって、一緒に旅をする仲間は結婚相手だけではなく、友人や兄弟など色々いるし、多少一人旅が長いほうが楽しいこともたくさんあるから。

 [参考]
 
負け犬の遠吠え
酒井 順子
講談社
2003-10-28

この本を読み返すと、この時代は「独身キャリア女性」の対義語は「専業主婦」だったんだな、 と隔世の感が有る。



 

高学歴専業主婦も35歳までにキャリアの目処は立てること

Fotolia_60306067_XS
Photo credit: Fotolia

昨年、ハーバードなどの有名大学を卒業して専業主婦になるアメリカの高学歴女子が増えている実態を描いた「ハウスワイフ2.0」が話題になったが、日本でも東大卒の専業主婦というのは実はとても多い。

ハウスワイフ2.0
エミリー マッチャー
文藝春秋
2014-02-24


何で東大を卒業してわざわざ専業主婦に・・・と言う人もいるかもしれないが、これは「学歴が高いほど、職業の選択肢が豊富である」ということと矛盾していない。
実際のところは、仕事を続けたかったが、育児と両立が難しくて仕方なく仕事を辞めた、夫の転勤に伴いやめざるを得なかった、という人が多いと思う。
そういう状況でも、専業主婦になるならそれはそれで割りきって、専業主婦ライフを楽しめる人が多いのは、やはり高学歴のなせる技なのだろう。
高学歴女子の方が、高学歴で高収入の男性と結婚する機会が多いとか、本人に実力もあるので主婦をやりながらの高収入の副業(例えばZ会の添削や試験作成)も可能とか、料理やお裁縫など専業主婦生活にもうまく楽しみを見出してブログ発信、はたまたネットショップなどで起業などという人も。いざ仕事に復帰しようとしても学歴と経歴が後押ししてやりやすい・・・など色んな背景があり、贅沢な選択、とも言える。

でも「ハウスワイフ2.0」でも指摘されているように、有名大学を卒業した彼女たちは本当に専業主婦をやり続けるのが良いのか、そのつもりなのかと言われると、子供がある程度の年まで育ったら、自分の学歴などを活かして仕事に戻りたいと内心思っている人は多い。

もし人生の途中で専業主婦になることを選んだ彼女たちが、将来的に復職してキャリアを積むとか、補佐的な仕事ではなくてリーダー的役職について仕事をする、ということに興味があるならば、35歳くらいまでには復職し、またはキャリアの目処を立て、40歳になるまでには何らかの結果を出すことを非常に強くお勧めする

実は、高学歴女子が専業主婦を5年やっていて復職する、というケースでも、30歳と35歳では雲泥の差がある。
30歳での復職なら、かなり広い職業の選択肢があり、もう一度「キャリアのトラックに乗る」ことも可能だが、35歳になるとそのような選択肢はかなり狭まってしまう。
就職・転職市場には「35歳の壁」があるのだ。

これは男性も同じなのだが、高学歴の人ほど、20代の頃に様々な選択肢が選べ、引く手あまただったので、35歳を過ぎると急に選択肢が減るということを知らない人が多い
 
転職エージェントをやっていた私の知人には「専門性を変えるような転職は35歳までにしろ」と口酸っぱく言われていた。専門性を変える転職とは、例えば、これまで営業職をやってきた人が、経営管理職に行くとか、コンサルティングやファンドに転職するとか、同じ営業でもIT営業だったのが、製薬メーカーの営業になるなどの転職のことだ。

彼によると、35歳を超えると専門を変えて、ゼロから実績を積み上げさせてくれるような求人は一気に無くなるという。一見、年令に関係なく求人をしているが、それは既に専門性を積んだ人をふるい落とさないようにするため。35歳を過ぎて、専門を変えようと転職活動している人は、学歴や経歴の良い人であっても非常に苦労しているのだという。

35歳という年は、大学を卒業して一つの職種に就いている人なら、5年、10年はその仕事をやって実績があり、部下や後輩の指導なども行いながら、かなりの責任ある仕事を任せることができる、企業からみるとかなり生産性の高い年代だ。どうしても、それと比較してしまうので、35歳以上を採用するのはコストの割にリスクが大きいのだ。
また、35歳で就職・転職となると、多くの場合上司は年下となることを覚悟したほうが良い。

なお、35歳を過ぎるとゼロからの転職は難しい、というのは海外でも同じ傾向。だから、日系だから、外資系だから、ということではない。
また、既にキャリアを積んでいる人であっても、35歳を過ぎると積んだキャリアから専門性を変えるのは難しくなるのは同じであり、選択肢の幅は狭まっていく。

専業主婦になる前に仕事をしていても、資格があるなど相当専門性の高くない限り、ブランクの後で復職するのは、上の「専門性を変える転職」と変わらない。
もちろん、全く就職ができなくなるということではなく、補佐的な仕事ではなくリーダー的役職に就けるトラックに乗るとか、東大卒という学歴などを活かしての就職が難しくなるということだ。
そしてその場合でも、ベンチャーなど規模の小さい企業などに限られるなど、選択肢が限られるということ。

だから、高学歴女子で、現在専業主婦をやっており、いずれは復帰・・・と思っている人で、35歳以下の人は、かなり真剣に復職に向けた活動を始めること。転職エージェントに登録したり、相談したりなど始めるべき。
また、35歳を過ぎている、という人はかなり選択肢が狭まっていることを覚悟して、エージェントへの登録はもちろんのこと、人づてなどをもっと真剣に使いつつ、活動することを強くおすすめする。 
プロフィール
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 累計:

メッセージ

名前
メール
本文
最新コメント
Amazonライブリンク
  • ライブドアブログ