Lilacの妊娠・出産・育児ノート

キャリア志向の強い女性や、仕事で既に責任ある立場にあったりする女性向けの妊娠・出産・育児ブログ。 妊娠したときのTips集、キャリアと妊娠・育児を取り巻く論点、女性リーダーシップと子育ての両立、日本と海外の状況比較、今は仕事に没頭中だけどいずれは子供も欲しいと思う若い女性向けのメッセージなど、様々な話題をお届けします

長女2歳、昨年生まれた次女は8ヶ月になります。2回目の産休からは3ヶ月で復帰して、はや4ヶ月が経ちます。最近更新できてませんが、わたしはげんきです。

書評:LEAN IN-女性、仕事、リーダーへの意欲

LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲
シェリル・サンドバーグ
日本経済新聞出版社
2013-06-26


本書が発売されてから、既に1年半が経っており、今更書評する本ではない、と思うかも知れない。でも、女性のリーダーシップを語る上でこの本は避けて通れないし、また今まで時間や機会がなくて読んでいない方もいらっしゃるだろう。そして、私自身今回読み返して、ライフステージで学びが変わる良書だと思ったので、敢えて書評を書くことにした。
まだ読んでいないという方は、是非この機会に読んで欲しいが、一度読んでいる方も、また読み返して欲しい本である。この本は、女性のライフスタイルの様々なステージにおけるアドバイスが書かれている。だから、前に読んだ時と違う人生のステージにあれば、異なる部分がアドバイスとして耳に入ってくるだろう。

私の場合、前回読んだ時は、昇進したばかりで意気揚々としていたからか、キャリアパスの描き方や、女性が成功するためのメンターシップの築き方の章が心に刺さった。今回は、リーダーとして様々な苦労を経験したり、結婚・妊娠を経たためか、リーダーのコミュニケーションの話や、妊娠を前にしてリーダーシップをとれなくなる女性へのメッセージ、家庭でのパートナーシップの築き方が心に響いた。1年半という月日は、特に20代、30代の若い女性にとっては、人生のステージが変わるのに十分な長さだ。だからこそ、今一度読んで欲しい、と思う。

残念な日本の女性リーダーシップ率。でも歩く人が多くなれば、それが道になるはず。

さて、この本を序章から読んで、日本人として引っかかるのは、先進国の中でも女性リーダーが少ない国として、常に日本が挙げられていることだろう。議会に占める女性議員の比率、実業界で女性の取締役の比率、給与の男女差、アメリカでも、全てにおいて女性のほうが少ないのだが、「一方日本では、」という形で、先進国の中でも特に低い日本の数字がわざわざ示されており、これが世界中の人々に読まれているのかと思うと恥ずかしくなる。例えばこんな感じだ。

アメリカでは上級執行役員の14%、取締役の17%が女性だが、この数字は過去10年間ほとんど変わっていない。(中略)ヨーロッパの場合には、女性の取締役は全体の14%である。一方日本では、経営執行委員会の女性の割合はわずか1.1%に過ぎず、大企業の会長をつとめている女性は一人もいない。これは、女性の経営参加率としては先進国の中で最低の数字である。

問題は、取締役などの女性比率が日本より圧倒的に高いアメリカにおいても、シェリル・サンドバーグがこの本を書いて啓蒙するほどに、未だに女性リーダーには苦労が多いということだ。はるかに遅れている日本では、女性たちがアメリカみたいに働くようになるには、ましてや女性リーダー比率を更に引き上げる目標に向けては、もっとたくさんの苦労が必要になるのだろう、と思うと気が滅入りそうになるが、魯迅がかつて書いたように「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になる」のである。

日本では、1985年の男女雇用機会均等法世代の女性達が、男も女も同等に働けるんだということを身を持って示してくれた。数は少ないが、女性取締役になったり、部長などで活躍している女性たちが、道を切り開いてくれた。
また、1998年以降に就職し、育休制度が整い始める中で子供を産んだ世代の女性達が、出産や育児と両立しながらも、仕事を続けられることを示してくれた。
そして、その後に就職した女性たちは、私も含め、出産・育児と仕事を両立するだけでなく、シェリルのように出産・育児とリーダーになることを当然のように両立するようになってほしい。それが、更に次の世代が歩く道を作ることになるからだ。

妊娠・育児を始める前から、両立を不安に思う必要はない。むしろ子供を産む前に、新しいことを始めるべき

先週、「イクメン礼賛」だけでは解決しない、キャリアと育児を両立する女性活用問題 という記事の中で書いたが、私自身、まだ結婚も決めていない女性若手社員や、就職活動中の女子学生から、「キャリアを考えるといつ産むべきか」「どうやって両立すればよいのか」など、キャリアと出産・育児の両立についての不安や、質問を受けることが度々ある。

