Lilacの妊娠・出産・育児ノート

キャリア志向の強い女性や、仕事で既に責任ある立場にあったりする女性向けの妊娠・出産・育児ブログ。 妊娠したときのTips集、キャリアと妊娠・育児を取り巻く論点、女性リーダーシップと子育ての両立、日本と海外の状況比較、今は仕事に没頭中だけどいずれは子供も欲しいと思う若い女性向けのメッセージなど、様々な話題をお届けします

妊婦生活と仕事の両立

妊娠中の海外出張その3ー妊娠26週@オーストラリア

Fotolia_64530247_XS

今日から37週。ついにいつ生まれても大丈夫な正期産の時期に入りました。
完全な産休には入らないまでも、2日働いたら1日休み、のような感じで徐々に休みの日を増やしていまして、ブログ書く時間の余裕も出てきました。

今日は、妊娠中の海外出張の記事の続きです。

今回の妊娠中3回目となる海外出張は7月下旬、妊娠7ヶ月の半ばとなる26週で、南半球でした。

前回までの記事→
妊娠中の海外出張その1ー妊娠7週@香港
妊娠中の海外出張その2ー妊娠19週@シンガポール

最近の記事→
共働きキャリアママ、二人目を妊娠-二人目とキャリアの選択を悩む方へ
高齢妊婦が、出産直前まで無理せず働き続けるためのコツ


■ 主治医に相談して渡航OKを頂く

今回は出張が決まってから実際の渡航までの期間が短く、その間に妊婦検診が無かったので、出張が決まった後に病院に電話して先生と話しました。
先生曰く、前回の検診で特に問題は見られず、子宮頸管長などもかなり余裕があったので、受診なしで行って大丈夫ですよ、とのお言葉。
ただし、何か体調の変化を感じたら必ず事前に受診して下さい、と言われました。
特に体調の変化は無かったので、結局そのまま渡航。

なお、南半球の国々は、直行便だと夜行便になることが多いです。
また、距離もかなり長いので、通常10時間以上のフライト。
夜9時とかに出発し、翌朝早くに着く一日を有効に使うことが出来る便で、各国のフラッグシップは寝ることを前提とした座席やサービスを提供しています。
今回はビジネスクラスだったので、フルフラットで寝て行けるし、大丈夫だろう、と思っていました。

■ 行きの夜行便で、夜中に目が覚めてパニックに…

離陸後は、すぐに食事。
ワインが美味しそうだったので、幾つかの種類頂いて、飲まずに味見だけしてみたりなど、フライトを楽しんでから、早目の時間に座席をフルフラットにして寝始めました。

ところが、寝始めて3-4時間が経った夜中の2時ころ、ふと目が覚めました。

宇宙をたった一人で漂っているような気が遠くなるような夢を見て、起きたら周囲が真っ暗で怖い。
機内が極度に乾燥しているせいか、完全に鼻が乾燥して詰まってしまい、とても息苦しい。
喉も乾いているのですが、ペットボトルの水を飲むとその瞬間完全に呼吸ができなくなるので、怖くて飲めない。
さらに口呼吸をしていると喉が乾燥して、ますます息苦しくなってくる。
ここは真っ暗な空の上。主人や娘にも連絡を取る事もできない。
下にはきっと真っ暗な海が広がっていて、落ちたら死んでしまうだろう。
このままたった一人で息もできずに、異次元に放り込まれたまま死んでしまう不安感に襲われ、「うわ~~」と叫びたい気分になりました。

これが世にいう「パニック障害」ってやつか、と気が遠くなりそうな気持ちの中、必死に考えました。
とりあえず、起きだして気を静めようと思い、普段から鼻炎のため持ち歩いている妊娠中OKの点鼻薬を打ちました。
そして、のろっと起き出してシートベルトを外し、通路をウロウロしていたところ、トイレ近くでCAさんに声をかけられました。

外人のCAさんに(英語で)一生懸命説明。
「今妊娠26週なのだが、突然息苦しくなって起きた。乾燥で鼻が詰まって更に苦しい」
すると、CAさんが「ちょっと待ってて」と言い、10秒後になんと酸素ボンベが出てきました。

そして3,4人のCAさんがワラワラと集まってきて、血中酸素濃度を測ったり、脈を測ったり、水を持ってきてくれたり、予備の酸素ボンベを持ってきてくれたりと、色々とお世話してくれました。
中には日本人のCAの方がいて、日本語でも話をしました。

明るいところで、そのCAさんたちと色々話しているうちに、だんだん不安感が治まってきました。

■ 妊娠中はパニック発作を起こしやすい

正直、パニック発作に陥るのは、産まれて38年、初めての経験だったのでかなり驚きましたが、妊娠中にパニック発作を発症する人は実際にはかなり多いようです。
私のように、フライト中などの特殊な環境でなく、普段寝ている時や人混みの中などに突然生じる人もいるようです。

妊娠中期を過ぎると、子宮が横隔膜を圧迫して腹式呼吸が出来なくなるので、自然と息苦しくなります。
また、血流が通常の1.4倍程度まで多くなっているので、動悸が激しくなりやすい上、鼻が詰まりやすく、鼻炎を発症しやすくなります。
その上、ホルモンのバランスが崩れているため、脳内のドーパミンとセレトニンという2つの脳内物質のバランスが崩れて、不安感に陥りやすい。

ので、実際にパニック発作にあったときは、「妊娠中だから、みんななるんだ」と思うと、多少は気が和らぎます。
「苦しいけど、少しずつ呼吸すれば死ぬわけじゃないんだ」と自分に言い聞かせると、だんだん気分が落ち着いてきます。

■ 妊娠33週までフライトに乗っていたCAさんのお話

酸素ボンベ2本めに突入し、少しずつ落ち着いてきた私を安心させようと、色んな話をしてくれたCAの方とは、妊娠・出産・育児と仕事の両立について色々話しました。

今は4歳と2歳のお子さんがおり、子供をじいじ・ばあばやシッターに預けながら、深夜便の国際線勤務を続けていらっしゃるそうです。
2回目の妊娠のときは、なんと32週までフライトに乗って勤務を続けていらしたそうで、海外の航空会社の柔軟性に驚きました。

32週じゃかなりお腹も目立ったでしょうし、誰が見ても妊婦と分かるレベルでしょう。
乗客の重い荷物を上げたり、力仕事もあるけれど、男性のCAも多く、一般的には力仕事は男性CAがやることが多く、妊婦だからといって特に困ることは無いそうです。
つわりのときはフライトは難しいですが、安定期に入ってから医師のOKがあるなら、問題ないようです。
妊娠中であっても、本人がフライトに乗り続けることを希望すれば、そのような選択肢が取れる、というのは素晴らしいと思いました。

一方、日本の航空会社は、妊娠発覚したらフライト禁止、地上業務へ強制異動、が多いと思います。
それは、もちろん安全上の理由もあると思いますし、飛行機は地上より放射線を浴びやすく胎児に影響云々という話もあるでしょう。
しかし実際には、妊婦に対する偏見があることが一番の理由なのでは、と邪推します。
また、「いざという時、CAが妊婦じゃ信頼できない」などと言い出す乗客が少なからずいるのかもしれません。

最近は、日本でも女性も男性と同じように働くのが当たり前になってきましたが、いざ妊娠・育児が絡んでくると、柔軟な対応を取れない職場が多いと思います。
妊娠して体調が優れず、休みをたくさん取ろうものなら「妊婦だから甘えやがって」と言う人がおり、解雇の憂き目にあう人もいれば、
逆に妊婦でも体調がすこぶる良く、本人も希望しており、医師も問題ないと言っているのに、会社が勝手に「妊婦に仕事はさせられない」と制限をつけてしまうところもあります。

育児も同様で、育児しててもバリバリ働きたい!という女性でも、強制的にマミートラックに送り込む会社があれば、
逆に時短で帰りたいと思っている女性に「そんな中途半端な働き方じゃ困る」と追い詰める会社もあります。

女性の職場環境は昔に比べたら向上しているのかも知れませんが、ひとたび妊娠・育児となると、本人の働き方の希望に柔軟に対応できるところは少なく、「女」であることの不利を感じざるを得ない。
日本ってまだまだそんな国だなぁと思いました。

そんな話をひとしきりしているうち、私の気分もだいぶ良くなり、席に戻って寝ることにしました。
そして着陸直前まで、ゆっくりと寝ました。

■ 娘はじいじ・ばあばの家に預けて、帰りの便は一日遅らせてゆっくり土曜日に

今回の渡航は、帰りは一日遅らせてゆっくり帰ってこられるよう、1歳4ヶ月の娘を義父母の家に預かって出発しました。
金曜日に仕事を終えてから、睡眠時間をしっかり取ったせいか体調もよく、行きのときのようなパニックに陥ることもなく、無事帰国しました。

■まとめ

以上、妊娠中期後半の海外出張経験でした。
  • 安定期ですが、子宮頸管長が短いとか子宮口が開き始めてるなど、自覚症状のないまま、切迫流産・早産になることもありうるので、主治医の判断はやっぱり重要
  • フライト中は乾燥する事が多いので、マスクは必須。加えて、鼻が詰まるときのために点鼻薬を持ち歩くと良い(なお、点鼻薬は、妊娠中も使えるタイプのものを準備する。私はロート製薬の「アルガード クールスプレー」を使っています)
  • 妊娠中は、血流が通常の1.4倍となり動機・息切れになりやすく、鼻も詰まりやすく、ホルモンバランスも崩れているために、パニック発作にかかる人は多い。パニック発作を起こしたときは、落ち着いて呼吸を続ければ死ぬわけじゃない、と言い聞かせ、ゆっくり呼吸を続けると良い

妊娠中の海外出張その2ー妊娠19週@シンガポール

Fotolia_104643503_XS

今回の妊娠で2回めの海外出張は、妊娠5ヶ月最終週となる19週のとき。
場所はシンガポールでした。

前回の記事→ 妊娠中の海外出張その1- 妊娠7週@香港

■ まずは主治医に相談。OKを頂く

出張が決まった直後の妊婦健診で、早速主治医に相談しました。
妊娠5ヶ月で時期的には問題ないし、内診もして体の状況としても問題ないとのこと。
でも、深夜便は出来るだけ避けること、避けられない場合も、ゆっくりした旅程を必ず組むように、という注意をいただきました。

安定期とは言え、妊娠中は自覚症状なく問題が発生していることがあります。
子宮頸管長が短くなっている、子宮口が開いているなどという問題は、必ずしも自覚症状(お腹の張りがある等)を伴わずに生じていることがあります。
この場合、切迫流産等を招いてしまう可能性もあるので、安定期と言っても、自己判断せず、必ず医師に内診などして頂き、判断を仰ぐのが良いと思います。
19週じゃ赤ちゃん産まれても助からないですからね…海外で流産になっても、医療費とか大変ですし。

■ 結局、エコノミーの深夜便でシンガポールに向かうことに…

木・金の2日間の国際研修というスケジュールだったので、深夜便は避け、水曜の昼便で行きたかったのですが…
結局、水曜午後まで仕事が入ってしまい、水曜の深夜便でシンガポールに向かうことになりました。

また、会社規定で、研修で渡航する場合はエコノミーのみなので、自分のマイレージ等をつかってアップグレードできないか試みましたが、結局出発直前まで空きが出ず、エコノミーのまま。
妊娠中なのでアップグレードしたい由は伝えましたが、ANAでは妊娠中だからといって優先されることはない、とのこと。

一応、空港にも3時間ほど早く到着し、直接窓口でも交渉してみましたが、ダメでした。
更には最初は「10人待ち」だったはずが、「19人待ち」に増えていて驚き。
自分よりマイレージのステータスが 高い人がアップグレードを申請すると、自分の前に並ぶことになっちゃうみたいですね。
マイレージのステータスを維持するために「マイル修行」する人がいる理由がよくわかりました。

■なんと、同僚の一人がビジネスクラスの席を譲ってくれました

仕方ないので、ラウンジでゆっくりダラダラ過ごし、フライトに乗ろうとしたところ、搭乗口で出会った同僚の一人がビジネスクラスの席を譲ってくれると言うではないですか!

