Fotolia_117517104_XS
皆様、大変ご無沙汰しています。
最後の記事を書いてから9ヶ月ちょい、全く筆を執らずにおりました…。
おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。
(と書いて、糸井重里のコピーだと分かる人が最近減ってきましたね…)

今はお盆休み中で、ちょうど主人も娘もお昼寝中で時間も出来たので、久しぶりに記事を書くことにしました。
タイトルにあるように、二人目を妊娠したので、まずはそのお知らせから。
といっても、 もう30週に入るところですので、だいぶ経ってしまったのですが。。

前回の妊娠と違い、今回は仕事量のセーブもせず、海外出張にも何度も行き、たまには徹夜もしながら、バリバリとお仕事を続けています。
お蔭様で、夏休み前はだいぶ忙しくて大変でしたが、毎日飲み続けているビタミンC錠剤のおかげなのか、体調を崩すこともなく、子育てと仕事と妊婦生活を両立(鼎立?)しております。
そのあたりもそのうち書こうと思いますが、とりあえず、本日は、多くの人が悩んでいる「フルタイムで働きながらの二人目」について。

1. まずは二人目を産むまでの経緯から・・・

一人目(娘)を産んだのが昨年3月。
その後、5ヶ月半の産休・育休を経て、9月に仕事復帰しました。
主人も私と交代するように2ヶ月の育休を取って、10月上旬には復帰、ついにフルタイム共働きパパ・ママ生活始まりました。
(その頃に書いた記事はこちら→仕事が忙しい共働きパパ・ママの両立生活

その後、私はあまりの目の回る忙しさに2回も風邪をひき(娘にもらった)、さらに中耳炎が悪化して難聴気味になるなど、ブログどころではなくなりました。
復帰二ヶ月で忙しく仕事を頂けるのは大変ありがたいことでしたが、一方で仕事では色んな人からプレッシャーをかけられてもいて、本当にこの頃が一番つらかった。
真面目に転職も検討しようと思い、ヘッドハンターに何名かお会いしたりもしました。

12月中旬ころ、慣れてきたと同時に、吹っ切れたんでしょうかね。
仕事のコントロールも徐々にでき、うまく回り始め、ようやく両立生活に自信を持てるようになりました。
友人とのクリスマスパーティや、趣味のワイン会にも夫婦子連れで顔を出せるようになり、心に余裕ができはじめました。

さらに正月休みをゆっくり休んで、そろそろ二人目、と夫婦で話し始めましたのがこのころです。
娘も10ヶ月を迎え、つかまり立ち・移動が出来るようになって、体もしっかりしてきたし。
で、1月下旬頃からトライしたら、あら見事妊娠しました~、
というのがだいたいの経緯です。

2. 忙しい仕事をしながら、どうして二人目を決断できたの?

前回の反省をうけて、今回は職場や親しい友人には妊娠8週で心拍確定したころから、話し始めました。
最初の反応は、「キャリアを積みながら、二人目ってすごい」「忙しい仕事とどうやって両立するの?」というものが多かったです。
特に最近出産ラッシュの弊社では、後輩のキャリアママたちから「この仕事をしてたら、一人だけでもこんなに大変なのに本当にすごい、尊敬します」という声をたくさん頂きました♡

まだ妊娠しただけで、二人育て始めたわけじゃないので、すごくは無いんですけどね・・・

Googleで「キャリア、二人目」で検索すると、「二人目を産んだら、キャリアは終わりですか?」とか「キャリアを取るか二人目を取るか」などの記事が上位に上がってきます。
本当に沢山の人が、キャリアと二人目の間で悩んでいるんだろう、と思います。

私も、最初は悩みました。
少なくとも、昨年11月に両立生活で死にそうだった頃は、二人目なんてとても考えられなかったと思います。

私には、年子の弟がいて小さい頃から楽しかった思い出が多く、大人になっても必要に応じて色々話しあうなど、兄弟がいて良かったと思うことが多かった、というのは二人目がほしい大きな理由のひとつでした。
娘の成長を見るにつれ、「この子に弟か妹をつくってあげたい」と思うようになりました。

加えて、自分自身がすでに37歳でしたので、早く二人目産まないと産めなくなるかも、という気持ちは強かったです。

とはいえ、兄弟姉妹がいてそのメリットを十分にわかっており、更に高齢でも(高齢だからこそ)迷う人はたくさんいるかと思います。

そう思った時、じゃあ何が一番効いたのかというと、「二人目を育てはじめて、両立できないような会社だったら辞めて、もっと条件の良い会社に転職すれば良いじゃん」という開き直りだったと思います。

3. 今どき、子育て女性キャリアがほしいのは会社の方

そういう開き直りが、自分の中でできはじめたのは、昨年の11月から12月にかけての、両立とプレッシャーで死にそうになっていた頃でした。
自分が精神的に限界を迎えると、開き直りをはじめるのは、私の昔からの性格なんですが、その時もそうだったと思います。

仕事が忙しいだけでなく、一部先輩から変なプレッシャーもかかり、体力的にも精神的にも限界を迎えた12月上旬。
「何故そこまでして、この仕事を続ける?」という開き直りが、私の頭をもたげはじめました。

今や、女性リーダーなんてものは、あらゆる組織で求められていて、ましてや子育てをしながらキャリアも積めている女性なんて、引く手あまたじゃないのか?
私がいなくなって困るのは、将来の女性リーダー候補を失う、この会社なんじゃないのか?
なんで、私がこんなに頑張って、二人目がほしいという人間としての欲求も満たせずに、変なプレッシャーに屈しなくてはならないのか?
と、自分が直面している状況にだんだん腹が立ち、開き直りの気持ちが出てきたのです。

