Lilacの妊娠・出産・育児ノート

キャリア志向の強い女性や、仕事で既に責任ある立場にあったりする女性向けの妊娠・出産・育児ブログ。 妊娠したときのTips集、キャリアと妊娠・育児を取り巻く論点、女性リーダーシップと子育ての両立、日本と海外の状況比較、今は仕事に没頭中だけどいずれは子供も欲しいと思う若い女性向けのメッセージなど、様々な話題をお届けします

育児よもやま

キャリア女性のイクメン・カジメン育成講座(後篇)

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我が家の娘は、昨晩もギャン泣きでした。
電気を消すと、わんわん泣き始めるので、夫と二人がかりで交互にあやしながら、自分の寝る準備をしたり、赤ちゃんのミルクを準備したり、音楽をかけてあげたり。
結局、添い乳も拒否するくらい泣くので、夫が抱き上げて、しばらくあやしてあげたところ、ようやく寝てくれた。
こんなとき、夫が育児に協力的で本当に良かった、と思う。

というわけで、昨日の「キャリア女性のイクメン・カジメン育成講座(前篇)」の続き記事です。

6. 「察してもらう」を期待しない、やってほしいことは言葉で伝える

妻が夫にイライラするナンバーワンは、「私がこんなに大変なのに、夫が察してくれない!」というものらしい。

妻が家事や育児でバタバタ大変でも、「愛していたら、言わなくても気付いてくれるはず・・・」と思っているので、、夫が手伝わないでテレビを見ていようものなら、「何で助けてくれないのかしら?」とイライラ。

一方の夫は、テレビを見ながら、今日の仕事は大変だったなーと疲れを癒しつつ振り返っているところで、決して妻を無視しているわけでない。
妻は、そんな夫を見ながら、夫の近くでわざとバタバタして気付いてもらおうとしたりして、イライラを募らせる。

妻がようやく口を開いた時には、イライラが頂点に達しているので、いきなりヒステリックに責め口調。
「私だって仕事で忙しいのに、何で私だけXXやってて、あなたは何もやってくれないの!!! 」

最初から「察してもらう」なんて期待は一切持たず、全てを言葉で伝えよう。
ママやパパがイライラすると、子供にもイライラが伝わり、情緒の発達上も余り良くないしね。
相手も「少し休んで疲れが取れたら家事を手伝おう・・」と思っているだけかもしれず、自分が相手の気持ちを「察していない」だけかもしれないから・・

怒る代わりに、「テレビ見てるとこ悪いけど、XXしてくれる?」「私も疲れてるから休みたいんだけど、先にXX終わらせない?」などと言葉で伝える。
そして、伝えるときは、前篇の5に書いた「心は鬼嫁、言葉は良妻」を忘れずに・・・
優しい言葉で伝えれば、多くの男性が「分かった」「気づかなかった、ごめん」と言って、腰を上げてくれるだろう。

「期待して怒らず、言葉で伝える」習慣は、子育てにおいても役に立つはずだ。
子供の人格に感情移入し、期待している母親ほど、「何で私が思っていることと反対のことをするの?」「大変なのに分かってくれないの?」と子供に怒りを露わにしてしまう親が多いという。

「語りかけ育児」の本に詳しいが、親が感情的にならずに、言葉で伝える教育は、忍耐が必要ではあるが、子供の言葉の発達を早めるし、論理的にものを考えるのを促すのに役立つ。
「期待して怒らず、言葉で伝える」は、将来の子育てに向けた練習だと思えば、夫に対しても普通に出来るようになるかも知れない。


7. 責任範囲は明確に

夫にやって欲しいことがある場合、「これは夫の仕事」と決めて、任せてしまう。
これで、妻もいちいち言わなくて良くなるし、心に余裕ができる。
夫も妻の機嫌によってやることが違って、毎日お伺いを立てるよりは、やることが決まっている方がずっと楽だ。