女性が、実際に妊娠するはるか前から、育児との両立を不安に思い、キャリア選択を躊躇するのは日本だけではなく、アメリカでも同じであることが、この本にも書かれている。シェリル・サンドバーグはそんな話の象徴として、ある本に書かれている5歳の女の子の話を紹介している。

その子には大好きな男の子がいるのだが、ある日動転した様子で家に帰ってくると、「あの子もあたしも宇宙飛行士になりたいの。困っちゃう」と言う。ママは意味がわからず、一体何が問題なの、と尋ねた。「だって私達がふたりとも宇宙に行っちゃったら、誰がベビーの面倒を見るの?」
なんと5歳にして、宇宙飛行の最大の障害は子育てなのだ。

私自身、妊娠しようと思って活動していた時、そして妊娠がわかった時、自分でリーダーシップを取って、新しいことを始めることを躊躇した。自分が何かを始めても、体調を崩したり産休に入って中途半端になるかもしれないし、とか、責任をとれなくなるかもしれない、と不安に思い、新しいことを始められないでいたのだ。
その後、「リーダーシップと妊婦であることを両立する5つの方法」という記事で書いたように、そんな状況であってもリーダーシップを取って何かを始めるためのコツをつかみ、出来るようになった。
しかし、もっと前から悩まずに、当たり前のように出来ていれば良かったのに、と今でも思う。

シェリル・サンドバーグも言う。 「子育てのために仕事を辞めようか考えるのは、子供が生まれた時。その前ではない。ましてや何年も前ではない」。むしろ、子供を持つ前こそ、新しい仕事を始めるべきだと後輩たちに勧めているのである。こんなエピソードがある。

内定通知を出すと、彼女はいくつか確認したいことがあるからとオフィスにやってきた。(中略)ミーティングが終わって彼女が立ち上がった時、私は一歩踏み込んでみることにした。「もしかするとあなたは近々子供を産みたいと計画していて、内定を辞退しようと考えているのではないかしら。」(中略)彼女は戻ってきてまた座った。「是非お話させて下さい」。そこで私は言った。直感には反するかも知れないが、子供を持つ直前というのは、実は新しい仕事を始めるのにまたとない良い時期なのだ、と。新しい仕事が面白くて得るものが多いと分かれば、出産後にわくわくして職場復帰できるだろう。もし、転職を考えるような今の仕事にとどまるか、あるいは仕事からすっかり離れた状態で出産したら、もう犠牲を払ってまでやる価値が有るようには思えなくなるかもしれない。彼女はフェイスブックに入ることを決めた。働き始めた時には妊娠しており、8ヶ月後に無事出産。4ヶ月の産休を取ると、大好きな仕事に戻ってきた。

全くそのとおりだ。
私は両立することの不安を克服し、リーダーシップを取って新しいことを始めた結果、今は早く産休・育休から戻って、自分が始めた新しい仕事を再開することにワクワクしている。そして、産休に入った今でも同僚やクライアントに呼ばれ、会議に出席したり、電話やメールで問い合わせが来たり、頼りにされているのがわかる。産休・育休が明けて、帰ってくる場所が自分にはあるのだ、と思う。自分がいなくても仕事が進むよう、引き継ぎをきちんとするのは大切だが、新しいことを始めることを躊躇する必要は全くないと、今は思っている。


シェリル・サンドバーグのこの本を読んで思うことは山のようにあるが、そろそろ切り上げよう。この本は、そのような形で、読み手の人生のステージや直面している課題になって、どの部分が響くか、ということが変わってくる。そのくらい、たくさんの課題について、データや、彼女自身の経験と思ったことが詰め込まれており、何度読んでも読み飽きることのない名著だ。むしろ、読み飽きてしまうくらいの時には、 女性のリーダーシップに関する様々な問題が解決している、望むべき時代なのかもしれない。 

書評:「女神的」リーダーシップ

女神的リーダーシップ 世界を変えるのは、女性と「女性のように考える」男性である
ジョン・ガーズマ、マイケル・ダントニオ
プレジデント社
2013-11-28


世界で成功しているリーダーたちが持っている資質には、「表現力が豊か」「共感力がある」「利他的である」など一般的に「女性的」と言われる資質が多い、という。作者は2008年のリーマン・ショック以降、人々の消費のあり方や、ビジネスのあり方が大きく変わったことを描いた前作の「スペンド・シフト」を書くための取材の中で、消費やビジネスだけではなく、リーダーシップのあり方も大きく変わってきているのではないか、という事に気づき、この本を上梓したという。

ビジネス書の類を期待している人には、若干の違和感があるだろう。この本は、「メインメッセージがあり、それを裏付ける証拠が1,2,3と並んで・・・」というロジカルシンキングに書かれているタイプの本ではないからだ。「リーダーに必要な資質は女性的な要素が多い」という主張は、最後まで明快に裏付けされることなく進んでいく。

