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このエントリでは、育休から復帰した時に、私がやめたこと、諦めたことなどをまとめておきます。

1) 断乳

復帰時に断乳する理由は色々あると思いますが、私の場合は、日中はとにかく仕事に集中したかったこと。
日中は、そもそも搾乳をしている時間がないんです。自分のランチを食べる時間を見つけるのも大変なくらい。
そして、私の仕事は集中力が命。短時間で、正しい判断をし、前にすすめる必要があり、母乳のことを考えている余裕はなさそうだと思い・・・。
復帰前に、何度か仕事に出た時、ミーティング中に胸が張って、会議に集中できなくなった経験をし、母乳を続けるのは厳しいな、と思っていたんです。

人によっては夜間授乳をなくすためとか、夜間の授乳を他の人(夫や母、ベビーシッターなど)にお願いできるようにするため、という人もいるでしょうし、復帰にあたって断乳する理由は様々だと思います。

やり方としては、復帰3週間前の、5ヶ月の誕生日を過ぎた頃から、徐々に母乳を減らして行きました。
一日5回の授乳のうち、夜は以前からミルクだったのですが、ここからは昼の3回授乳のうち2回めを、母乳を途中で切り上げミルクにかえ、そのうち最初からミルクへ。
次は昼の別の回をミルクに切り替え・・・という感じで徐々に減らし、復帰2,3日前には完全ミルクにするところまで行きました。

下記、やめたことのメリット。
まず、離乳食が始まった時期だったこともあるのかもしれませんが、赤ちゃんの体重の増加が良くなりました。
これは嬉しかったです。

それから、やはり日中は完全に仕事に集中できるのは嬉しい。
事前に買って準備していたメデラの携帯搾乳機4万円は無駄になりましたが(笑)、復帰してからは仕事に慣れるので大変で、この環境で搾乳まで・・というのは精神的に辛かっただろうと思います。

あとは、副産物ですが、週末に心置きなくお酒が飲めるようになったことはとにかく嬉しかった。
私はお酒好きなので、授乳期間中に飲んだ時は搾乳して捨て、赤ちゃんには冷凍母乳やミルクをあげていましたが、いくら強いと言っても、血中に残るアセトアルデヒドを考えると、酔うまで飲むことは中々出来ませんでしたね。
今は、割と気にせず飲めるようになって良かったです。

断乳は、そもそも赤ちゃんが受け付けないことがあり、苦労する方も多いと思います。
ただ、ちょっとしたコツはあるようです。

まず、3ヶ月になる前から、ミルクを少しでも与えておくこと。
ミルクの味や哺乳瓶で飲むことに慣れさせるのは、まだ味覚も自我も発達していない小さい時のほうがやりやすいからです。
母乳に加えて、ミルクを作ってちょっと飲ませるとか、一番最後の夜の授乳をミルクに切り替えるなど、やり方は色々あります。
乳頭混乱を起こしたり、母乳を嫌がったりとか、色々と起こるのですが、結局自我が芽生えていない3ヶ月ころまでは、お腹が空けば、赤ちゃんは何でも飲む、というのが私の至った結論です。
(逆に自我が目覚めると、ハンガーストライキをやる乳児もいるとか)

うまくいかない時は、ミルクの味が嫌なのか、哺乳瓶の口が嫌なのか、どちらもなのかで対処法が異なります。
まずは、搾乳した母乳を哺乳瓶に入れて色々試すこと。
哺乳瓶に慣れたら、ミルクを与える、と順番にならしていくと、うまく行ったりします。

あとは、哺乳瓶の口をとにかく色々試すこと。
本人の飲むスピードにあった口だと、飲みやすいので、直接母乳より好んで飲んでくれることがあります。
母乳より少なめに出るほうが好きなのか、多めに出るほうが好きなのかは赤ちゃんによるので、とにかく色々試して探すと良いと思います。

母親の気持ちの整理、というのも断乳に向けて意外とネックになるポイントです。
完全に母乳をやめようと思うと、最初は結構気持ちが落ち込みます。
おなかが空いて、必死におっぱいを吸う我が子は可愛くて、「もうこの姿が見られなくなるのか・・・」と思って、ミルクに切り替えるはずの時間に、ついつい母乳をあげてしまい。
そこで、せっかくミルクを準備してくれた夫に「やめるんじゃなかったの?」と言われて、はっとしたりしました。