任せる仕事は、皿洗い、お風呂掃除、トイレ掃除、ゴミ捨て、洗濯、など切り出して任せやすい仕事。
本人が料理が好きなら、それを任せるのも良い。
仕事がきまっていると、「この仕事は僕の仕事。これをやれば、妻が喜んでくれる!」と思って取り組みやすい。

責任範囲を明確にしておくと、夫がどんなに帰りが遅くても、仕事で疲れていても、これは自分の責任だから、とやるのが当然のことになってくる。
そうすると、妻も自然と夫に感謝の気持ちを持てるようになる。

我が家は、皿洗いとゴミ捨て、娘の寝かしつけが夫の仕事なのだが、どんなに夜が遅く、朝が早い日でも、ちゃんと自分の責任だから、と頑張ってやっている。
夜中にガチャガチャ皿を洗う音が聞こえたり、眠りながら娘を抱っこしているのを見ていると、感謝の気持ちしか生じない。
たとえ自分が育児と家事で大変な時に、夫が脱いだパンツや靴下がそのへんに落っこちているのを発見しても、愛おしく感じてしまう。

また、育児の中で夫の仕事をつくり、子供にとっての登場回数を増やすことも大切だ
産まれて数ヶ月の間に、子供の人格が形成されるだけでなく、夫が「父親」の自覚をもつのもこの頃だ。
夫が単身赴任でない限り、夫がどんなに忙しい仕事でも、心を鬼にして、夜間や土日に出来る仕事を与えるのは、子供の為でも、夫のためでもある。


8. 一度夫に任せたら、夫のテリトリー。一切口を出さない、入り込まない

産前に「パパママ学級」に行った時、お風呂実習があった。参加者が順番で赤ちゃん人形を沐浴させるのだ。
そこに、夫が実習している横で、妻が文字通り仁王立ちになり、夫が何か間違えるたびに「違う。もう片方の目を拭くのはタオルの違う面でって言われたでしょ?」「何でそうなるの?頭を洗う前に背中洗うんでしょ?」と駄目だししている、若い夫婦がいた。

他人が見ている前で注意するのは余りに可哀相だけど、これは家でも同じ。
一度任せたら、病気や怪我になるリスクがない限り、口出しは一切してはいけない。
多少のことは目をつぶり、褒めてモチベーションを上げること。
「こういうやり方をした方が、効率的なんだけどな・・・」と思っても、別に今言わなくても死ぬわけではない。
後で頃合いを見計らって、うまく伝える。頃合いを見計らううち、伝える必要がなくなることもある。
やるたびに妻のダメ出しが入るようだと、夫はそのうちやる気が無くなってしまうだろう。

これは仕事において人を育てるときも全く同じだと思う。

例えば、私が夫に皿洗いを教えていたころ、お湯をずっと出しっぱなしで長時間洗っているので、「水道代がもったいないなぁ」と思ったが、「お皿洗い初心者だから、まずは割らずに洗えることが大事」と思い、何も言わないでいた。
上達したら言おうかな、と思って見ていると、私とは違うやり方であるが、本人なりに効率化を図っていることがわかり、結局何も言わなかった。
今や、皿洗いは夫の専門分野となった。

育児だと、「そんなことしたら赤ちゃんが病気になる、怪我する」と、その場で口出したくなることもあるだろう。
もちろん抱き方が乱暴で危ない、とか、危険が伴うならその場でやめさせるべき。
でも、多くの場合は妻が夫に口出ししたくなるのは、そんなことではないはず。

また、口出しではなく、環境を整えてあげる、というやり方もある

オムツ交換に5分もかかっていると赤ちゃんが風邪をひく!と思っても、部屋を暖かくしておいてあげればよい。
だいたい、要領が悪くてモタついてる時に、何を言っても意味ないしね。
回数を重ねて、うまくなってもらうしかないので、「どうやったら早く出来るの?」と向こうから聞いてくるまで一切何も言わないほうが良い

