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皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか? 

私は、夫も長い休みだったので、前半は二人で一緒に赤ちゃんと遊ぶ、ベビーカーやらを買いに行くなど、赤ちゃん関係に専念。
後半は完全に風邪を引いてしまい、結局ブログを書いたりなど文化的活動は何もせず過ごしてしまいました(汗)
やっと風邪も治り、日中は私と赤ちゃんだけ、という日々が戻ってきたので、また少しずつ書き始めているところです。

外では台風が猛威を振るっていますが、この記事がアップされる頃には、台風一過、30度を超える真夏日となっているはず。

さて、妊娠したことをいつ職場等で公表するか、というのは妊婦にとっては悩ましい課題。
特に最初の妊娠の時はいつ話すか、誰に話すかは非常に悩むだろう。

余り早く話しすぎると、流産したときなどが怖い。噂になってしまい、その後「おめでとう」を否定して回るなど想像するとと、相手にも悪いし、自分自身が傷つくだろう、と思ってしまう。
かといって、一番わかってほしいのは、つわりがピークになり、仕事に支障をきたしかねない時なので、早く伝えたい。
出生前診断などを検討している人は、その結果が出るまで周囲には話しにくい、というのもあるだろう。

また、誰に先に伝え、誰には後に伝えるのか、というのも迷うところだと思う。

伝える時期は、一般には次の4つくらいに分類できるでしょう。

1) 妊娠6~8週(2ヶ月) 妊娠が判明・確定した時。一般的には親などに伝えるのと同じタイミング。
2) 妊娠8~11週(3ヶ月) つわりピークとなる頃
3) 妊娠12週以降(4ヶ月) おなかも目立ち始め、服装などが変わる頃 。出生前診断の結果も出始めるのもこの頃。
4) 妊娠16週以降(5ヶ月) いわゆる安定期以降

また、職場で伝えるべき相手というと、次のような方々でしょうか?
・ 直属の上司、信頼しているメンター・サポーター
・ チームメンバー、部下やアシスタントなど、一緒に働いているメンバー
・ その他の社内の人々
・ 顧客、取引先など外部でお世話になっている方々

私の場合、メンター・サポーターと直属の上司には1)の妊娠発覚後に伝えた。一方、噂になってしまうのが怖く、チームメンバーなどの若手に伝えるタイミングを掴めずに、3)の時期までずるずると伝えずにいた事を今でも後悔してる。後で書くが、上司と一緒に働く部下などのメンバーにはせめて2)のタイミングまでに伝えるのが良いと考えている。

1. 伝える順番は大切。直属の上司より、自分のメンター・サポーターとなる人に最初に伝えるべき

以前の記事で書いたが、会社組織の中で、自分のために便宜を計ってくれたり、仕事の機会を与えてくれたり、昇進を助けてくれるような上司はメンター、サポーターなどと呼び、キャリア構築上でも、単に仕事を楽しくやるという意味でも、非常に重要な存在だ。

女性のキャリア構築で重要になる「メンター」にまつわる10個の誤解-Lilacの妊娠・出産・育児ノート

この、メンター・サポーターに、一番最初に伝えるのはとても大切だと思う。

ついつい、一緒に働いている人や直属の上司などに先に伝えがちだが、メンター・サポーターが、これらの人々から漏れ聞いたとき、「ふーん、自分は聞いていないんだけど・・・」「直属の上司のほうが大切なのかねぇ」などと思ってしまって良いことはない。
もちろん、全く気にしない、という人も多いとは思うが、気にする人もいる。
こういう話は、伝える順番は、あなたにとって大切な順番を相手に伝えることと同じ、と考えたほうが良い。