みんな、深夜まで仕事したり、プレッシャーの掛かる仕事をしてるのに、こういう時に折角確保した席を当然のように譲ってくれる紳士的な同僚がいる、ということをとても嬉しく思いました。
恐らく、こういう経験って、一生忘れないですね。

お言葉に甘えて交換させて頂きましたが、やはりビジネスクラスは寝心地が良かった。
離陸直後くらいから寝て、しっかり6時間睡眠をとることが出来、起きた後の体の調子もすこぶる良かったです。
本当に有難かったです。

■一方で、航空会社の対応は若干疑問が…JALの方が良かった?

なお、搭乗時、CAの方に席を交換したことを念のためお伝えしたところ「それは規定でダメです」。
「私が妊娠中で、同僚が交換してくれたんです。アップグレード出来なかったので。」と説明しましたが、「そんなことは関係ないです」と言われ…。
私と席を交換してくれた同僚のところまでわざわざ確認を取りに行き、更に本部に連絡して、という徹底ぶり。

私自身今まで子連れの親子に窓際席を交換してあげたりなど、席交換などよくあることなんで、別に大丈夫だろうと思っていたんですが、ここまでやられると、本当にダメなんだろうかと不安になりました。

結局、本部から許可が出た らしく、大丈夫になったんですが、まあ正直今回のANAの対応全般には色々疑問を持ちました。
本部に連絡するのはともかく、私の同僚に確認する必要あったんだろうかとか、本部に連絡するとしても、私にわざわざ言わず勝手に連絡して解決すりゃいいんじゃないの、とは思いました。

ANAもJALも妊婦へのサービスは同レベルで提供しているはずので、たまたま私があたったスタッフの対応が悪かっただけと思いたいですが、
一方、JAL国際線に搭乗していて嫌な思いをしたことは一度も無いし、融通をきかせてくれることも多く、体調が悪くてビジネスクラスの空いた席に誘導して頂いた経験等もあります。
多少は2社の対応の違いはあるのかもしれませんね。
(なお私はJALもANAも昔からマイルのステータスはほぼ同じなんで、その違いでは無さそう)

■ 帰りは土曜の昼便でゆっくり帰国


2日間の国際研修は、同じ分野で活躍する様々な同僚と意見交換し、ネットワーキング。
帰りはもう一泊滞在して、土曜の昼便でゆっくり帰りました。
こちらもアップグレードはできなかったんで、エコノミーで帰りましたが、Zootopiaなどの映画を見ているうちに到着。
深夜便と異なり、だいぶ楽でした。

■ まとめ

以上、妊娠中期の海外出張経験です。まとめるとこんな感じ。
  • 妊娠中期は安定期ではあるが、子宮頸管長が短いとか子宮口が開き始めてるなど、自覚症状のないまま、切迫流産・早産になることもありうる、検診で必ず医師の意見を仰ぎ、検査して判断してもらうこと
  • 空港には早めに到着し、余裕を持って行動できるようにすること
  • 深夜便は避けられるなら出来るだけ避け、余裕を持ったスケジュールを組むこと


 

高齢妊婦が、出産直前まで無理せず働き続けるためのコツ

Fotolia_99192272_XS

せっかく再開したのに、1ヶ月以上更新をご無沙汰していました。
私は昨日から妊娠36週、つまり臨月に入りましたが、今回はまだ産休に入らず仕事は続けておりまして、これがまたなかなか忙しく。
引き継ぎできるものは徐々に引き継ぎを進めていますが、責任者として最後まで見続ける必要があるプロジェクトもあり、なかなか完全産休に入るのは難しいです。

ご自身で事業をされている女性や、フリーランス、起業その他、また会社の中で責任のある役職についているとか、様々な理由で、出産直前まで仕事を続ける人はいるでしょう。
一方で、出産に近づくに連れ、お腹も大きくなって動くのもしんどくなり、足がつったり腰痛がひどくなったり、夜は寝苦しくてあまり寝られなかったり、普段と同じように仕事を続けるというのも困難になってきますよね。
それでもどうやって仕事を続けるか。
今回はそんな方の参考になるような記事を書こうと思います。

■ 32週で「国内出張禁止」令が出た仕事ぶり…
前回の記事(妊娠中の海外出張その1)で、30週の妊婦健診で海外出張にドクターストップ頂いた、と書きましたが、その後32週の妊婦健診では国内出張にまでドクターストップが出る事態に。

お腹の張りもかなり強く、また「子宮頚管」と呼ばれる子宮の内と外をつなぐ管(いわゆる「産道」)がかなり短く、2cmくらいまで縮まっていました。
ネットで調べると、32週で2cmは、個人差によっては家で安静にという指示が出るほどだとか。

私の主治医曰く、
「前回の時は、国内の出張ならOKですよ、と言いましたけど、もう国内も控えないとダメです(XoX)
東京に帰ってこられなくなってしまいますよ~。
それから、お仕事も量を減らして下さい。あなたはとても忙しそうだから、仕事量を減らして体の負担を減らさないとダメです」
とのこと。

確かに、32週までの私の国内出張は、週に2回、朝7時の新幹線に乗って、昼過ぎには東京に帰るという強行スケジュールでした。
に加えて、新幹線乗車中でも電話会議がバンバン入ってくるため、仕方なくデッキで2時間立ちっぱなしで電話、という妊婦にあるまじき予定もザラ。(せめて折りたたみ椅子を持ち歩けば良かった…)
更に東京に帰ってから別の打ち合わせを複数こなし、夜8時とか9時に保育園に娘を迎えに行くと、もう寝てるので抱っこでお持ち帰り。
出張の荷物と娘の両方を抱えて歩くのは、なかなかの重労働でした。
いくら海外出張を控えていても、そんな生活を3週間も続けていれば、赤ちゃんも外に出たいと思うわな。
ごめんなさい。

■ 休みつつ、無理のないスケジュールに変えたら、34週には順調に戻り…

どんなに仕事が大変でも妊婦であることには変わりないし、自分の体やお腹の子に何かあったら一生後悔するでしょう。
それに、早産なんてことになったら、仕事はそこで強制ストップですから、仕事そのものにも迷惑がかかって本末転倒です。
というわけで、半ば強制的に休みながら、仕事を続けることにしました。

ドクターストップを頂いたお蔭で、自分も自覚が持てたほか、周囲の同僚に「ドクターストップ出たんで」と説明し、出張は一切お任せすることが出来るようになりました。
同僚にはようやく色々と気を遣ってもらえるようになり、休みも取りやすい環境になりました。

また、いつも朝の娘の保育園送りを担当している主人が、なんとか早くに仕事を切り上げて帰ってきて、娘の迎えやお風呂を担当してくれるようになったのは大きかったです。
主人はとても大変そうでしたが、これは一番助かりました。

そんな生活を2週間続けたお蔭で、妊娠34週の検診では、子宮頸管長も3cmまで戻り、お腹の張りも全く見られず、先生からも「順調ですね」とお墨付きをいただくまでに回復しました。
本日、36週の検診がありましたが、そこでも「出産はもう少し先、という感じですね。すぐにでも生まれるかも、という事態は回避できました」となりました。

その後も、出来るだけ重い荷物は持たず、出来るだけ他の人にお任せして、引き継ぎ体制を整えることに専念。
どうしても自分がやらなくてはならないところだけやる、出なくてはならない会議だけ出る、という形で何とか両立をしています。

■ 高齢妊婦が、仕事に支障をきたさないよう、直前まで働き続けるためのコツ4つ

というわけで、この1ヶ月、とにかく無理をせず働くことにより、出来るだけ長期間、私が責任者としてプロジェクトに関われるようにすることに心を折ってきました。
その経験を踏まえ、「臨月に入っても仕事を続ける」にはどういう準備や心構えが必要だったか、4つほど思ったことを記載しておきます。

1. 「無理をして早産でもしたら本末転倒」と自覚し、余裕のあるスケジュールを立てる

妊婦として仕事を続けようと頑張っても、無理をして切迫早産を招いたり、未熟児で生まれたり、なんて事になったら結局仕事どころではなくなり、本末転倒ですよね、

当たり前のことではありますが、かなり意識しないとなかなか出来ないのが、この「無理をしない」「休息を取る」ということ。
「休むのも仕事のうち」という言葉がありますが、妊婦ほどこれが当てはまることはないと思います。

まず、移動がある場合は、普段の1.5~2倍の余裕を持ってスケジュールを組むこと。
例えば、普段20分の移動なら35分、30分を予定する移動なら50分、という感じで。
歩いているうちにお腹が張ってきて立ち止まったり、座って休息が必要になったり、ということはザラにありますので。
打ち合わせ時間などの調整時間も、普段より長めに取る。
全体として、ゆっくりしたスケジュールに変えていくと良いと思います。

また、いつの間にか自分のスケジュールにどんどん予定が入ってしまう、という方は「休憩時間」「帰宅時間」などを事前にブロックして置くと良いと思います。

2. いつ自分がいなくなっても良いように、引き継ぎ体制は早めに確保。ダブルリーダー制も検討。

仕事に自分が関わり続ける場合でも、自分がいつ入院、となっても良いよう、後任者に引き継ぎは進めておき、必ずバックアップ体制を整えておくのが良いでしょう。

私は、自分が責任を持っているプロジェクトは、基本的には全てダブルリーダー制を敷いています。
普段は私がリードする形でも、いざという時にはもうひとりのリーダーに責任を果たしてもらえるような体制になるようにしています。
出産が近くなってきたら、もう一人のリーダーがいつでも引き継ぎできるように万全の体制を整えて置く必要があります。
引き継ぎ可能なプロジェクトは、もう早めに移行してしまうのが良いでしょう。

ダブルリーダー制のポイントは、リーダー間の役割分担を明確にしておくことだと思います。
でないと、下の人も混乱するし、ダブルリーダーを引き受ける人もやりにくくて仕方がないでしょう。
半分に切り分けて完全にお任せする、自分がサブリーダーの立場になって相手を立てるなど、いろんなやり方がありますが、状況に応じて相談しながら、役割分担することがポイントだと思います。

