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早いもので今年も半分が過ぎましたね。娘ももうすぐ4ヶ月。
そして私の育休も残り2ヶ月・・・。
最近は、復帰に向けた準備も着々と進めています。

その復帰準備については、またおいおい書くとして、今回は産休に入る前にやっておくべきことを、時系列順に書いておこうと思います。

1. 現在の仕事の引き継ぎ相手の目星をつけはじめる(妊娠発覚後から)

日本にいれば産休だけでも確実に3ヶ月はお休みすることになるので、その間に仕事を引き継いでやってくれる人を探し、目星をつけるのは早い方が良い。

実際に引き継ぎの意を伝えられるのは安定期以降、引き継ぎ自体は産休直前だったとしても、その頃から探し始めるのは遅い。
引き継ぎする人が見つからなかったり、能力や適性のない人に引き継ぐことになってしまったりで、せっかく今までやってきた仕事が、ベストな形で組織に残らないからだ。

私は産休に入る4ヶ月くらい前から、「次のプロジェクトは、あなたが産休に入る前にフルタイムで出来る最後のプロジェクトなんだから、自分がやってきたことを全てその人に渡しても良いくらいの気持ちで、気合を入れてプロジェクトメンバーを探さなきゃダメだよ。」と言われていた。
実際にプロジェクトが始まるときは、「プロジェクト開始を遅らせてでも、ベストな人を探すことを優先すべき」とまで言われた。

引き継ぐ人の能力や適性を見極めるには時間がかかる。
組織の状況(異動や組織変更などの可能性)や、その人の仕事への意欲や態度を見て、引き継ぎ候補を何名か心づもりしておく。
心づもりが出来たら、正式な辞令などが出る前から、何かと仕事やプライベート含めて色んな話をしたり、可能なら会議等に出てもらうなどして、自然と巻き込みをはかり、その人自身から引き継ぎしたいと思うような環境を作るほうが良い。

仕事の種類にもよるが、どんなに組織化していても、仕事の質はどうしても人によってしまう。
産休中、育休中、そして育休後の自分の仕事を楽にするためにも、とにかく引き継ぐ人は一番大切。
だから、一番最初に考えよう。

2. 産休および復帰プランの作成(妊娠発覚後から)、周囲にも話しておく

妊娠がわかった頃って、それどころではないとは思うが、産休と復帰のプランも出来るだけ早めに作っておくほうが良い。

私は、妊娠9週ころ、米国人のメンターに妊娠報告をした際、"So, what's your plan?" と聞かれて面食らった。
彼女によると、メンターと話す前に、いつから産休を取り、いつ復帰をしたいか、復帰したらどんな仕事をしたいか、という現状の考えをまとめて置き、報告と同時に話すほうが良い、と言う。
「その人のプランがないと、何もサポートしてあげられないから。でもプランがあれば、3ヶ月しか休まないとしても、1年休むとしても、どうすればベストな復帰が出来るか、考えてあげられるわ」

日本人は優しい人が多いからか、単に妊娠出産するキャリア女性に慣れてないからなのか、妊娠報告時に復帰後のことまで話すと、
「考え過ぎだよ。まずは何も考えず、健康な子供を産むことに専念しなさい」
などと言う人が多いが、そんな考えなしの優しさに甘えてはいけない。

「妊娠しました。出産予定日はXX頃なので、XX頃から産休を取ろうと思っています。XX頃まで育休を取りますが、その後に復帰します。復帰後は引き続き/新たにXXをしたいと考えておりますので、よろしくお願いします。」
と言えるくらいまで考えておくと、あなたのキャリアを真面目に考えている誠実な上司やメンターであれば、ちゃんと復帰後のことを考えておいてくれるだろう。

昔、誰かが、「新入社員の頃から、海外で働きたい」と会う人ごとに話していたら、本当に海外転勤の機会がやってきた、と言っていた。
海外の仕事の機会があった際、「そういえばあいつ、海外で働きたいと言っていたな」と思い出してもらい、任を得ることが出来たという。

育休復帰後の仕事についても同様だと私は思う。
日本人、特に男性は、妊娠・出産するキャリア女性の、その後のキャリアを真面目に考えている人は少ない。
だからこそ、「私はいつ頃復帰して、何がやりたいです」と産休に入る前から事あるごとに言い続けておくと、仕事の機会があった時に、「そういえばあいつ、復帰後にXXやりたいって言ってたな。復帰時期もちょうどいいじゃないか」などと思いだしてもらえる可能性が高いのだ。