でも、本人が喜んでミルクを飲むこと、体重が増えたこと、仕事が忙しくてそれどころではないことなどから、そんな気持ちも一週間やそこらで無くなっていきましたが。

そうそう、断乳すると粉ミルクの減り方が尋常ではなくなり、いつの間にかなくなっていたりするのでご注意を。

以上、断乳にまつわる話でした。


2)家の中がカオスになるのを諦める

私が仕事復帰して2~3日経つと、家の中のカオス度が徐々に上がって行きました。
夫は育休中で、育児に加えて、家事も本当に色々とやってくれており、洗濯もしてくれるし、食器も洗ってあるし、カオスといっても大したことではないんです。
たたんだ洗濯物が一部ソファーの上に残っていたり、洗った食器が一部放置されていたり、出した本やおもちゃがテーブルの上に出しっぱなしだったり、というちょっとしたことの組み合わせ。

ここまでくると、彼は一生懸命やっているわけだし、もう誰のせいとかじゃありません。

子どもがいない、生まれても仕事が休みの時は、気になるところは自分で片付けていたのですが、仕事が始まって子どももいると、平日は片付けをしている時間も気力もない。
多少カオスになっても諦めようと思った次第です。

3)自分で出来る仕事を自分でやるのを諦める

「自分でできる仕事は、頭を下げてでも人にやってもらえ。自分は自分にしかできないことをやれ」という格言をどこかで読みました。
これ自体は子どもがいなくても言えることだけど、子どもが出来るとその度合いがもっと上がります。

今まで私は、昼は人のために時間を使うことで忙しいので、自分でやる仕事は夜に残して、夜にやったりしていました。
今後は、保育園のお迎えで早く家に帰らなくてはならず、夜も自分の時間を中々取れなくなります。

となると、今まで自分でやっていたことでも、人に頭を下げてやってもらい、日中に自分が新しいことをやる時間を取るしかないです。
そうしなければ、子どもを抱えながら、仕事の中でも新しく、面白いものを作っていく、などということは出来ないと思われます。

仕事の質を落としたり、妥協することが出来ないなら、効率化だけでは限界があり、仕事の量を減らすか、人にやってもらうかのどちらかしかありません。
何事も優先順位なので、何を諦めるかは人によると思いますが、何かを諦めないと、両立が難しくなるか、仕事の質が落ちることになります。
諦めることは、むしろ仕事の質を上げることであり、自身の成長につながる、と思って積極的にやったほうが良いと思っています。


4) 夕食を一緒に食べることで親交を深めるコミュニケーションをやめる

夫が育休から復帰したら、私が保育園のお迎え担当になるため、夜は18:30には仕事を切り上げて帰ることになります。
これまでは、平日は夜は後輩たちとふらっと食事に行き、悩みを聞いたり、クライアントの皆様と親交を深めることも多かったのですが、これからはそういうことも一切難しくなりそうです。
どうしても必要な食事会や、打ち上げ会などは、事前にベビーシッター等を予約して行くけれど、基本は夜は家に帰ることになります。

そうすると、後輩の悩みを聞いたりするのは、ランチに一緒にいくとか、ティータイムにお茶に行く、という形。
実際にやってみて、実はゆっくり夕食に行かなくても、ランチやティータイムでも色々な話が出来ることが分かりました。

昔からお付き合いのあるクライアントの皆様は、私の状況を分かってくださっているのか、ランチをオファーして下さる方が多く、とても有り難く思っています。
中には、ホテルの朝食にでも行きましょうか?とおっしゃる方も。
欧米人が「パワーブレックファスト」とか「パワーランチ」などをやっていますが、家族を大切にする価値観を持つ彼らは、夜は早く帰り家族と過ごすので、ビジネスの食事は朝か昼にするのが普通だということなのですね。


以上、復帰時にやめたこと、復帰二週間後バージョンでした。
これを読んでいる皆さんの中に、「こういうのもやめた」というのがあれば、教えてください。