あと、任せたらそこは夫のテリトリーなので、勝手に余計なことをしない、というのも大切。

むかし、私はお皿洗い用のスポンジが古かったので、Amazonで新しいのを注文し、古いのは捨てておいた。
すると翌日、皿洗い担当の夫が「あれ、僕の相棒がいない・・」と言いながら古いスポンジをしばらく探していた。
どうやら、新しいスポンジは洗いにくいらしく、古いスポンジを皿洗いの相棒として気に入っていたらしい。

私としては親切のつもりだったのだが、悪いことをしたと思った。


9. 夫の方が得意で頼れる、専門分野をつくってあげる

仕事でもそうだが、人は得意分野が出来て、人からも頼られるようになると、活き活きと仕事する。
家事や育児も同じだ。

ウチでは、娘の寝かしつけが夫の専門分野となっている。
実際、娘は夫の胸の中にいるほうが泣き止むし、おっぱいという伝家の宝刀がないにも関わらず、娘の機嫌を取るのは夫のほうが上手い。
夫も自分のほうが得意だと自覚しているので、私が「泣き止まないよ~」と言っていると、「どれどれ」と起きてきて、抱っこを交代してくれる。
その他、家庭によってはお風呂、オムツ替え、夜間のミルク作りなどがあるだろう。

「全てママが一番、ママじゃないとダメ!」という状態にしてしまうと、辛いのは妻自身。
仕事と同じである。
「ここはパパの方が得意」という部分があると、頼れるので、気持ち的にもラクになるのではないか。

10. 夫が育休を取る、または産後を二人だけで乗り越える経験を持つ

夫がみずから「イクメン・カジメン」になるには、妻がやっている全てを実際に経験するのが良いと思う。
そのためには、夫が長めの育休を取れるのが理想。
妻が仕事に復帰して、仕事をしている間に、家事や育児を経験する。

でも、男性の育休取得率が2%をうろうろしている現在の日本で、稼ぎがあるキャリア女性といえども、夫に育休をとってもらうのはなかなか難しい。

そんな中で、個人的にオススメなのは、出産後に夫に短くても休みをとってもらい、産後の一番大変な時期を夫婦ふたりで乗り越えて、生活を築きあげること。
里帰りをする人は、里帰りから帰った直後がチャンスになると思う。

「里帰りをしない選択」については、賛否両論あると思うので、これはこれでまた書きたいと思うが、ともかく我が家は、私の退院後一週間、夫には有給をとってもらい、二人だけで新生児と一緒の生活のスタートを切った。

子育ては夫婦どちらにとっても初めてのこと。たくさんの難問に直面し、それを二人で解決し、乗り切った。
その経験は、たとえ一週間であっても、夫婦の連帯感を生み、お互いの大変さを理解して、相手を思いやる絆になった。
夫が、今でも育児に関しては「察してくれる」し、自分からどんどんやってくれるのは、この期間があったことが良かったのではないか、と思っている。

以上、夫をイクメン・カジメンに育てるためのノウハウ集でした。
とはいえ私もまだ育成中。
これから、色々と増えたり改定したりもあると思うので、また書きたいと思います。
皆さんのノウハウがあれば、教えてください。

キャリア女性のイクメン・カジメン育成講座(前篇)

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テレビでも時折話題になる「産後クライシス」。産後2年以内に離婚する夫婦は3割、という統計もあり、他人事とは思えない。
その理由が、産後の出産・育児が非常に大変なのに、夫が理解してくれず、家事・育児に非協力的、というもの。
キャリア女性は、自活できる経済力もあるので、そんなことで愛情が冷めたら、即離婚となりかねない。

夫が自ら気付いて、家事・育児スキルを磨いてくれれば素晴らしいが、なかなかそんな人もいない。
だったら、夫がイクメン・カジメンになるように仕向けて、育てればいいんじゃないか。

実は、私の夫は、結婚前まで家事をほとんどやったことがなかった。
一方の私は、料理は好きだし、一人暮らし歴が長いので掃除や洗濯もパパっと出来る。
でも、一緒に生活するとなると別だ。今はいいけど、このままで子供が産まれたりしたら・・・。