その頃、自分のメンターの方にも何名かに相談し、自分が本当に働きたいと思う人だけを選んで働き、本当に自分を賭けられる仕事に全力を賭けて仕事をすべきだ、というアドバイスも 頂き、気持ちが吹っ切れ始めたのも大きかったです。

私が勤めている会社自体は、女性がキャリアと子育てを両立することに非常に前向きで、どの企業よりもたくさんのサポートをしてくれる会社であることは変わりなく、相談すれば助けてくれる人もたくさんいるので、そういう人を探せば良いんだ、ということに気づいたのでした。

それで「二人目を産んで、ダメだったら色んな人に相談し、それでもダメだったら転職すればいいや」という気持ちになれました。
一方で、その開き直りのお蔭もあり仕事量もうまくコントロールし、体調管理も出来るようになり、二人目に前向きになった次第です。

4. 出来るだけ早く復帰し、キャリア中断を短期間に押さえ、二人目のキャリアダメージを最小化する

二人目を産むことによるキャリアへの影響は、二人目出産で産休・育休を取ることも大きいと思います。
二人目で勝手も分かっているわけですし、認可外保育園やベビーシッターを大いに活用しできるだけ早くに復帰し、キャリアへのダメージを抑える、というのも考えられると思います。

私の場合、まだ予定ですが、今回の出産は、予定日の1~2週間くらい前まで働き、産後は2ヶ月で復帰しようと目論んでおります。

前回は産前産後と8ヶ月近く休み、世の中標準では短いですが、私の仕事としては長すぎる休みだったせいか、復帰時かなり苦労しました。
率直・端的に言うと、私の代わりにリードしてくれる方がいた仕事は、復帰後に私の居場所がなくなっており、リードしてくれる方がいなかった仕事は、再興に時間がかかった、という次第です。
上記に書いたプレッシャーというのも、そういう事情もあって生じていたことでしたので、今回は、出来るだけ短くして、お互いに復帰時のダメージを出来るだけ少なくしよう、と画策しています。

「2ヶ月」なら、出産以外の事情でも起こりうる中断期間ですしね。
中断期間は出来るだけ短いほうが、同僚やクライアントの皆様にかけるご迷惑も最小化出来ると思いますので、そうしたいです。

もちろん、実際にどうなるかは、産んでからの自分の体調や子供の状態にもよるので、分かりませんが、今のところその予定。
このように。一人目の時と違い、二人目では勝手がある程度分かっているので、中断期間を短めに設計できる、というのは二人目のメリットといえるかもしれません。

5. 最後に二人目とキャリアで悩む方へ

実際に二人目を産む決断をするかは、その人の年齢や、仕事の置かれている立場などにもよると思います。
例えば、私の場合は、夫や夫の実家もとても協力的で、決断がしやすかったと思います。
また、会社自体は女性の育児と仕事の両立に協力的であることも大きいです。
そして、私自身がもう37歳(出産時は38歳)で、仕事は待ってくれるけど、出産は待ってくれない、という状況だったことも。

私が会社の後輩に相談を受けた時は、その人の立場や年齢によってもアドバイスを変えています。
まだ30代前半で、出産のタイムリミットがまだの人なら、あと2,3年経って、子供の手がかからなくなってからでも良いのでは、とアドバイスしています。
実際、まだ1~2歳の手がかかる上の子を持ちながら、赤ちゃんを育てるのは、2回目とはいえ、大変だろうと私自身覚悟しております。

また、今休むことでキャリアアップがだいぶ遅れてしまう可能性がある方なら、まずはあと1年頑張ってキャリアアップしてから二人目を考えるでも良いかもよ、とアドバイスしています。

でも、どうしても今二人目がほしい、この会社で二人目産んでキャリア積めるんだろうか?と悩むなら、私がそうであったように「本当にダメだったら、両立できるような会社に転職すればいいじゃん」「私がいなくなって困るのはこの会社のはず」という開き直りも、一つの手です。

いまどき、転職することがキャリア形成を阻むようなことはなく、むしろ逆に形成に役立つ時代ですしね。

幸い、今は日本も割と景気がよく、転職市場も賑やかです。  
そして、子育てと仕事を両立しようと言うキャリア女性を求めている職場も多いです。
皆さんが、色んな所で企業広告で目にしているように、今どきそういう女性は、優秀な人材(特に女性)を惹きつける良い広告塔にもなりますから。

どうしても不安な人は、転職サイトに登録して、候補企業に会い始めるなど、ちょっと状況を調べて見ても良いかもしれません。
あ、そのとき、女性リーダーの育成などに積極的な会社に絞ってお会いしたほうが良いですし、転職エージェントも、そういう女性の転職に積極的な人を選んだほうが良いです。
「子育てしている女性の方が転職に不利」とか平気で言うようなエージェントは逆効果ですし、変えてもらった方が良いです。
積極的にそういう人を良い職場に転職させられる能力の高いエージェントもたくさんいます。

実際に転職するのは最後の手段ですが、「いざとなったら転職すれば良いんだ」と思えば、気持ちはだいぶ軽くなれると思います。

-------------
さて、次回からは 、二人目妊娠中の仕事との両立生活や、海外出張のことなどについて書いていきます。