妊娠ではないが、昔こんなことがあった。
会社を辞める、という決断をしたある同僚が、一緒に仕事をしている上司数名に真っ先に相談をした。
しかし、その同僚のサポーターを長年勤めていた人には、決断が固まってから、1~2週間くらい遅らせて伝えたのだ。
一緒に仕事をしている数名の上司は、まさか彼がそのサポーターの人に話をしていないとは思っていなかったので、彼が抜けた後の体制などをサポーターの人に相談してしまった結果、サポーターの人は「そういう大事な話を、何故自分に最初に相談しないのか」と激怒してしまった。彼としては、「俺がこいつを出世させてきて、機会を与えてきたのに・・」という気持ちだったのかも知れない。

このケースは、会社を辞めると決断したあとなのでまだ良いのかもしれない。
でも、妊娠の場合は、戻ってくることが前提。
しかも戻ってくる時に、キャリアの再構築に向けて、強力にサポートをしてくれるのが、このメンター・サポーターだ。
そんな人の気分を害するするようなことはせず、あくまで「あなたが一番信頼できる人だ」「私にとって一番大切」という気持ちを伝えるためにも、最初に伝えることが大切だと思う。

2. 直接でなく、電話やメールになったとしても、最初に伝えるべき人には伝えたほうが良い

私は、昨年7月妊娠が発覚して、親などにひと通り話した後、職場で一番お世話になっているメンターに最初に伝えようとしたが、その方はちょうど2週間の出張中だった。

それで、その伝え方をどうするか、に戸惑った。

出張中の忙しい時に、「個人的な相談」などという案件で電話会議の時間を取るのは難しいし、仮に時間を頂けたとしても他の予定が入ればすぐにリスケされてしまうだろう。
でも、伝える順番を守りたかったので、そのメンターの秘書に出張中の予定を教えてもらい、仕事の相談という形で時間を頂けないかを聞いて、「この時間なら電話しても大丈夫」という時間を教えてもらって電話をかけた。

実は、結婚と妊娠を伝えるのが同時だったのでさらにドギマギしたが、
「あの、結婚することにしました。実は妊娠しまして・・・、あ、もちろんまだ発覚したばかりなのでどうなるかわからないですが、一番最初にお話したかったので電話にしました」と正直に伝えたところ、とても喜んでくれた。
出張中のお忙しいところだったにも関わらず、その会議が始まる直前まで、相手がどんな人かとか、結婚後のアドバイスなど15分くらい話をしてくれた。

別のメンターも大変お忙しい方で、全くというほど時間を取れなかったので、「こんなことを伝えるのがメールで申し訳ないが」と前置きしながら、妊娠したこと、それで結婚すること、だいたいの出産予定日、出産後も戻ってくる意志があることなどを手短にメールしたところ、Congratulations!と書かれた返事が5分後に帰ってきた。

その後、ホッとして直属で一緒に働いている上司・先輩たちにお伝えした。

男性の上司や、妊娠経験のない女性の上司に妊娠したことを伝える、それも直接あって伝えるのではなく、いきなり電話やメールでやるのはかなり抵抗があるかもしれないが、「あなたに最初に伝えたかったので」ということを伝えれば、相手は喜んで聞いてくれるだろう。

3. チームメンバーには早めに妊娠を伝えるべき

私自身は、上記のメンターや直属の上司に妊娠直後に伝えること自体は抵抗が無かったが、これは彼らがそういった部下の情報を他人に漏らさない、という信頼があったからだ。
一方で、同じチームで働いてくれているチームメンバーには、少し話すと会社じゅうにすぐ噂になってしまうかもしれない、という心配があり、なかなか伝えられなかった。
別に信頼していないわけではないが、チームメンバーは何人もいるので、その中の一部の人はつい口をゆるめてしまうこともあるだろうと思っていたし、自分は高齢出産だし、流産する可能性も高いだろう、と思っていたから伝えられなかったのだ。

今は、たとえ残念な結果だったとしても、同じプロジェクトで一心同体に仕事をしてくれる後輩たちには話しておくべきだった、と後悔している。
噂が広がり、心ない噂で傷つくことがあったとしても、一緒に仕事をする彼らから信頼を得られることの方がずっと大切だと思うからだ。