というわけで、まだ愛情がある=やる気もある結婚直後から、夫に家事のやり方を教え、自ら家事や育児をやるイクメン・カジメンを育成することに決めた。

1. イクメン・カジメン育成は産前から

夫の家事や育児のサポートが最も必要なのは、出産後である。
ところが、産後すぐは自分の体すらままならず、家事のやり方を教えたりするのは難しい。
だから、産後にやって欲しい家事は、産前に仕込んでおく必要がある。

ここで大切なのが、「妻が夫に不満を持たないようにする」ということだ。
家事は家庭によって流派がある。家事経験のある夫であっても、妻と同じように出来るとは限らない。
産後に、実母ではなく義母が手伝いに来てくれた時に、妻が不満に思いやすいのもこのポイントだという。
もし、流派の違いで不満を持ちそうだったら、自分のやり方をやってもらうよう、お願いするほうが良い。

ウチの場合は、夫は家事経験ほぼゼロなので、流派もなく、飲み込みは早かった。
お皿洗いから始まり、買い物、洗濯、掃除など、毎週ひとつずつクリア。
簡単な料理も、お願いして作ってもらう事もあった。

こうして、出産直後に私が何も出来なかった時期には、家事はほぼ全て夫がやってくれるまでになった。

2. 相手は新人。仕事は細かく工程を切り出し、丁寧に教える

同じ「家事をやったことがない」でも、男性と女性では大きく違う。
昭和生まれの我々の場合、女性であれば、お母さんがやっているのを何となく見ていたりするので、曖昧な指示でも判断できる。
ところが、男性だとお母さんが家事をやっているのを見たことすらない人もおり、普通の指示が通じないことがある。

初仕事をやる新人に対して、「この子は仕事というものをやったことないんだ」と思って、細かく仕事を切り出し、丁寧に指示をだすのと同じように、家事も細かく工程を切り出し、丁寧に教える必要がある。

買い物など、「今日はハンバーグだから、ひき肉買ってきて」などとアバウトにお願いしてはならない。
「牛豚合い挽き、300gくらい買ってきて。もし300gがなければ、2つ合わせて300超えてればいいから」
などと伝えないと、牛ひき肉を100gだけ、とか買ってきたりすることもある。
(そのときは、小さいハンバーグしか出来ないことを身をもって示しても良いが)

細かく工程を切り出すのも重要だ。
例えば、「ゴミ捨てしておいて」と言うだけでは、「ゴミないよ」と言われる事がある。
1) 家中のゴミ箱からゴミ袋をちょこちょこあつめ、大きなゴミ袋にまとめる、2) ゴミ捨て場に捨てに行く、3) ゴミ箱に新しいビニール袋を設置する(これ大事!)という3つの工程がゴミ捨てである、ということをちゃんと切り分けて教える

仕事と同じように教えれば、夫も飲み込みが早いはずだ。
通常やっている仕事よりは単純な作業が多いはずだから。

3. 家事分担は、夫は大きなかたまりを7割、妻は3割

もし、夫と家事を半分ずつ分担、と思っているなら、夫に仕事の7割はやってもらい、妻の自分は3割だけにする、というのが鉄則。
妻には、夫がやっている家事の細かいサポート、という手間のかかる仕事があるからだ。

例えば、掃除をしてくれたけれど、ホコリだらけだったり、ベットメイキングをしてくれたけれど、シーツがシワだらけだったり、洗濯はしてくれるけれど、自分の脱いだ靴下がその辺に落っこちていたり。
そういう時に、「XXさん、こんなところにホコリがたまっているザマスよ」などと冗談めかして忠告しても良いが、最初のうちは余り言いすぎても飲み込めないものだし、やる気を失ってもらっても困る。
でも、このチリのような仕事も山となってくると、こっちが嫌になるので、最初から切り出しやすい大きな塊は7割任せるのである。

これは仕事も同じで、後輩や部下には多めに仕事を任せて、自分は負担を少なくしておき、出来なかったところ、仕上げが必要なところを自分でやる方が、全体として回ることが多い。