3. 上司や同僚には「自分は無理できない体だ」と自分で伝えないとダメ

前の妊娠のときは、一緒に働いていた同僚たちは皆、私に色々なお気遣いをくださり「そこまで気遣わなくても良いのに」と思ったほどでした。
今回は、若い人が多いからなのか、二人目だから私以上に安心していたからなのか(笑)。
一部の人にはやたら仕事を頼まれたり、無理を言われることもありました。
多分、その方々には悪気は全くなく、単純に知らない、または自分が忙しくて他人への気遣いをしている余裕がないのだろうと思われます。

ですが、そういう人たちでも「早産のリスクが有るらしく、これ以上は無理できないんです」とか、「ドクターストップが出たんで」とか、「寝ないと眠くて倒れそうになるんですよ。妊娠中ですし…」とか伝えると、「あ、そうなんだ」となって気遣ってくれるようになります。

相手の理解度や意図に応じて伝え方は色々ありますが、こちらの事情を考えずに無理を言ってくる人には、
「あ、無理させて、何か起こったら自分の責任になっちゃうな」と思わせるように上手く伝えるのがコツかと思われます。
また、そういう人に限って「だったら妊娠中に働くなよ」と内心思ってるかもしれませんが、それは余り気にしないことです。

あと、「ドクターストップが出ている」というのは有効な切り札ですね。
「医者がこう言ってる(=自分の意図じゃない。自分はやる気あるんですが、医者が…)」という言い方は、会社に限らず、変な誤解を起こさずに相手を説得するの全般に使える技だと思います。

みんな、忙しくプレッシャーがかかる中で仕事をしている。
そんな時、こちらが何も言わなくても、妊娠中働く女性に対して「余り無理しないで休んで」など気遣いが出来るのは、自分や奥様が出産で苦労した経験があるとか、本当に気遣いが出来る人なのだろうと、むしろ感謝すると良いかもしれません。

4. 検診にはスケジュール通りに行く。主治医は、自分が無理しないという、正しい判断をし続けるための拠り所だと思え

日本のように、残業してたくさん働くのが当たり前という人達の中にいると、無理して働くのが当たり前、休むのは申し訳ない、とだんだん洗脳されてしまいます。
そんな中にいると、自然と無理をしてしまうでしょう。

だから、定期的に自分の体調を客観的に見て、客観的に判断してくれる人と合うことが重要。
「無理してでも、この仕事をやる」「無理してでも出張する」という自分の判断が正しいのか、確認することが出来ます。

検診も、大事な仕事が入ってしまったりすると、延期したり、キャンセルしたり、なんてしかねません。
そうすると、主治医による客観的な判断が得られなくなってしまい、さらに自然と無理する方向に行ってしまうでしょう。
だから、「検診だけはちゃんとスケジュール通りに行く」というのを徹底するのが大切だと思っています。

以上、出産近くまで仕事を続ける必要がある人が、実際にそうするためのコツだと思うもの、4つ書いてみました。
まとめると・・・

1. 「無理をして早産でもしたら本末転倒」と自覚し、余裕のあるスケジュールを立てる
何度も書きますが、妊婦として仕事を続けようと頑張って、無理をしすぎてて切迫早産を招いたら、結局仕事どころではなくなり、本末転倒ですよね

2. いつ自分がいなくなっても良いように、引き継ぎ体制は早めに確保。ダブルリーダー制も検討
ダブルリーダーでは、役割分担をして、相手も仕事しやすくするのが大切です

3. 上司や同僚には「自分は無理できない体だ」と自分で説明しないとダメ 
無理させる人は悪気があるわけでなく、単に知らないか、想像力が足りないだけ。説明すれば分かってくれるはず。お互い嫌な思いをしないよう、「ドクターストップ」を上手くつかってコミュニケーションしましょう。

4. 検診にはスケジュール通りに行く。主治医は、自分が無理しないという、正しい判断をし続けるための拠り所だと思え 
周囲の人に合わせて、自然と無理して仕事してしまうのを避けるのが、定期的な診断で客観的に自分の体調を判断する主治医だと思います。

妊娠中の海外出張その1ー妊娠7週@香港

Fotolia_109612955_XS

妊娠中、海外出張をどうするかは迷う方が多いと思います。
前回の妊娠では海外出張は最後まで避けた私ですが、今回の妊娠では3回の海外出張をこなしてしまいました。

そして、現在妊娠30週でもう一つ海外出張を入れようと画策していたところ、昨日の検診で、海外出張に初のドクターストップを頂き、だいぶ凹みました(もう回復しましたが)。
飛行機でたった2時間程度の某国なので大丈夫かな、と思って先生に診て頂いたところ、ハッキリとダメが出てしまいました。

私の主治医は、安静にしろ、なんて簡単には言わない先生です。
前回の妊娠でも「仕事しながら産気づくくらいが良いんですよ~」なんて出産直前まで仰っており、
今回のもつい一ヶ月前の海外出張までは「問題無いですよ~、気をつけて行ってきて下さい」なんて仰っていました。
それなのに昨日は、内診の後「う~ん、ちょっと余裕がある状態とは言えないですね。何かあったら子宮口が開いてしまう可能性があります。今回はダメです~」って仰るんですもの。
それはそれは重く受け止めました。
「別に家で安静に、ということではなく、国内で仕事している分には問題ありませんよ。
国内出張だったら、頑張ってくださいね~と思いますが、海外だと何があるか分かりませんからダメです」とのことです。

30週なので、当然といえば当然ですが、いざ、ハッキリダメと言われてしまうと落ち込むものですね。
出張前にそういう状況だと分かって良かった、と安心すべきところでしょうが、気持ちとしては落ち込みます。
でも幸い、別の同僚が代わりに行ってくれることが先ほど決まり、やっとホッとしたところです。

こんな話を読むと「え~、そんな時期まで海外出張するなんて信じられない…」と思う人もいるかと思います。
私も、最初の妊娠の時はその派でした。
妊娠初期など、国内出張ですら控えており、信頼できる後輩に、全ての出張案件をお願いしておりました。(その結果、後輩たちと良い信頼関係が築ける、という副産物があったのは以前書いたとおり)

が、今回の妊娠では、2回めで慣れがあるからか、既に3回も海外出張をしてしまっています。
やってみて、初めて経験する辛さもあり、知っていくのと、知らないで行くのはだいぶ違うだろう、と思い、記事に書いてみようと思いました。
というわけで、今回から3回分は、私が経験した妊娠中の海外出張についてです。

1回目は妊娠初期、7週での香港出張の話から。

Fotolia_97474393_XS

■海外出張の許可をもらいに産婦人科初診

今回の妊娠は、つわりの自覚症状が出たのがとても早く、まだ生理予定日前の3週ころからなんか気持ちが悪い。
で、妊娠検査薬を買ってきて調べたところ、陽性反応が出ました。

とはいえ、妊娠6週くらいにならないと胎嚢も見えず、
産婦人科に行っても時間とお金(8,000円くらい)がかかるだけでムダ足になることは、前の妊娠の経験から分かってます。
それで、陽性が出てから3週間くらいは、3日に一回妊娠検査薬で様子を見て、妊娠継続しているかを確認するだけにとどめていました。
つわりは続いていて、動くものに乗ると気分が悪くなる、食欲ない、という状況は続いていました。

そんな中で、会社の国際会議で香港に行く必要が突然出てきて、流石に事前に産婦人科に行くべきか、と思い、6週くらいに主治医ではなく、近所の産婦人科に行ってみました。

胎嚢らしきものが見え、とりあえず子宮外妊娠の可能性が否定された程度で、
「でも、6週なのにこの程度の大きさだと、今回は育たず流産の可能性もありますね」という、変に不安になるコメントと、海外出張のOKだけ頂いて帰ってきました。

飛行機にのる準備としては、寒くならないよう機内で着る防寒着、出血などがあった時用の生理ナプキン、もらっていれば母子手帳は忘れずに。

海外出張をするかどうかは、妊娠中は自己判断せず、一応つねに医者には確認して意見を頂くのが良いと思っています。
心拍確認前なら重くない流産(重い生理くらい)程度ですみますが、
流産も週数が進むとタダ事では済まなくなり、病院に行かなくてはならなくなりますので、そのあたりの加減を理解した上で、出張の是非を決める必要があります。
また、飛行機に乗ることが流産につながるかどうか、というのもきちんと確認しておいたほうが良いでしょう。
 
■妊娠初期の飛行機は、つわりが軽い人でもひどくなることも覚悟で

実際の香港フライトは、妊娠7週でした。
木曜夕方に出て1泊し、金曜の深夜便で帰ってくるというプランで、結構忙しい出張です。

前回は妊娠初期は国内出張すら避けていた私ですが、実は比較的つわり自体は軽い方ではあり、今回は勝手もわかってるし何とかなるかな~、と見くびっていました。
ところが、機内でとても気分が悪くなり、気持ちの悪さを耐えるので大変でした。

チェックインでは、一応妊娠していることは伝え、運良く空いている便だったので、
エコノミーですが、隣に乗客がいない前の方の席を案内して頂けました。
便の空席状況にもよりますが、妊娠していることを伝えると、それなりに配慮はして頂けますので、伝える方が良いです。
あと、融通を効かせてもらいやすいよう、余裕を持っていつもより早めに到着するように空港に向かいましょう。

飛行機が離陸し、気圧が低くなってきた頃から、だんだん気分が悪くなりました。
気圧の変化など、普段は耳でしか感じない程度ですが、妊娠中は敏感なのかもしれません。

映画でも見て気分を紛らわそうと思い、まだ見ていなかったスター・ウォーズ Episode 7を発見し、見始めました。
気分はどんどん悪くなり、お水をちびちび飲んでみたり、誰もいない隣の席に横たわってみたり。
エチケット袋を取り出して、いつ吐いても良いように、準備だけはしておきました。
そのうち映画も見終わってしまったので、サラメシとか気が紛れるようなビデオ系を探して見続け、何とか気持ち悪いのを耐えに耐え、やっと到着。

とはいえ、香港までのフライトはたった4時間なのと、、
気分が悪いのが辛いだけで、妊娠継続そのものに影響があるわけではないので、そこは安心しながら、ただただ気分の悪いのを耐えました。

着陸すると、蒸し暑い香港でしたが、あれだけ気分が悪かったのがウソのよう。
夜風に当たりながら、気持よくホテルを目指しました。

個人差があるので、すべての人が妊娠初期は気分が悪くなるわけではないと思います。
つわりが重すぎて、仕事継続すら大変、飛行機なんて考えられないという人もいる一方、飛行機に乗っても何も感じない人もいるでしょう。
妊娠初期でも、飛行機に乗り続けているCAの方もたくさんいらっしゃいます。
普段つわりが軽い人でも重いつわりの人のように気分が悪くなることもある、という私のような例もあるので、参考までに。

