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昨日の記事には、FacebookやBlogosを通じて沢山の反響を寄せていただいた。

キャリアが先か、子供が先か(前篇)-Lilacの妊娠・出産・育児ノート

コメントをくださった方、有難うございます。
頂いたコメントを読んで、「どうアドバイスすべきか」迷っていたのが少し、解決したので、後篇を書くことにした。

反響は、やはり「子供を先に」というものがとても多かった。早く産んだか晩産だったかに関わらず。
理由としては、
  • 子供を後回しにしていると、欲しいと思った時に授からないことがあるから。後悔のないためにも先にしたほうが良い
  • 若いほうが体力もあるので、子育てと仕事の両立は体力的に乗り切りやすい。やっぱり子育ては体力を使うので、大変。
  • じじばばも若いので、手伝ってもらいやすい。晩産だと親の年によっては介護も重なって、ほんとうに大変
などなど。
やはり常識的に考えて、子供を先に、とアドバイスするのが多いのはうなずける。
キャリアのほうが、不確定要素が多く、うまく行かなくても子供のせいとも限らないし、また本人の頑張りによって何とか出来るところも多い。
一方、子供は晩産になるほど、確実に妊娠確率は下がっていく。35歳を過ぎると極端に確率が下がる。

少数ながら、「キャリアを先に」という人もいた。20代で産んで、キャリアも両立させようとすると大変、という理由である。
  • 現在20代後半で、今の自分が子供を産んで、仕事と両立しようとしたとき、夫と自分と子供を幸せに出来るとはとても思えない。社会人としても半人前で、自分の面倒を見るので精一杯
  • 実際に20代後半で産んで、仕事に復帰したが、大変で過労死寸前だった。就職して最初の6年間は厳しい。一方、就職して10年も経てば、仕事の仕方も人の使い方もうまくなるから両立しやすい
  • 自分がもし第一線にいられなくなったとき、子供のせいなのか、自分の能力のせいなのか迷って後悔したくない
私自身のことを振り返った時、20代後半は仕事に没頭していて、子供を産みたいと思っていたことは無かった。
でも、それは、家計を支えるためにも「早く一人前にちゃんと稼げるようになろう」と思っていただけで、キャリア構築をそこまで真面目に考えていたかと言われると、不明である。

そもそも私は、25歳になるまで「研究者になろう」なんて、浮世離れしたことを言っていた人間である。
当時はキャリアなんてものは全く考えていなかったと言っていい。
研究者になるつもりで大学院の博士課程まで進学したが、処々の理由で辞め、コンサルティングファームに就職したのが26歳の春。
就職して3年間は、色んなプロジェクトを経験して、仕事を覚えるので精一杯だった。

そうやって、仕事を頑張っているうちに、「キャリア」なるものが形成されてきた。
徐々に仕事の面白さがわかり、この仕事を続けていきたいと思うようになり、面白い転職のオファーが来て自分の市場価値が上がっていることがわかり、と後付けでキャリアが出来たんじゃないかと思う。

だから、仮に出来ちゃったなどの理由で、20代後半に子供を産んでいたら、どうなっていたか。
今のようにキャリアを積むことが可能だったか、というと、正直難しかったのではと思う。
だから「キャリアを先に」という意見に、どうしても同調してしまう。

もし、就職して最初の3,4年の間に子供を産んでいたら、恐らく今の仕事は辞めて、転職していただろう。
会社じたいは、両立を積極的にサポートしてくれるし、両立している先輩もたくさんいたが、当時は自分自身が今のように厚かましくなかったから(笑)、仕事に少しでも影響が出てしまうことが申し訳なかったり、産休や育休の間にどんどん出世する同期や後輩と比較して、やってられなかったかもしれない、と想像する。

頂いたコメントに、「どちらか一方しか選択できない、と言われた時、どちらを取るかで選べばよいのでは」というのもあった。
別の言い方をすれば、「どちらか一方しか選択できないとき、どちらがなくても後悔しないか」ということだ。
キャリアが築けなくても後悔しないか、子供が出来なくても後悔しないか、を考えて選択をする。これは結構納得感がある。

それにしても・・
女性ばかりが、こういった選択を迫られ、悩む、というのはなぁ。
男性はキャリアも築いて、子供も持っている人はたくさんいるのにね。
これだから、少子化はなかなか解決しないし、女性リーダーはなかなか出てこないのだろうなーと思う。

また、頂いたコメントに、「そんなことに悩む人がいるのか。欲張りでは?」という男性のコメントもあり、驚いた。
女性は、結婚する前から、就職する前から、キャリアが先か、子供が先かを悩む人はたくさんいる。
悩まないばかりか、そういった悩みが女性にとって一般的であることを知らない男性もいるんだなぁと。

やはり、女性が20代で子供を産んでも、悩んだり、迷うことなく普通に仕事と両立し、キャリアを築いていくのが当たり前になるような仕組みや社会環境を整えてあげたい、と思う。
制度や仕組みだけでなく、雰囲気作りもとても大切だ。
仕組みが整っていても、周りの環境が「両立して当然だよ」「ちょっと仕事に支障が出ても大丈夫だよ!」と全面的にサポートする雰囲気でなければ、若い人ほど辞めてしまう。

そしてロールモデルを増やすこと。
私みたいに30代後半になってから産んで、キャリアと両立する人が増えても、晩産化を奨励するだけのような気もする。
むしろ、私達みたいな女性は、20代で産んでキャリアも築きたい、という女性をサポートして、守り育てること。
男性のサポートも非常に大切だが、両立を実際に経験し、成功させてきた女性の先輩として、女性のサポートは非常に大切だ。
そうやって、20代で産んでキャリア構築にも成功する女性を増やしていくことが大切だと思う。

次回、「キャリアが先か、子供が先か」と問われた時は、「子供を先に産んで、キャリアとも両立して。応援するかいつでも連絡して」と言いたい。
そうやって、チャレンジする女性を増やしていかねば。