4. 心は鬼嫁、言葉は良妻

世の「鬼嫁」と言われる人には、実際には家事も育児も妻がやっているのに、文句が多かったり、口うるさいだけで、そう言われている人が多いのではないかと思う。
男性は、女性と比べると、「ひとに言われる」のが本当に嫌いな人が多い。

むしろ、やって欲しいのと優しい口調でお願いし、ありがとうと感謝をすれば、どんなに疲れていても、家事も育児も頑張る夫は多いのではなかろうか。
心は鬼嫁、言葉は良妻ですよ!
夫が疲れた、土日くらい寝かせてよと言っていても、心は鬼にしてやってもらうべきことはやってもらう。
でも、やってもらったら文句は一切言わず、感謝の言葉だけを口にする良妻となれば良い。
やることをやってもらっていれば、「うちの夫はなにもしないんだから・・・」と腹が立つこともないだろう。

5.  夫のモチベーションは妻の愛情

夫が家事や育児を積極的にやる理由はなにか?
中には、料理が好き、など家事が楽しいという人もいると思うが、多くの夫にとって、最大のモチベーションは、妻の愛情を得ることではないだろうか。

昔、「家事を手伝う、育児を手伝う、なんて気持ちでやっていたらダメだ、もっと主体的にやるべき」という記事を何処かで読んだが、それはなかなか難しい。
私ですら、料理以外の家事は主体的にやるモチベーションはあまりないのに、夫にそれを求めるのは酷だ。
それでも夫が手伝ってくれるのは、妻に愛されたいから。
育児だって、最初から子供に愛情があるから育児をする、というこども好きの男性はともかく、多くは妻が好きだから育児を手伝っているうちに、子供が好きになる、というもんじゃないだろうか、と私は思っている。

だから、家事や育児をやってくれたら、感謝して、ほめて、愛情をたくさんかけてあげよう。
そうしたら、夫は家事や育児にもっとやる気を出すようになる。

後編に続く→キャリア女性のイクメン・カジメン育成講座(後篇)

子育てが仕事より大変な本当の理由

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妊娠中、子育ては大変だよ~と色んな人に言われ、それなりの覚悟をしてきたが、本当に大変だった。
まだ産まれて50日も経ってないが、個人的には仕事より大変だと思っている。

まず、産まれた直後は授乳回数が多いのと、自分の手際が悪いせいでほとんど寝られない。
それから自分が新米過ぎて、泣いている赤ちゃんを前に「どうすれば良いか判断つかない」ことが多くて困ってしまう。
仕事で言うと「新人なのに、ほとんど寝られない死にプロジェクトに入れられ、効率も悪いから更に寝られず、難問を目の前に途方に暮れている状態」という感じ。

これも2週間も経つと、授乳間隔も長くなり、お風呂だのオムツ替えだのコツも覚え、まとめて寝られるようになる。
一方、赤ちゃんに体力がついて、寝るか飲むか抱っこ以外の時は泣き続けるという技を覚えるので、自分ひとりの時間を作るのは相変わらず難しい。
そもそも何故泣いているか理由がわからないので、手の施しようがない事も多い。
あとは、勢い良く母乳を飲みすぎて息をつまらせたり、よく吐いたりと、まあ心配事も絶えない。

首が座ってくれれば少しは楽になるかも、と思うけど、今度は手を変え品を変えて違う大変さが出てくるんだろうなぁ。その辺にあるものを勝手に食べちゃったり、風邪や病気にかかるようになったり、歩いてどこかに行ってしまいそうになったり。
小学生になれば、手はかからなくなるだろうが、通学が心配になり、成績が心配になり。
中学・高校では、交友関係が心配になり、進路が心配になり、と、新たな心配事が増えてくるだろう。

そんなわけで、今後はるか遠くまで続く長い道のりを俯瞰し、子育ては大変だ、正直仕事よりずっと大変なことであると思っていた矢先、Facebookで回ってきたこんな人気記事を読んだ。