■ 出張中は余裕を持ったスケジュールで、うまく休息を取りながら仕事を

出張中は、色々と予定が入り忙しくなりがちですが、最低限必要なものを見極めて、出来るだけ休息を取れるスケジュールにするのが良いと思います。

今回の私の出張は社内の国際会議で、私は午前中に出番があったので、それだけ出席。
ランチでは色んな人と一緒に取って交流し、午後のプログラムは自分にとって余り重要ではなかったので飛ばしてホテルの部屋で休息をとっていました。
夜もフライトが遅い人は皆で集まってディナー、というイベントがあったのですが、一人でゆっくりしたかったので参加せず、一人ご飯を食べに行きました。

■ 帰りの夜行便は寝てしまったので、結構平気でした…

時間に余裕があるなら、夜行便は疲れるので出来るだけ乗らず、翌朝の便で帰るようなスケジュールにするのが良いと思います。
私の場合、今回の出張中は主人がひとりで娘の面倒を見ていたのですが、土曜は用事があるとのことだったので、それに間に合うよう早く帰るため、夜行便を使いました。

結果ですが、夜行便のほうが、寝られたので、行きの機内のように気分の悪さを耐え続ける地獄の4時間にはならずに済みました。

■ まとめ

以上、妊娠初期の海外出張経験です。まとめるとこんな感じ。
  • 妊娠初期は、流産の可能性が常にあるため(通常でも2-3割は流産すると言われています)、事前に医師に診断してもらい、出張の可否は一応確認すること。
    飛行機に乗ることが妊娠状況に影響することも人によってはあるし、そうでなくても週数が進んだ状態で稽留流産などになると、海外ではけっこう大変だから、という理由です
  • 持ち物としては、飛行機の中の防寒着、生理用ナプキンを忘れないように。飛行機の中で冷えるとつわりがひどくなることがあります
  • 空港には早めに到着し、妊娠していることを告げること。状況によっては配慮してくれます
  • 飛行機の中でつわりが悪化することも。エチケット袋などを準備し、お水をたくさんのみましょう
  • 夜行便は避けられるなら避け、出張中は余裕を持ったスケジュールを!

キャリア女性が産休前にやっておくべき5つのこと

Fotolia_81368279_XS

早いもので今年も半分が過ぎましたね。娘ももうすぐ4ヶ月。
そして私の育休も残り2ヶ月・・・。
最近は、復帰に向けた準備も着々と進めています。

その復帰準備については、またおいおい書くとして、今回は産休に入る前にやっておくべきことを、時系列順に書いておこうと思います。

1. 現在の仕事の引き継ぎ相手の目星をつけはじめる(妊娠発覚後から)

日本にいれば産休だけでも確実に3ヶ月はお休みすることになるので、その間に仕事を引き継いでやってくれる人を探し、目星をつけるのは早い方が良い。

実際に引き継ぎの意を伝えられるのは安定期以降、引き継ぎ自体は産休直前だったとしても、その頃から探し始めるのは遅い。
引き継ぎする人が見つからなかったり、能力や適性のない人に引き継ぐことになってしまったりで、せっかく今までやってきた仕事が、ベストな形で組織に残らないからだ。

私は産休に入る4ヶ月くらい前から、「次のプロジェクトは、あなたが産休に入る前にフルタイムで出来る最後のプロジェクトなんだから、自分がやってきたことを全てその人に渡しても良いくらいの気持ちで、気合を入れてプロジェクトメンバーを探さなきゃダメだよ。」と言われていた。
実際にプロジェクトが始まるときは、「プロジェクト開始を遅らせてでも、ベストな人を探すことを優先すべき」とまで言われた。

引き継ぐ人の能力や適性を見極めるには時間がかかる。
組織の状況(異動や組織変更などの可能性)や、その人の仕事への意欲や態度を見て、引き継ぎ候補を何名か心づもりしておく。
心づもりが出来たら、正式な辞令などが出る前から、何かと仕事やプライベート含めて色んな話をしたり、可能なら会議等に出てもらうなどして、自然と巻き込みをはかり、その人自身から引き継ぎしたいと思うような環境を作るほうが良い。

仕事の種類にもよるが、どんなに組織化していても、仕事の質はどうしても人によってしまう。
産休中、育休中、そして育休後の自分の仕事を楽にするためにも、とにかく引き継ぐ人は一番大切。
だから、一番最初に考えよう。

2. 産休および復帰プランの作成(妊娠発覚後から)、周囲にも話しておく

妊娠がわかった頃って、それどころではないとは思うが、産休と復帰のプランも出来るだけ早めに作っておくほうが良い。

私は、妊娠9週ころ、米国人のメンターに妊娠報告をした際、"So, what's your plan?" と聞かれて面食らった。
彼女によると、メンターと話す前に、いつから産休を取り、いつ復帰をしたいか、復帰したらどんな仕事をしたいか、という現状の考えをまとめて置き、報告と同時に話すほうが良い、と言う。
「その人のプランがないと、何もサポートしてあげられないから。でもプランがあれば、3ヶ月しか休まないとしても、1年休むとしても、どうすればベストな復帰が出来るか、考えてあげられるわ」

日本人は優しい人が多いからか、単に妊娠出産するキャリア女性に慣れてないからなのか、妊娠報告時に復帰後のことまで話すと、
「考え過ぎだよ。まずは何も考えず、健康な子供を産むことに専念しなさい」
などと言う人が多いが、そんな考えなしの優しさに甘えてはいけない。

「妊娠しました。出産予定日はXX頃なので、XX頃から産休を取ろうと思っています。XX頃まで育休を取りますが、その後に復帰します。復帰後は引き続き/新たにXXをしたいと考えておりますので、よろしくお願いします。」
と言えるくらいまで考えておくと、あなたのキャリアを真面目に考えている誠実な上司やメンターであれば、ちゃんと復帰後のことを考えておいてくれるだろう。

昔、誰かが、「新入社員の頃から、海外で働きたい」と会う人ごとに話していたら、本当に海外転勤の機会がやってきた、と言っていた。
海外の仕事の機会があった際、「そういえばあいつ、海外で働きたいと言っていたな」と思い出してもらい、任を得ることが出来たという。

育休復帰後の仕事についても同様だと私は思う。
日本人、特に男性は、妊娠・出産するキャリア女性の、その後のキャリアを真面目に考えている人は少ない。
だからこそ、「私はいつ頃復帰して、何がやりたいです」と産休に入る前から事あるごとに言い続けておくと、仕事の機会があった時に、「そういえばあいつ、復帰後にXXやりたいって言ってたな。復帰時期もちょうどいいじゃないか」などと思いだしてもらえる可能性が高いのだ。

3. 仕事の引き継ぎ(産休2~3ヶ月前から)

仕事の引き継ぎも、できるだけ早く、遅くても産休2ヶ月前には開始すること。
よく言われることだが、引き継ぎ資料はありものの資料をまとめておくなど、自分で作るのは最低限にし、引き継ぎする人に作ってもらうように仕向ける方が良い。

結局、苦労して引き継ぎ資料を作っても、知りたいツボはひとによって違うし、役に立たないこともある。
それよりも、引き継ぎする人が、まとめを作りやすいように、時間をとってあげたり、まとめ作りに必要な資料を提供したり、という形で最善を尽くすのが良い。

引き継ぐ相手が上司だったりして、「資料作れ」とは言えない場合は、今まで作った資料などアリモノをまとめる程度にしておき、とにかく相手と早い段階でミーティングを設定するなどして、話すこと。
話して、相手が知りたいツボ、わからないところだけに限って重点的に補足する。
もしくはそのミーティングを以って引き継ぎとしてしまい、それ以上は作らない。

こういった準備は早めに始めるほうが、結果として負担が少なくなる。
直前にやると、ギリギリになった自分が悪いから、ということで結果として全部作ることになりかねないので。
また、妊娠中というのは、切迫早産で即入院など、何が起こるかわからない。
引き継ぎの準備だけでも出来るだけ早めにしておくほうが良い。

4. 取引先等へのご挨拶(産休1~2ヶ月前から) 

取引先等へのご挨拶は、妊娠報告と同時くらいから開始し、引き継ぎ担当が決まった頃に再度連絡が良い。
とにかくこまめに連絡し、アップデートすること。
そうすることで、いざ何かが起こった時でも(即入院とか)、相手も状況が理解できるので慌てさせないで済む。
連絡の方法は、お会いして話すのがベストだが、あまり遅くなるようなら、「できるだけ早くお伝えしたいので、メールで」などと前置きして、電話やメールで伝えるのもありだと思う。

以前の記事、妊娠したことを職場でいつ伝えるべきか を参考に。


5. 上司/メンター/サポーター、そして同僚や後輩たちとの面談(産休1ヶ月前から)

最後だけど、キャリアを積みたい女性にとって一番大切なこと。
それは、上司やメンター、サポーターの皆様と、復帰後のことを話し合い、復帰の際のサポートを得られるようにすること。
現在の上司やメンター、そしてこの人と一緒に働きたいと何となく思っている先輩や後輩など、色んな人に時間をとってもらうチャンスでもある。
一人あたり、30分ほど面談の時間をいただくようにお願いする。

この面談は、復帰後に一緒に働くべき人や、復帰後のメンターを見極めるためにも大切なモノだ。
面談で話すことで、自分に対する、または一般にキャリア女性が育児と仕事を両立することに対する、相手の考え方を聞くことが出来る。
どんなに仕事が出来る、素晴らしい人でも、女性が育児とキャリアを両立することに関心がない人、は存在する。
人の考え方を大きく変えるのは難しく、残念ながら、そういう人は余りメンターとしてはふさわしくないかもしれない。

それから、復帰にあたっては、上司やメンターだけでなく、後輩やチームメンバーの協力も不可欠である。
面談するほどではないかもしれないが、自分のプランを話す機会を作ったり、産休・育休中もメールなどで連絡を怠らないようにしたほうが良い。

復帰したら、育児と仕事の両立が始まる。 
両立しながらブランクを取り戻し、キャリアトラックに乗って行く、というのはとても大変なことで、普通にしていて出来るものではない。
周りにちゃんと、サポートしてくれる人をたくさん作る必要がある。 
サポートしてくれる人を見極めて、ポートフォリオを作る。
彼らに自分のプランを理解してもらい、復帰を手伝ってもらう。
こういうことを、自分からやって、サポートネットワークを作っていくことが大切。

メンター・サポーターについては下記の記事をご参照。
女性のキャリア構築で重要になる「メンター」にまつわる10個の誤解-Lilacの妊娠・出産・育児ノート

以上、キャリアを積みたい女性がスムーズな復帰に向けて産休前にやっておくべき5つのこと。
復帰後にやりたい仕事をやれるようにし、スムーズに両立できるように周囲のサポートが得られるようにするには、産休前にしっかり準備をすることが大切、という話でした。

妊娠・授乳中のおかしな食事制限

Fotolia_83154553_XS
Photo credit: Fotolia

妊娠中、そして授乳中の現在、辟易とするのが、妊婦や授乳婦に対する禁忌の多さ。
ただでさえ、妊娠や育児で大変な生活を送って、お酒など当然のように我慢しなくてはならないものも多くある中、あれもダメ、これもダメと周囲に言われると、ストレスが溜まる。
妊婦向け雑誌などにも、「XXは食べないほうが望ましい」という食材が数十種類も載っており、いったい何を食べればよいのか、と思う。