3. 仕事の引き継ぎ(産休2~3ヶ月前から)

仕事の引き継ぎも、できるだけ早く、遅くても産休2ヶ月前には開始すること。
よく言われることだが、引き継ぎ資料はありものの資料をまとめておくなど、自分で作るのは最低限にし、引き継ぎする人に作ってもらうように仕向ける方が良い。

結局、苦労して引き継ぎ資料を作っても、知りたいツボはひとによって違うし、役に立たないこともある。
それよりも、引き継ぎする人が、まとめを作りやすいように、時間をとってあげたり、まとめ作りに必要な資料を提供したり、という形で最善を尽くすのが良い。

引き継ぐ相手が上司だったりして、「資料作れ」とは言えない場合は、今まで作った資料などアリモノをまとめる程度にしておき、とにかく相手と早い段階でミーティングを設定するなどして、話すこと。
話して、相手が知りたいツボ、わからないところだけに限って重点的に補足する。
もしくはそのミーティングを以って引き継ぎとしてしまい、それ以上は作らない。

こういった準備は早めに始めるほうが、結果として負担が少なくなる。
直前にやると、ギリギリになった自分が悪いから、ということで結果として全部作ることになりかねないので。
また、妊娠中というのは、切迫早産で即入院など、何が起こるかわからない。
引き継ぎの準備だけでも出来るだけ早めにしておくほうが良い。

4. 取引先等へのご挨拶(産休1~2ヶ月前から) 

取引先等へのご挨拶は、妊娠報告と同時くらいから開始し、引き継ぎ担当が決まった頃に再度連絡が良い。
とにかくこまめに連絡し、アップデートすること。
そうすることで、いざ何かが起こった時でも(即入院とか)、相手も状況が理解できるので慌てさせないで済む。
連絡の方法は、お会いして話すのがベストだが、あまり遅くなるようなら、「できるだけ早くお伝えしたいので、メールで」などと前置きして、電話やメールで伝えるのもありだと思う。

以前の記事、妊娠したことを職場でいつ伝えるべきか を参考に。


5. 上司/メンター/サポーター、そして同僚や後輩たちとの面談(産休1ヶ月前から)

最後だけど、キャリアを積みたい女性にとって一番大切なこと。
それは、上司やメンター、サポーターの皆様と、復帰後のことを話し合い、復帰の際のサポートを得られるようにすること。
現在の上司やメンター、そしてこの人と一緒に働きたいと何となく思っている先輩や後輩など、色んな人に時間をとってもらうチャンスでもある。
一人あたり、30分ほど面談の時間をいただくようにお願いする。

この面談は、復帰後に一緒に働くべき人や、復帰後のメンターを見極めるためにも大切なモノだ。
面談で話すことで、自分に対する、または一般にキャリア女性が育児と仕事を両立することに対する、相手の考え方を聞くことが出来る。
どんなに仕事が出来る、素晴らしい人でも、女性が育児とキャリアを両立することに関心がない人、は存在する。
人の考え方を大きく変えるのは難しく、残念ながら、そういう人は余りメンターとしてはふさわしくないかもしれない。

それから、復帰にあたっては、上司やメンターだけでなく、後輩やチームメンバーの協力も不可欠である。
面談するほどではないかもしれないが、自分のプランを話す機会を作ったり、産休・育休中もメールなどで連絡を怠らないようにしたほうが良い。

復帰したら、育児と仕事の両立が始まる。 
両立しながらブランクを取り戻し、キャリアトラックに乗って行く、というのはとても大変なことで、普通にしていて出来るものではない。
周りにちゃんと、サポートしてくれる人をたくさん作る必要がある。 
サポートしてくれる人を見極めて、ポートフォリオを作る。
彼らに自分のプランを理解してもらい、復帰を手伝ってもらう。
こういうことを、自分からやって、サポートネットワークを作っていくことが大切。

メンター・サポーターについては下記の記事をご参照。
女性のキャリア構築で重要になる「メンター」にまつわる10個の誤解-Lilacの妊娠・出産・育児ノート

以上、キャリアを積みたい女性がスムーズな復帰に向けて産休前にやっておくべき5つのこと。
復帰後にやりたい仕事をやれるようにし、スムーズに両立できるように周囲のサポートが得られるようにするには、産休前にしっかり準備をすることが大切、という話でした。