子育てを大変だと思う本当の理由-Amebaブログ

この記事は、専業主婦で3人の子育てをしているママさんが書いている記事。
勝手に要約すると、最近結婚した男友達が、子育てと仕事を比較して「子供がいると座って休む暇もないって女の人は言うけど、勝手だよな。俺達がやってる仕事だって休みなんて殆ど無いよ」と発言したのに対して、作者は「いやいや、子育てが大変なのは、自分の意志とは無関係に自分のやろうとしてた行動を子供に遮られることの連続。それが大変なの」と反論している、というもの。

確かに、私も子供が産まれてから、風呂に落ち着いて入れたことは一度もない。ゆっくり食事もできないし。
寝ているのを見計らって食事を始めると、何故か気付いて泣き出すので、今度はバウンサー(ゆりかご)に入れて足で揺らしてあやしながら、何とか食べきる。でも、本当に大泣きになったら、食事も中断して対応。
この記事も、書いている途中で何度も中断されつつ、夜中にコソコソ起きだしたりして数日に分けて書いた。
要するに、生活の中心が子供になり、自分のやりたいことは全て二の次になるということだ。

で、確かにそうなんだけど、正直、上のブログ記事を読んで違和感が残った。
仕事より子育てが大変な理由って、それだけじゃないと思うんだよね・・・
だって仕事でも、マネージャー以上の役職につけば、自分の時間は二の次。部下や後輩が自分を訪ねてきたり、顧客から電話があれば、自分の仕事はすぐ中断して対応するのが普通だ。スケジュールをブロックしておかないと、アシスタントや他の人が予定を入れてしまうから、自分の時間なんてない。忙しい仕事だと、食事をゆっくり食べることなんて皆無。私も、自分の仕事をする時間は深夜と早朝しかない、なんて仕事している頃はザラでしたよ
それでも、子育てのほうが仕事より大変だと思う、これはなんだろうな・・・

と考えてみて、それでも子育てが仕事より大変な本当の理由を2つほど付け加えてみることにした。

1)仕事は通常、役職や経験に応じた責任範囲が与えられるが、子育ては新人からいきなり無限責任

これは、核家族化が進んだ弊害かもしれないけど、現代の子育ては、出産直後から「子供」という大きな責任を新人のパパとママの二人、家庭によってはママ一人でしょい込んで、孤軍奮闘する。

例えば赤ちゃんの時だと、突然ギャンギャン泣きだして、お乳をあげてもオムツを替えても何をしても泣き止まないとか。首がなかなかすわらないとか、言葉がなかなか出ないとか。少し大きくなっても、アレルギーが出たり、多動なのかと疑ったり、「どこか具合が悪いのだろうか」「という不安になることはたびたびある。「病院に行くべきだろうか、いやいやそこまでではないかも・・・」
だけど自分で判断できないので「どうしよう・・・」という気持ちが募る。

「ムラ」で子供を育ててた時代とか、大家族だった時代とかにはそういうことは無かったんだろうけどね。
心配症の親だと、これが毎日毎時間続いて、ノイローゼみたいになっちゃう人もいる。
インターネットの子育て掲示板とかを見ると、毎日不安で仕方ない、子どもと二人でいるのが怖いという人で溢れている。

これが仕事なら、「ここから先は病院に行かなきゃ判断できないんだから、心配しても無駄」とかさっさとに心の整理をつけて次に進んだりするんだが、子供相手だとそういう発想にならないんだよねぇ。

一方、仕事ではこういうことはほとんど起きない。
多くの場合、仕事では役職や経験に応じて、責任範囲が有限であり、何も知らない新人が事業存続に関わるような意思決定をさせられることはない
たとえば、新人が事業の存続に影響する意思決定を任されることはない。社員の意思決定は、上司である課長や部長の責任だし、新人なら大変なことになる前に引き取ってもらえる。
役員クラスであっても、大きな意思決定をひとりですることは珍しい。上場企業でも、数千万円以上の意思決定は役員会議にかけられるのが普通で、役員一人で決めることはない。