そういう周囲の人達が言う禁忌には、特に科学的根拠のない都市伝説も多く、常識で考えれば「そんなわけないやろ!」と思うものも多い。
中には従った方が良い物もあるが、常識で考えておかしいものについては、さらっと受け流すべき。
ましてや食べてから「XXを食べてしまった・・」と激しく後悔するなら、忘れて前向きに生きたほうが胎児のためにも良いと思う。

この記事では、妊娠中や授乳中に私が実際に出会ったおかしな食事制限と、そもそも妊婦や授乳婦への制約が多いことってどうなのか、について書く。

妊娠中の禁忌-酒とカフェイン以外は、普通にバランスよく

妊娠中は、母親の血液が胎児に直結しているのだから、禁忌がある程度多いのは仕方がない。
例えばアルコールやカフェイン等は避けたほうが良いし、有機水銀が含まれる大型魚は多く食べ過ぎないほうが良いのは確かだ。
でも、今まで普通に食べていた普通の食べ物を制限しすぎるのはどうなのかと、思っている。

例えばゴーヤ。
苦味の成分である「キニーネ」が流産を引き起こす可能性があるからダメ、と妊婦向け雑誌にも書いてある。
ゴーヤがダメなら、沖縄の人はどうなるのか。
実際、沖縄ではゴーヤは毎食よく食べられていて、当然妊婦さんも食べているわけだが、沖縄の流産率が全国で際立って高いわけではない。
むしろ、ゴーヤはビタミン豊富な食材で、夏バテ解消にも役立つ。
もしゴーヤが好きな人で、周囲にダメと言われたら、「沖縄では妊婦も普通に食べているらしいよ」と言えばよろし。

また、ナスやトマトは体を冷やすから良くない、という話があるが、これも疑問噴出だ。
確かに「秋ナスは嫁に食わすな」などとは昔から言われるが、それって科学的根拠あるのか。
トマトがダメ、と言われたら、イタリア人の妊婦は一体どうすればよいのか。
そんなことよりも、普通に水や牛乳を常温で飲むほうが、体を冷やさないのには役立つのではないか、など。

カレーは香辛料の刺激が多いので良くない、というがインド人はどうすればよいのか・・・
辛いものはできるだけ避けろ、というがタイ人や韓国人は・・・
などなど、あげるとキリがないほど、妊婦への食事制限は出てくる。

妊娠中に普段と違うものを無理して食べる必要はないし、多く食べ過ぎる必要はない。
ゴーヤを普段食べていないなら、わざわざ食べる必要はないし、逆に食べていたが、つわりで食べられなくなるならやめれば良い。
カレーも普段食べていて好きなものであれば、インド人と同じで、別に制限する必要はないだろう、と思っている。

私の場合、妊娠中は生ものだけは極力避けるようにはしていた。
特に生貝など、ノロに当たっても抗生物質も飲めないから、自分が苦しむだけなので、という理由。
野菜に関しては、上記のように「それを禁止したら、XX地域、XX国の人はどうするのか」と思っていて一切従わなかった。
うなぎや寿司は好物だが、あんまり食べ過ぎても仕方ないので、週一回以下にとどめ普通に楽しんでいた。

制限が好きな人、制限を受けても特にストレスを感じない人や、もともと偏食の人は、周囲のアドバイスに従っても良いだろうが、普段から食べている栄養がある食べ物を急に制限して、ストレスがたまったり、栄養に偏りが生じたりしたら、本末転倒だと思っている。

乳腺炎に関する食事制限は都市伝説か

出産して、「ああ、もう好きなモノが食べられるんだ」と思ったら、ところがどっこい。
母乳育児をしている人には、びっくりするほど色々な食事制限を言われるようになる。

私自身、現在母乳育児をしていて、周囲から「パンやピザなど小麦粉が多い食事を摂ると乳腺炎になる。米中心の生活をすべき」「お菓子を食べ過ぎると乳腺炎になる」「チーズなどの乳製品を食べ過ぎると乳腺炎になる」などと言われ、驚いている。

授乳中は、母親が食べたものが母乳に影響するから、栄養バランスのとれた食事をするに越したことはないが、特に乳腺炎関係には科学的に無根拠なものが多い。

何故、パンやピザがダメなのか。イタリア人やフランス人は授乳中何を食べればよいのか。
小麦粉の多くはデンプンで、グルテンというタンパク質も含まれる。
デンプンの部分は、消化されれば米と変わらない。グルテンはタンパク質なので、消化されればアミノ酸になる。
そう考えれば、小麦粉が乳腺炎に悪いというのは、タンパク質やデンプンがダメと言われるのと同じであり、普通に考えて、おかしな話だと思う。

食事に関しては、アレルギーがそうであるように、人によっては体質に合う合わないがあるので一概には言えない。だから、乳製品や小麦粉を食べると全ての人が乳腺炎になるかのような言い方・書き方を止めるべきだろう。
(逆に、すべての人にとって乳製品や小麦粉が絶対に大丈夫ということもない。日本人は遺伝的に乳糖を分解できない体質の人がおり、乳製品を飲むとお腹を壊すひとがいるし、小麦アレルギーもあるから、何らかの理由で乳腺炎につながることはありうるだろう)

授乳中の食事制限に対しては、次のような記事もある。

実は関係なかった!乳腺炎と食事制限-NAVERまとめ

乳製品で乳腺炎?おっぱい都市伝説2-宋美玄のママライフ実況中継

これらの記事の趣旨は、乳腺炎は、摂る食事よりも、作られた乳がちゃんと消費されていないことで生じるということ。
したがって対処法は、食べたいピザや牛乳を我慢するのではなく、乳が溜まり過ぎないよう、赤ちゃんにすってもらうこと、吸ってもらえず硬くなった箇所はマッサージして、搾乳をしたりして外にだすことだ、という。

お菓子や牛乳がダメと言われやすいのは、これらの食材がカロリーが高く、脂肪分が多いので、乳が多く生産されてしまう、そうすると乳の量が赤ちゃんが飲む量より増えてしまうので、たまってしまいやすい、ということだろう。
小麦粉系の食事は消化が早いので、血糖値が上がりやすいことも、トラブルと関係があるかもしれないと思っている。この辺りは、もう少し研究が進めばよいのだが。

そもそも妊婦や授乳婦への制約って多すぎないか

妊婦に対しては、食事制限だけでなく、「働き過ぎたらダメ」「運動し過ぎたらダメ」など本当に制約が多い。
それは「妊婦の体を思って」だというが、本当にそうか。
因果関係がわからないことが多い中、「疑わしきは罰する」考え方で、妊婦や授乳婦ばかりに多くの制約を背負わされている気がして、腑に落ちないことが多い。

まず、ネット上の記事。
相関関係を因果関係に置き換えて、もっともらしく書いているものが多く、結果として制約を無駄に増やしているものが多いと思う。例えばこんな記事。
仕事で長時間の立ち仕事をしている場合、週に25時間以上立ち仕事をすると、赤ちゃんの頭の大きさ(頭囲)が約3%小さく生まれてくる傾向があるようです。

赤ちゃんの頭が小さいと、脳や認知機能の発達に影響がある可能性が出てきます。
妊娠後期まで仕事を続けるあなたへ。プレママの現状 
立ち仕事をしていることと、赤ちゃんの頭囲が小さく産まれることは相関関係であって、因果関係ではない。
恐らく、立ち仕事をしていると、正規産であっても早く産まれる傾向があるのではないか。
そのため、頭囲が小さくなる可能性が考えられる。別に、立ち仕事をしていると頭囲が小さくなるわけではないだろう。

そして、頭囲が小さいと、脳や認知機能の発達に影響すると書いてあるが、これは恐らく因果関係が逆であろう。脳の発達に問題があると、頭囲が小さくなる傾向があるのではないか。

結果として、繋がらない因果関係を無理やりつなげて、立ち仕事が胎児の脳の発達に良くないかのような印象を与える記事を作り上げている。

たまたまこの記事を見つけたので取り上げたが、この手の因果関係と相関関係の混同をした上、「どうするかはあなたの勝手ですが、影響は出るかもよ」と脅して、実質行動を制約するような記事がネット上には溢れている。

また、因果関係が仮にあったとしても、因果関係を考えても仕方がないことも多い。
こんな記事がある。

赤ちゃんの生まれつきの病気は母親が妊娠中にしたことのせい?-宋美玄オフィシャルブログ

彼女が記事中に書いているように、赤ちゃんが病気のとき、「母親のせいだ」など誰のせいか考えるよりは、病気をどう治療するか、どう幸せに生きるか、前向きに考えたほうがずっと良いに決まっている。

私のヨガの先生は、「妊婦は病人ではありません」と言って、お腹に負担がかかる運動以外は、普通に体を動かしていた。
産婦人科の先生は「本当は産休など取らず、出産前日まで働いていたほうが安産になるんです」と言っていた。

体調が悪いのに無理する必要はないが、普段やっていて、普通にできる事を制限しすぎたり、ましてやそのせいで赤ちゃんに異常が出るなどと脅すのはおかしな話だ。
自分の体調と、かかりつけ医と相談をしながら、出来ること、やりたいことはやっていくのが良いのではないだろうか。

ヨガのススメ-キャリア女性の体力維持からマタニティ・産後ヨガまで

Fotolia_83908076_XS
Photo credit: Fotolia

今日は近くのヨガスタジオの「産後ヨガ」のクラスに行ってきた。
生後6週以降の赤ちゃんを連れて参加できるヨガで、私は今日で3回めの参加。
もう6kg近い赤ちゃんの抱っこと上げ下ろしで、この一週間で腰痛がひどくなっていたのが、だいぶ和らいだ。

腰痛の解消に

腰痛がひどい、という人にお会いすると、私はいつもヨガを勧めている。
腰痛には色んな原因があるので、一概には言えないが、多くの場合の筋力不足による腰痛には、ヨガが合うと思う。

若いころに筋力があった人ほど、その筋力を前提に体が作られているので、腰痛になる人は多いらしい。
私は小さい頃から水泳をやっており、中学の頃には背筋が250kg近くある筋力の持ち主だった。
が、大学受験の頃に水泳をやめ、筋力、特に脊柱起立筋が落ちたのがきっかけで、腰痛を患うようになった。

これが、ヨガを始めた頃から徐々に治ってきた。ヨガの先生に聞くと、
・脚の裏側の筋肉(ハムストリングス)がストレッチされることで、坐骨神経が引っ張られないようになる
・脊柱起立筋そのものが鍛えられるため、腰椎の負担が減る
・腹筋やインナーマッスルが鍛えられ、脊柱起立筋以外の部分で体重を支えられるようになり、腰に負担がかかりにくくなる
などなど、いくつか理由があるらしい。