つわりや突然の通院など、妊娠での体調変化で一番迷惑をかけるのは一緒に働くチームメンバーである

私の場合、ちょうど飛行機での出張が伴う仕事をしていたのだが、医者から飛行機NGが出ていたので、後輩のチームリーダーにその仕事の現地での仕切りを完全に任せることになった。
結果としては、私が行かず、そのチームリーダーに全権委任することで、彼自身の成長にもつながり、私と彼との信頼関係も構築されたので非常に良かったのだが、その「理由」を彼に最後まで話さなかった。
あとで面談の際に、漸く打ち明けた時「やっぱりそうだったのか、と思いました。でもあの時任せてもらえて本当に嬉しかったし、良かったです」と言われた。
私は、もっと前に話せなかったことを彼に詫びた。

それに、ほぼ毎日一緒に過ごすチームメンバーは、私の体調の変化に一番気付いている人であり、妊娠に気づかれないのは難しい。また、その私の体調を一番心配してくれる人たちなのだ。
とくに、夕食を一緒にとり、たまには飲みに行ったりする私の後輩たちは、風邪を引いてもお酒を飲む私が、何故突然飲まなくなったのか、ということで、後で聞いたら結構初期の頃から気付いていたというのである。
チームミーティング中に気分が悪くなり、トイレに抜けたりする私を見て、「妊娠したのかな・・・」などと心配をしていたそうだ。
こういう話を、後で後輩から聞いた時、皆に心配をかけていたことを申し訳なく思い、「流産の可能性が少なくなるまで話さない」などという判断をしたことを非常に後悔した。

実は、自分の秘密を相手に打ち明けることは、信頼関係を構築するのに一番大事な手段、とも言われている。
自分が傷つくかもしれない、デリケートなことを包み隠さず人に打ち明けるのは、とてもむずかしいことだ。
しかし、古今東西どのリーダーシップの本にも書いてあるように、秘密を打ち明けることで、相手と親密になり、相手の信頼を勝ち得るのに最も効果的なことだ。多くの場合、相手はあなたをサポートしようと思い、最大の助けを得ることが出来る。
別に、信頼や助けを得る手段として妊娠したことを伝える、というわけではないが、自分の秘密やデリケートなことを伝えることが、信頼を損なうことにはならない、むしろ逆である、ということを意識しておいたほうが良い

4. 顧客や取引先には、伝える目的別で伝える時期を変える

会社のその他の人たちには、3)のお腹が出始めるころや4)の安定期以降に伝える形で良いと思う。

特に一緒に仕事をしているというわけでなければ、早くに伝えられることを相手も期待していないだろうと思うので、一般的な「安定期以降」で問題がないだろう。

私の場合、妊婦検診も始まり、超音波で我が子が育っている様子を見られるようになって安心したこともあり、 3)の妊娠12週ころのタイミングで、上司以外の職場の人達に打ち明けた。

迷うのが、一緒に仕事をしている顧客や取引先だ。
妊娠したことだけで迷惑をかける訳でない普通の取引であれば、基本的には4)の安定期以降で良いだろう。
この場合、伝える目的はむしろ、産休をとって穴を開ける可能性を早めに知らせておく、ということだからだ。
出産予定日がいつで、産休をいつからいつまで取ります、その間は別の方が担当するので、担当が決まったら伝えます、ということを相手に伝えるだけであれば、安定期以降で妊娠が確定してからの方が良い。

しかし、妊娠による体調の変化で、相手に迷惑をかけてしまう可能性があるなど、親密に働いている場合は、もう少し早く伝えたほうが良い場合もある。
3に書いたチームメンバーと同じで、毎日のように相手に会い、協力関係を築いて仕事をしている場合、その人のつわりの重さなどにもよるが、2)のつわりのピーク前までには話しておいたほうが良いだろう。

以上、 妊娠したことを職場でいつ伝えるべきか、というデリケートな悩みについて、特に大切だと思う4つのポイントについてまとめてみました。
色々ご意見あるかと思います。コメント欄でご意見お待ちしています!