でも、子育ては違う。

出産直後から、新人ママであっても、子供の命を背負い込み、毎日のように子供の状態を判断し、何をすべきか意思決定をする。下手をすると命に関わるかもしれない重大な意思決定をすることも多い

正直、ギャン泣きしたり、動きが変だったりなどするたびに、そんな判断を毎日のようにやっていたら、精神的に疲れちゃいます。
子育てママが「座って休む暇もない」と愚痴るのは、本当に肉体的に座って休む隙がないということではなく、精神的なものが大きいんじゃないかと思う。

2)多くの仕事は報酬や評価につながるが、子育ては評価がわかりにくく、自分の価値を見出しにくい

二番目はやっぱりこれ。
子育ては精神的にも肉体的にも大変な仕事だが、ママが子育てするのは当たり前と思われているので、評価につながることはあまりない
もちろん、子供が笑顔を見せてくれたり、「ママありがとう」と感謝してくれたりすれば、百年の疲労も吹き飛ぶわけですが、実際には子供は何をしても泣いてるだけだったり、言うことを聞いてくれなかったりの連続なわけですよ。

一方、仕事といえば、まず少なくとも給料はもらえる。「この仕事、本当にヤダ」と思っても、給料がもらえるから何とか頑張ろう、と思って気持ちが続いたりすることもある。
上司や先輩が「お、頑張ってるね」と言ってくれる言葉に救われたりすることもある。
何かの製品を生み出している人なら、店頭に並んでいる製品を見ながら、達成感を味わうことだろうし、顧客相手に仕事をしている人なら、お客さんに感謝の言葉を言われることも少なくない。

仕事も、そう簡単に評価や報酬に直結はしないのだが、それでも仕事では何らかの形で、自分が貢献していることを他人に認められ、自分の価値を感じることは多かれ少なかれ有るだろう。

子育ては違う。
子供にもよるが、どんなにママが頑張っても笑顔一つみせてくれない子供もいる。
一生懸命作った離乳食を全部こぼしたり、食べても吐き出したり、そのうちふざけてテーブルの上のものをガッシャーンと落としたり。そういう時に限って下の子供が大声で泣き出したり。

家族も評価してくれるとは限らない。
上のブログ記事の男性みたいに「子供欲しかったくせに休む暇もないとか勝手だよな」とか言われたら最悪だが、そこまで行かずとも、子育てを感謝されることもなく、「子供と遊んでるだけでいいよなぁ」とか「日曜くらい休ませてくれよ」とか、暗に子育てを大変だと理解していない発言をされることも有るだろう。

当然ながら、子育てに対する報酬はないわけで。
ベビーシッターを雇ったら、時給2000円、一日10時間、月20日間としても、毎月40万円の給与に相当する仕事を、世のママたちはやっているわけですよ、給与ゼロで。

そういうわけで、子育てをしていても評価につながることなどはなく、子供の成長を見ていて気持ちが救われる、疲れが吹っ飛ぶ、というところだと思うが、当の子供にも子育ての成果が見られないと感じるときには、「ああ何のために子育てしてるんだろう」「自分の価値って何だろう」とついつい思ってしまうママは多いんだろうな、と思う。

以上、回ってきた記事を読んでいて、実際にバリバリ仕事もしていた立場から違和感を感じたので、自分なりに子育てのほうが仕事より大変と思う理由を分析してみたのだが、どうだろうか。

さて、もちろん子育てはとても大変だけど、子供が可愛いと思う瞬間は多い。
一方、上に書いた理由もあり、仕事もしている自分もあるからバランスが取れるのだろう、と思うから、仕事は続けたいと思う。
産む前に「女性は、子供が産まれると考え方が変わる人が多いから」と色んな人にさんざん言われたけれど、仕事をしている自分が自分らしいと思う気持ちは変わらなかったかな。
もちろん、復帰してみないとわからないが、何らかの形で仕事は続けるだろうと思った。
そして、この子のためにも仕事は続けたい、と強く思うようになった。
この辺りの気持ちの変化はまた別の記事で。
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