ともかく、ヨガのクラスに行ってポーズをひと通りやると、腰痛がラクになるポーズがいくつか出てくる。
普段から、痛くなるたびにそれらのポーズをやるようにすると、筋肉がストレッチされ、必要な筋力がつくようになり、徐々に治ってくる。

なお、中には痛みを悪化させるポーズもあるので、クラスが始まる前に、先生に腰痛だということは必ず伝え、痛くなるようなポーズは避けるのが良い


キャリア女性の体力維持に

ヨガを始めて、腰痛と生理痛が治っただけでなく、どんな時でも心を穏やかにできる方法を知り、体の声を聞く(!)ことで、体のリズムによって変わる自分の体調の管理ができるようになった。

キャリア女性で、男性並みにバリバリ働いている人には、体を壊してしまう人が結構いるように思う。
私の高校・大学の友人にも、会社の後輩たちにも、コンサル業界に入った他社同期にも、激務が原因で、20代後半くらいで体を壊し、仕事を一旦やめた、という女性は割と多い。

ただでさえ、男ばかりの中で女性ひとり、という環境がストレスフルなのに、何日も睡眠不足が続くような環境で、精神的なストレスも多いところで、男性と同じように働いていくのは、体力や精神力に自信があってもかなり大変なことだ。

ヨガの先生で、元々はキャリアウーマンだった、という方によくお会いする。
投資銀行や商社などで男性並みにバリバリ働いていたが、体調を壊してしまい、退職。
アメリカに行ってヨガに出会い、体調がすこぶる良くなったのがきっかけで、ヨガの先生になった、という経歴の持ち主だ。

実際、ヨガを続けていると、体の声を聞く(!)ことが出来るようになる。
と書くと、宗教じみてると思われるかも知れないが(笑)、単純にヨガの呼吸法でゆっくり腹式呼吸をしながら、動かしている体の箇所に意識を集中させることで、その部分の調子がいつもと違わないか、痛みがあったりしないかなどを知ることが出来る、ということだ。

続けているうちに、「ん、今日は腰の筋肉がいつもより張っているぞ」「今日はふくらはぎがむくんでいるぞ」などとわかるので、そういう部分を重点的に動かすことで、元通りにすることが出来る。

また、そうやって体の声を聞くと、自分の体のリズムによる体調の違いがわかる。
生理前にはいつもより体がこわばっており、生理前日には骨盤が硬く「あ、明日からだ」と分かったりする。
月のものが終わってしばらくすると、体の温度が上がりやすくなり、体も柔らかくなる。
体のリズムを自分で感じられるようになってくるので、仕事の時でも、いつは無理をしてよいか、いつは自重したほうが良いか、というのがわかるようになる。

ちなみに、体の声を聞くのはマッサージの効果をあげるときにも役立つ方法。
私はマッサージ師さんに、「こんなに短時間で効果が上がる人に初めて会いました」とよく言われるが、これはマッサージを受けているときにも、ヨガを応用しているからだと思っている。
ヨガの呼吸法で腹式呼吸をすると、マッサージの痛みを逃がしながら、マッサージされている箇所に意識を集中させることで、筋肉のコリを短時間でほぐすことが出来る。

ヨガの呼吸法は、落ち着かない時や、焦っている時などに、心を落ち着かせるためにも役に立つ。
ゆっくりと鼻で息をしながら、20秒くらいかけて腹式呼吸をする。
大切なプレゼンの前のエレベーターの中とか、イラッとしたときなどに、この呼吸法で心を落ち着かせている。

Fotolia_78297472_XS
Photo credit: Fotolia

妊娠前の体を整えるために

女性の体を整える、という意味では、最近は「子宝ヨガ」「妊活ヨガ」など、妊娠しやすくなる体になるためのヨガ教室も増えてきている。
ヨガで心が穏やかになると同時に、骨盤の歪みがなくなり、体調が良くなると、妊娠しやすくなるのだという。

私はこの手のクラスは雰囲気が苦手で受けたことがないのだが、ヨガを続けることで腰痛や生理痛が治ったり、生理が安定して来るようになり、心が穏やかになるのは確かなので、妊娠にも効果があるのかもしれない、と思っている。
高齢にも関わらず、結婚を決めた後すぐに妊娠したのも、ヨガを続けていたせいで体が作られていたのもあったのかもしれない。


ヨガスタジオ・クラスの選び方

さて、どうやってヨガスタジオやクラスを選ぶか。
多くのヨガスタジオは、最初の1,2回はトライアルで安めの料金で受けることが出来、その後は月会費を払うパターンだったり、回数券方式だったり、一回ずつお金を払ってドロップ・インできる形だったりと色々だ。
スタジオの雰囲気の好き嫌いもあるので、まずはトライアルを使って行ってみるのが良い。

ヨガスタジオのスケジュールを見ると、色んな種類のヨガのクラスがあって迷ってしまうが。一番大切なのは先生を選ぶことだと思う。
激しく運動量の多いヨガを好む先生もいれば、ゆったりした瞑想型のヨガを好む先生もいる。
どちらが良いかは、その人の体質(筋肉が多いか少ないか、体が硬いか柔らかいか)にもよるし、先生との相性にもよるし、好みにもよるなので、試行錯誤しながら探すしかない。

私は、適度にストレッチをやり、運動量も多い先生が好き。
余り動かない、無理をしないタイプの先生はすぐに飽きてしまって続けられない。
あとは、痛いストレッチばかりやる先生だと続かない。
これは、私自身に基礎的な筋力があるので、ストレッチもあり運動量が多い方が楽しいということ、でも昔から体がとても硬いので、ストレッチの度合いがきつくて、「そのくらい曲がるのが当たり前でしょ」みたいな感じのスパルタ先生だと、小学校の体育の先生を思い出して嫌になる、という理由。

まずはスケジュールを見ながら、曜日・時間の合う先生のクラスに行ってみて、合わないな、と思ったらすぐに他の先生に変える、という形で探す。
都合の良い時間全て試してみたけど、合う先生に会えなかった、ということもあるので、初めてヨガに通うときは、回数券か、一回ずつお金を払える方式のヨガスタジオに行くのが安全だろう

マタニティヨガ

妊娠中の運動にヨガが良い、というのはよく言われているので、妊娠して初めてヨガを始める人は多いかもしれない。
どんなヨガスタジオにもだいたいマタニティヨガのクラスは用意されているので、ネットで近くのヨガスタジオを2,3軒調べて、トライアルで行ってみると良い。
あとは、産婦人科でもマタニティヨガ教室をやっているところなどがある。

先生によって、動き方が結構違い、激しく動く先生もいれば、ゆっくりとしか動かない先生もいる。
私自信は、動くヨガが好きなので、そういう先生のところに通った。
アメリカ仕込みで「妊娠は病気ではないですから、しっかり動かして体力付けなきゃダメ~。ゆっくりとしか動かさないのは意味ないから」とかいって、結構しっかりと体を動かす先生だった。

通い始める時期は、妊娠16週から、とか、5ヶ月に入ってから、とか先生によって基準が色々である。
切迫流産などの疑いがある人は、ヨガも出来ないので、最初の妊婦検診の時に、かかりつけの先生に聞いて、一応許可をもらうこと。

マタニティヨガ自体は、出産予定日前日まで続けられるが、これも切迫早産とかの疑いがある人は別なので、先生に相談すること。


産後ヨガ

産後に、出産で開いた骨盤を元通りにしたり、なくなった筋力を復活させるにも、ヨガは良いとされている。

私の通っているヨガスタジオは、産後6週目から、赤ちゃん連れで参加できる。
赤ちゃんは、ヨガスタジオのマットや毛布の上に、持参したタオルケットをおき、その上に置いて、その横でヨガをやる。
赤ちゃんがグズってしまったときは、先生があやしてくれたり、場合によっては抱っこしながらヨガのポーズをしたりする。
どうしても泣き止まない時は、自分だけ途中でストップして、授乳したり、オムツ替えをしたりも出来る。

一回目の時は大泣きしてヨガの先生にあやされていた我が子も、今日は一人でアブアブ声を出しながら機嫌よく遊んでいた。

やはり、産後の体はこれまでとは違う、というのがよく分かる。
妊娠中でも普通に出来ていたポーズが、今は筋肉が落ちていて、痛くてできない、というのがたくさんある。
しばらく産後ヨガのクラスを続けて、筋力を回復したい。


私自身はまだ経験していないので書けないけれど、更年期の体調管理にもヨガが役に立つ、と聞いている。
このままヨガを続けていって、10年、15年後には迎えるであろう更年期も乗り切りたい。


以上。
こんな風に、ヨガは、独身でバリバリ働く20代の頃から、妊娠前、マタニティ、産後、そして更年期と女性のライフサイクルの色んなタイミングで、体調管理や体力維持に役立つ、人生にわたって長く続けられる趣味だ。
肩や膝を壊したり、という心配もないし、生理中や妊娠中などでも続けられる。
そして腰痛の解消など、男性にも役に立つと思われる。
まだやったことがない、という方で、上記の状況に当てはまる人は是非是非、始めてみて下さい。 

胎動が不安な時-胎動は産まれた後の赤ちゃんの動き方にそっくり

Fotolia_81587240_XS
Photo credit: Fotolia

赤ちゃんが産まれて、お世話をはじめてわかったことのひとつに「胎動って産まれてからの赤ちゃんの動きそのままなんだなぁ」というのがある。
産む前は、胎動に一喜一憂した。

私は、高齢出産にもかかわらず、時には自分のお腹に赤ちゃんがいることを忘れるほど仕事で忙しくしてした反省もあり、たまに胎動を感じなくなったり、変な胎動だったりすると「大丈夫なのか?」と不安になった。
ところが、産まれてきた本人を見て、「ああ、あれはこの動き方だったのか」と納得出来るものが数多くあり、そんなに心配しなくても良かったなぁと思っている。

そのうちの幾つかの動きを紹介します。

しゃっくり様胎動
例えば、うちの娘は生後2ヶ月になるまで、授乳の後しょっちゅうしゃっくりをしていた。
しゃっくりは、赤ちゃんが母乳を飲み過ぎた時などになるらしい。
最近は、満腹中枢が形成されてきたのか、飲み過ぎることも減り、頻繁なしゃっくりは解消してきた。

実は、娘はお腹の中にいた時も「しゃっくり胎動」を頻繁にしていた。
「ぴくっぴくっ」という規則的な胎動で、最初に気付いた時は、これは何?と思い、その後も一日に2回くらいの頻度で起こっており、一体何なのだろう、と不思議に思い、ネットで調べてしゃっくりと知る。
ただ、頻度が高かったので、少し心配していた。

ところが産まれてきてから、産院の助産婦さんが驚くほどものすごい勢いで母乳を飲み、飲み続けて、しゃっくりをしている姿を見て、「ああこれだったのか」と納得がいった。
単に食い意地が張っている性格なだけだったか!!心配させおって。
きっと、お腹の中でも羊水を飲みすぎて、しゃっくりを頻繁にやっていたのだろうと思われる。

逆子かと思う頭突き胎動
妊娠中期のまだそこまで胎動が強くない頃から、いつも膀胱のあたりを強く蹴られるような感覚があり、「逆子なのかな?」と思っていた。
一方、膀胱だけでなく、普通に腹部をかなり強く蹴られることもあり、ひっくり返ったのかな、と思っていた。

後期に入ってもその膀胱を蹴られる胎動は続いていたのだが、超音波で見ても逆子ではない。
しかも、腹部を蹴られたと思ったらすぐ、膀胱に刺激が来ることも。
先生に「膀胱を蹴られているときは、逆子なんですかね?」と聞いたら、「う~ん、そんなに早く胎児の位置は変わらないから。頭突きかも?」と言われ、初めてそんなことが有るんだと思った。

生まれてきてみると、娘は首の力が強い子で、生後1週くらいから「ふんっ」とか言いながら、首を持ち上げようとする。
縦抱きしていても、「ふんっ」とか言いながら頭をぶつけてくる。
まさにタイミングと言い、動き方といい、胎動の時膀胱でよく感じていたやつだ。
あれは頭突きだったのか!と納得がいった。心配させおって。
お腹の中でも、この子は「ふんっ」とか言いながら頭突きをしていたのかもしれない。

胎動がなくなる?
それから、ある日元気よく動いていると思ったら、その後1日くらい動かないこともよくあり、これは結構心配した。実際、突然胎動が無くなって、胎児が死亡しているということもあるようなので。
私が徹夜で仕事していた日、胎動がかを感じなくなった時はさすがに心配になり、病院に駆け込んだが、「ちゃんと心拍ありますよ。元気です!」と言われたりした。

産まれてみると、まあ良く寝る子で、生後1週くらいから夜は5,6時間まとまって寝る。
生後2ヶ月経った今でも、 途中授乳はするけれど終わるとすぐにコテッと寝て、連続で12時間くらい寝ることも。
途中、「う~ん」と両手を上にあげて伸びをして起きようとするのを15回位繰り返すが、まだ寝ている。
将来は寝起きの悪い子になるに違いない。

一方、起きている日は、 いつまでも元気でよく動く。夜も寝ない。

日によって気分にムラがある子だったんだなぁ。
胎動にまであらわれるなんて・・・ 
あれは、寝ているだけだったのか!心配させおって。

他にも、腹部を蹴られる連続した強い蹴りはこれだったのか!と思う連続蹴り、両手両足を伸ばすような蹴りなど、胎児時代に思い当たる胎動がある動きをたくさんしている。

というわけで、胎動って産まれた後の動きとそっくりなんだなぁと思う。
本当に様子がおかしい時は病院に行ったら良いと思いますが、上記のようなこともあるので参考までに。
胎動が不安なときは、産まれた後の赤ちゃんの動き方に思いを巡らせて、不安を解消しても良いかもしれません。

妊娠したことを職場でいつ伝えるべきか

Fotolia_81368252_XS
Photo credit: Fotolia

皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか? 

私は、夫も長い休みだったので、前半は二人で一緒に赤ちゃんと遊ぶ、ベビーカーやらを買いに行くなど、赤ちゃん関係に専念。
後半は完全に風邪を引いてしまい、結局ブログを書いたりなど文化的活動は何もせず過ごしてしまいました(汗)
やっと風邪も治り、日中は私と赤ちゃんだけ、という日々が戻ってきたので、また少しずつ書き始めているところです。

外では台風が猛威を振るっていますが、この記事がアップされる頃には、台風一過、30度を超える真夏日となっているはず。

さて、妊娠したことをいつ職場等で公表するか、というのは妊婦にとっては悩ましい課題。
特に最初の妊娠の時はいつ話すか、誰に話すかは非常に悩むだろう。

余り早く話しすぎると、流産したときなどが怖い。噂になってしまい、その後「おめでとう」を否定して回るなど想像するとと、相手にも悪いし、自分自身が傷つくだろう、と思ってしまう。
かといって、一番わかってほしいのは、つわりがピークになり、仕事に支障をきたしかねない時なので、早く伝えたい。
出生前診断などを検討している人は、その結果が出るまで周囲には話しにくい、というのもあるだろう。

また、誰に先に伝え、誰には後に伝えるのか、というのも迷うところだと思う。

伝える時期は、一般には次の4つくらいに分類できるでしょう。

1) 妊娠6~8週(2ヶ月) 妊娠が判明・確定した時。一般的には親などに伝えるのと同じタイミング。
2) 妊娠8~11週(3ヶ月) つわりピークとなる頃
3) 妊娠12週以降(4ヶ月) おなかも目立ち始め、服装などが変わる頃 。出生前診断の結果も出始めるのもこの頃。
4) 妊娠16週以降(5ヶ月) いわゆる安定期以降

また、職場で伝えるべき相手というと、次のような方々でしょうか?
・ 直属の上司、信頼しているメンター・サポーター
・ チームメンバー、部下やアシスタントなど、一緒に働いているメンバー
・ その他の社内の人々
・ 顧客、取引先など外部でお世話になっている方々

私の場合、メンター・サポーターと直属の上司には1)の妊娠発覚後に伝えた。一方、噂になってしまうのが怖く、チームメンバーなどの若手に伝えるタイミングを掴めずに、3)の時期までずるずると伝えずにいた事を今でも後悔してる。後で書くが、上司と一緒に働く部下などのメンバーにはせめて2)のタイミングまでに伝えるのが良いと考えている。

1. 伝える順番は大切。直属の上司より、自分のメンター・サポーターとなる人に最初に伝えるべき

以前の記事で書いたが、会社組織の中で、自分のために便宜を計ってくれたり、仕事の機会を与えてくれたり、昇進を助けてくれるような上司はメンター、サポーターなどと呼び、キャリア構築上でも、単に仕事を楽しくやるという意味でも、非常に重要な存在だ。

女性のキャリア構築で重要になる「メンター」にまつわる10個の誤解-Lilacの妊娠・出産・育児ノート

この、メンター・サポーターに、一番最初に伝えるのはとても大切だと思う。

ついつい、一緒に働いている人や直属の上司などに先に伝えがちだが、メンター・サポーターが、これらの人々から漏れ聞いたとき、「ふーん、自分は聞いていないんだけど・・・」「直属の上司のほうが大切なのかねぇ」などと思ってしまって良いことはない。
もちろん、全く気にしない、という人も多いとは思うが、気にする人もいる。
こういう話は、伝える順番は、あなたにとって大切な順番を相手に伝えることと同じ、と考えたほうが良い。

妊娠ではないが、昔こんなことがあった。
会社を辞める、という決断をしたある同僚が、一緒に仕事をしている上司数名に真っ先に相談をした。
しかし、その同僚のサポーターを長年勤めていた人には、決断が固まってから、1~2週間くらい遅らせて伝えたのだ。
一緒に仕事をしている数名の上司は、まさか彼がそのサポーターの人に話をしていないとは思っていなかったので、彼が抜けた後の体制などをサポーターの人に相談してしまった結果、サポーターの人は「そういう大事な話を、何故自分に最初に相談しないのか」と激怒してしまった。彼としては、「俺がこいつを出世させてきて、機会を与えてきたのに・・」という気持ちだったのかも知れない。

このケースは、会社を辞めると決断したあとなのでまだ良いのかもしれない。
でも、妊娠の場合は、戻ってくることが前提。
しかも戻ってくる時に、キャリアの再構築に向けて、強力にサポートをしてくれるのが、このメンター・サポーターだ。
そんな人の気分を害するするようなことはせず、あくまで「あなたが一番信頼できる人だ」「私にとって一番大切」という気持ちを伝えるためにも、最初に伝えることが大切だと思う。

2. 直接でなく、電話やメールになったとしても、最初に伝えるべき人には伝えたほうが良い

私は、昨年7月妊娠が発覚して、親などにひと通り話した後、職場で一番お世話になっているメンターに最初に伝えようとしたが、その方はちょうど2週間の出張中だった。

それで、その伝え方をどうするか、に戸惑った。

出張中の忙しい時に、「個人的な相談」などという案件で電話会議の時間を取るのは難しいし、仮に時間を頂けたとしても他の予定が入ればすぐにリスケされてしまうだろう。
でも、伝える順番を守りたかったので、そのメンターの秘書に出張中の予定を教えてもらい、仕事の相談という形で時間を頂けないかを聞いて、「この時間なら電話しても大丈夫」という時間を教えてもらって電話をかけた。

実は、結婚と妊娠を伝えるのが同時だったのでさらにドギマギしたが、
「あの、結婚することにしました。実は妊娠しまして・・・、あ、もちろんまだ発覚したばかりなのでどうなるかわからないですが、一番最初にお話したかったので電話にしました」と正直に伝えたところ、とても喜んでくれた。
出張中のお忙しいところだったにも関わらず、その会議が始まる直前まで、相手がどんな人かとか、結婚後のアドバイスなど15分くらい話をしてくれた。

別のメンターも大変お忙しい方で、全くというほど時間を取れなかったので、「こんなことを伝えるのがメールで申し訳ないが」と前置きしながら、妊娠したこと、それで結婚すること、だいたいの出産予定日、出産後も戻ってくる意志があることなどを手短にメールしたところ、Congratulations!と書かれた返事が5分後に帰ってきた。

その後、ホッとして直属で一緒に働いている上司・先輩たちにお伝えした。

男性の上司や、妊娠経験のない女性の上司に妊娠したことを伝える、それも直接あって伝えるのではなく、いきなり電話やメールでやるのはかなり抵抗があるかもしれないが、「あなたに最初に伝えたかったので」ということを伝えれば、相手は喜んで聞いてくれるだろう。

3. チームメンバーには早めに妊娠を伝えるべき

私自身は、上記のメンターや直属の上司に妊娠直後に伝えること自体は抵抗が無かったが、これは彼らがそういった部下の情報を他人に漏らさない、という信頼があったからだ。
一方で、同じチームで働いてくれているチームメンバーには、少し話すと会社じゅうにすぐ噂になってしまうかもしれない、という心配があり、なかなか伝えられなかった。
別に信頼していないわけではないが、チームメンバーは何人もいるので、その中の一部の人はつい口をゆるめてしまうこともあるだろうと思っていたし、自分は高齢出産だし、流産する可能性も高いだろう、と思っていたから伝えられなかったのだ。

今は、たとえ残念な結果だったとしても、同じプロジェクトで一心同体に仕事をしてくれる後輩たちには話しておくべきだった、と後悔している。
噂が広がり、心ない噂で傷つくことがあったとしても、一緒に仕事をする彼らから信頼を得られることの方がずっと大切だと思うからだ。

つわりや突然の通院など、妊娠での体調変化で一番迷惑をかけるのは一緒に働くチームメンバーである

私の場合、ちょうど飛行機での出張が伴う仕事をしていたのだが、医者から飛行機NGが出ていたので、後輩のチームリーダーにその仕事の現地での仕切りを完全に任せることになった。
結果としては、私が行かず、そのチームリーダーに全権委任することで、彼自身の成長にもつながり、私と彼との信頼関係も構築されたので非常に良かったのだが、その「理由」を彼に最後まで話さなかった。
あとで面談の際に、漸く打ち明けた時「やっぱりそうだったのか、と思いました。でもあの時任せてもらえて本当に嬉しかったし、良かったです」と言われた。
私は、もっと前に話せなかったことを彼に詫びた。

それに、ほぼ毎日一緒に過ごすチームメンバーは、私の体調の変化に一番気付いている人であり、妊娠に気づかれないのは難しい。また、その私の体調を一番心配してくれる人たちなのだ。
とくに、夕食を一緒にとり、たまには飲みに行ったりする私の後輩たちは、風邪を引いてもお酒を飲む私が、何故突然飲まなくなったのか、ということで、後で聞いたら結構初期の頃から気付いていたというのである。
チームミーティング中に気分が悪くなり、トイレに抜けたりする私を見て、「妊娠したのかな・・・」などと心配をしていたそうだ。
こういう話を、後で後輩から聞いた時、皆に心配をかけていたことを申し訳なく思い、「流産の可能性が少なくなるまで話さない」などという判断をしたことを非常に後悔した。

実は、自分の秘密を相手に打ち明けることは、信頼関係を構築するのに一番大事な手段、とも言われている。
自分が傷つくかもしれない、デリケートなことを包み隠さず人に打ち明けるのは、とてもむずかしいことだ。
しかし、古今東西どのリーダーシップの本にも書いてあるように、秘密を打ち明けることで、相手と親密になり、相手の信頼を勝ち得るのに最も効果的なことだ。多くの場合、相手はあなたをサポートしようと思い、最大の助けを得ることが出来る。
別に、信頼や助けを得る手段として妊娠したことを伝える、というわけではないが、自分の秘密やデリケートなことを伝えることが、信頼を損なうことにはならない、むしろ逆である、ということを意識しておいたほうが良い

4. 顧客や取引先には、伝える目的別で伝える時期を変える

会社のその他の人たちには、3)のお腹が出始めるころや4)の安定期以降に伝える形で良いと思う。

特に一緒に仕事をしているというわけでなければ、早くに伝えられることを相手も期待していないだろうと思うので、一般的な「安定期以降」で問題がないだろう。

私の場合、妊婦検診も始まり、超音波で我が子が育っている様子を見られるようになって安心したこともあり、 3)の妊娠12週ころのタイミングで、上司以外の職場の人達に打ち明けた。

迷うのが、一緒に仕事をしている顧客や取引先だ。
妊娠したことだけで迷惑をかける訳でない普通の取引であれば、基本的には4)の安定期以降で良いだろう。
この場合、伝える目的はむしろ、産休をとって穴を開ける可能性を早めに知らせておく、ということだからだ。
出産予定日がいつで、産休をいつからいつまで取ります、その間は別の方が担当するので、担当が決まったら伝えます、ということを相手に伝えるだけであれば、安定期以降で妊娠が確定してからの方が良い。

しかし、妊娠による体調の変化で、相手に迷惑をかけてしまう可能性があるなど、親密に働いている場合は、もう少し早く伝えたほうが良い場合もある。
3に書いたチームメンバーと同じで、毎日のように相手に会い、協力関係を築いて仕事をしている場合、その人のつわりの重さなどにもよるが、2)のつわりのピーク前までには話しておいたほうが良いだろう。

以上、 妊娠したことを職場でいつ伝えるべきか、というデリケートな悩みについて、特に大切だと思う4つのポイントについてまとめてみました。
色々ご意見あるかと思います。コメント欄でご意見お待ちしています!

 

妊娠中期に旅行に行っていいの?

妊娠中期に入り、人によっては徐々に苦しかったつわりから解放されるので、急に何かを始めるエネルギーが出てくるようになる。
20週も過ぎれば、胎動も感じ始め、ちゃんと赤ちゃんが定着している安心感も生まれてくる。
せっかくなので旅行とか、妊娠初期には出来なかったことをしたい、と思うが、旅行については、行くべきか迷うカップルは多いのではないだろうか。

インターネットで「妊娠 安定期 旅行」などのキーワードで検索すると、「安定期はマタ旅に行こう!」と煽る、雑誌や旅行会社の商業的なサイトと、「そんなことも我慢できないのですか?親としての自覚が無さすぎます」など否定的なコメントが多い、小町や知恵袋などのサイトに分かれている。

私は、妊娠中期の旅行が安全だと太鼓判を押すつもりはないが、安全に旅行することは可能だと思っている。統計的には、旅行をしても何のトラブルもなく旅行を終えるカップルがほとんどだろう。旅行に行っても良い、良くないと誰が言った云々の問題ではなく、リスクを負うことが夫婦二人にとってOKなのかどうか、ということに尽きる。
したがって、大切なのは、次の4点だと思う。

1. 妊娠中の旅行のリスク・危険性、起こりうる事態について把握しておく: どんなことでも、リスクと対処法を知らずに実行するほど危険なことはない。
妊娠中の旅行が通常と異なるのは、
・頻尿で、トイレが近い 
・とにかく疲れやすい。頻繁な休憩と、長い睡眠時間が必要
・温泉とかは、滑って転んだりするケースが有るらしい。感染症のリスクもある
・何かの事態で病院に駆けつける必要があるかもしれない。最悪の場合、切迫早産で子供が生まれてくることがある。新生児集中治療室(NICU)が必要になるが、旅行先によっては受け入れてもらえない 

2. そのリスク・危険は回避する旅行を設計する。普段より余裕を多く設け、無理は絶対にしない

3. 妊婦の状況によって違うので、かかりつけの産婦人科医にも相談しておく: これも「医者が良いと言ったからOK」とかではなく、自分たちのリスクを知り、自分たちが判断するための材料として聞くこと。

4. 二人で楽しむのが目的なんだから、最後は夫婦で相談し、二人にとって良いと思う結論を: 夫婦で楽しむために旅行をするのであり、二人にとって「これなら良い」と思える落とし所を探すのが一番大切だと思う。どちらかが「どうしてもこれをしたいから」と言って、片方が不安や心配をしながら旅行するのは健全ではない。特に上に書いた切迫早産でNICUが必要になるとかのリスクを二人で受け止める覚悟があるかは、ちゃんと話し合っておくべき。

私達の場合は、二人で話し合って、つぎの決まりを作って2回ほど旅行した。
・(ふたりとも土日しか休みがなかったので)国内一泊旅行で、ゆっくり出来る場所に限定→温泉!
・温泉は部屋についてるところ。せっかく夫婦二人の旅行なので、二人でゆっくりしたいし、「滑って転ぶ」などが怖かったので
・メジャーな温泉地または地方都市に限定。病院の目処は立てておく。秘湯とか奥まったところには行かない
・電車で行く場合は乗り継ぎが少ない行き方。グリーン車があれば使う。車は40分運転・20分休憩で余裕を持って旅程を組む

その結果、こんなところに行きました。

伊豆旅行

9月中旬、妊娠15週の頃。
個室で露天風呂がついてるところに限定して、そんなに高くないメジャーな温泉地で探して、伊豆の旅館へ。
新幹線と伊豆急行の乗り継ぎで行きました。

風呂→夕食→風呂→寝る→風呂で日の出を見る→寝る→風呂→朝食→風呂→チェックアウト
という感じで、食事と風呂しか活動していなかった気が・・・
この頃、ふたりとも平日は仕事で忙しかったので、ゆっくり出来ました。

唯一やった活動が、日の出の時間に起床して、日の出を見ながら風呂にはいること。
Izu 1

日が昇るのが早くて、すぐにこんな景色になってしまいます。
Izu 2

その後は朝食。伊豆だけにお魚いっぱいでした。
Izu 4

帰りは伊豆のテディーベアミュージアムによりました。

Izu 3



大洗旅行

妊娠19週の頃。10月下旬でした。
Facebookで友人が大洗に行っていたのを見て影響を受けたのと、某アニメの影響で大洗の温泉旅館へ。
夫はペーパーで、私のほうが運転経験も長く慣れているので、私が運転。
普段では考えられない程に疲れることに驚き。本当に休み休みじゃないと高速を集中して運転できない。
夫の要請で40分走って20分休憩という予定を立てており、私はトイレの問題もあるので受け入れつつ、内心「そんなに必要ないだろう~」と高をくくっていましたが、必要でした。夫の先見の明に感謝。
常磐道のメジャーな休憩所には全て止まった感じです。自分で必要だと思う以上に休んで、安全第一に。
私は車の運転が大好きですが、この旅行を機に、妊娠中はもう車の運転はいいや・・と思いましたね。
あと夫もこの旅行を機に、ペーパードライバー講習に通い始めました。

二人で泊まるには広すぎるくらいの旅館。ゆっくりしました。

Oarai 1

そして恒例となった部屋風呂からの初日の出。
Oarai 2

この時も、旅館では食事と風呂を繰り返す以外はやらなかった・・。
食事の場所は、海が見える気持ち良い場所。
そして、やっぱりお魚いっぱいでした。大洗は漁港が有名ですものね。

Oarai 5
 
午後は某アニメの聖地を色々尋ねた後、ひたち海浜公園にコキアを見に行きました。
Oarai 4

私の場合、高齢初産だし、病院が見つからないリスクを考えると怖く、海外は考えなかったな。。
行くなら行き慣れてるし、住んでいたこともあるアメリカ西海岸(ナパバレー)と思いましたが、別に今リスク取って行かなくても良いかな、と思ってました。お酒飲めないから楽しみ半減だしね。
一方、奥さんが過去に国際線CAだった友人夫妻は普通に海外旅行していました。奥さんが飛行機の経験豊富なだけでなく、旦那さんも海外で色々ネットワークが有る人なので、緊急の対処法などわかっていたのだと思います。自分たちが経験豊富で、明確にリスクとその対処法を分かっているなら、海外行ってもいいかと思います。
でも、初めての海外旅行とか、初めての国とかはリスクが図りにくく、私は絶対におすすめしませんが。

私は、安定期に仕事で2回ほど飛行機で国内出張をしましたが、久しぶりにつわりのような症状が出て気分が悪くなりました。
海外だと最低3時間は飛行機にのることを考えると、行かなくて正解だったと後で思いました。
どうしても沖縄などの遠いところや、海外旅行に行きたいという人は、まずは国内短距離で飛行機に乗って、自分がどんな気分になるか試してみれば良いと思います。

国内で、かつ一泊旅行しかしなかったけれど、いい思い出は出来るので、さっきも書いたとおり、夫婦でリスクについて相談して、二人が心配や不安なく、楽しめる場所に行って最大限楽しめば良いのでは、と思います。

一応、最近のマタ旅ブームに警鐘を鳴らしている記事も貼っておきますので、判断の参考にして下さい。
「救急受診の4割が安定期-妊婦の旅行に警鐘」 宋美玄のママライフ実況中継 
「マタ旅」~妊娠中の旅行の危険性【「安定期」の嘘】 Naverまとめ
プロフィール
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 累計:

メッセージ

名前
メール
本文
最新コメント
Amazonライブリンク
  • ライブドアブログ