しかしながら、イギリス、イスラエル、日本、コロンビア、中国と南北東西あらゆる国を筆者といっしょに旅をする中で、出てくるリーダーのひとりひとりは、確かに20世紀型の強くマッチョなリーダー像ではない。柔軟で、共感力があり、コミュニケーション力に長けていて、素直で愛されるキャラクターであることが浮き彫りになっている。それを「女性的」と呼ぶかはともかくとして、現在世界を変えているリーダーシップが過去と異なって来ていることは明らかだ。

何よりこの本を読んでいて楽しいのは、出てくるリーダーひとりひとりの描写が素晴らしく、物語として息を呑みながら、時には共感し、涙を流しながら読むことが出来ることだ。10カ国以上の国で作者が取材して出会ったリーダーや起業家ひとりひとりが、現在情熱をかけて推し進めていることだけでなく、彼らのバックグラウンド、何故それを推し進めることになったのか、過去の経緯やしてきた苦労も細やかに書かれている。リーダー達のキャラクターが動き出してくる、そんな本だ。そして読み終わった時には、本当に筆者とリーダーシップを求めて世界中を旅してきたような気持ちになる。

なお、もし、あなたが「リーダーに必要な資質は女性的な要素が多い」ということをロジカルに裏付けたい、と考えているなら、この本を読むだけでなく、コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニーで出されている「Women Matter」という報告書を読むことをお勧めする。この報告書では、リーダーに必要な資質を9つの要素に分け、世界のビジネスリーダーへの調査に基づいて、「女性リーダーに多く見られる資質」「男性リーダーに多くみられる資質」「両方に見られる資質」に分類した上で、現在各国で必要とされるリーダーの資質には、確かに「女性リーダーに多く見られる資質」が多い、ということをロジカルに検証している。

McKinsey&Company "Women Matter 2"

いずれにせよ、これからの世界を変える、現在求められているリーダーシップ像を知る上で、これらの本は非常に参考になるのではないだろうか。

参考文献:

McKinsey&Company "Women Matter 2"

スペンド・シフト ― <希望>をもたらす消費 ―
ジョン・ガーズマ
プレジデント社
2011-07-20

 

家族持ちでも独身でも、自分の時間を確保するのはプロを任じる人の役目

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昨日、仕事の時間短縮に関する記事を書いたが、仕事を出来るだけ効率的に終わらせる、というのは、別に育児中や妊娠中だけの話ではなく、すべての人に当てはまる。
特に、仕事の結果の質を上げることが重要な人達-プロフェッショナルと呼ばれる人たちは、できるだけ仕事を効率化し、仕事ではない自分のプライベートの時間を出来るだけ取ることが重要だと、昔から私は考えている。
クライアントに成果を届けるために、どうしてもやらなくてはならないときは徹夜でも頑張るが、そうでない時は、まともな時間に家に帰り、リフレッシュしたり、充電したりすることにより、普段考えないことに気がついたり、解けなかった問いの答えを思いついたりするのである。結果として、成果の質を上げることが出来る。

ところが、非常に忙しい仕事をしていると、どうしても独身の人に仕事のしわ寄せが来て、自分の時間を確保するのが難しくなることがある。男女問わず、「家族のために帰らないと・・・」という言い訳が出来る人が残業や会議から逃れ、独身でそういう言い訳が出来ない人が、残業したり休日出勤したりして、残った仕事を片付けるという光景は、どの会社でも度々見ることである。私も独身生活が長かったので、自分の時間を確保する難しさがよく分かる。でも、家族がいる人が妻や夫と話したり、子どもと遊んだりすることでリフレッシュするように、独身の人も、自分のプライベートの時間でリフレッシュしたり、充電することは、同じくらい大切なことなのだ。

私の場合、アソシエイトの頃から、コンサルタントという忙しい仕事をしながら、ブログを書いたり、本を書いたりする時間を確保することにこだわった。その時間が自分の考え方の質を上げ、またクライアントとのコミュニケーションにもつながり、結果としてコンサルタントの仕事としてのアウトプットの質を高めていることを良くわかっていたからだ。
2012年6月に書籍を出版した後は、いろいろあって書くことから離れることにしたので、昔から好きだったワインについて体系的に学びたいと思い、ワインスクールに通い始めた。仕事とは全く異なることを勉強することでリフレッシュ出来たし、ワインスクールには若い人から、かなり人生経験を積んだ方まで様々な職業の方がおり、彼らと一緒に飲みに行ったり、一緒に様々な企画を立てたりする中で経験することは、一つ一つが私にとってとても大きな学びだった。老舗の女将さんの他人への気遣い、看護婦さんの思いやり、社長さんのリーダーシップ、大企業のシニアマネージャーさんの包容力など。

ただ、残念ながら、そのクラスは平日の月曜の19時から、というのがネックで、会社の人を説得する必要があった。当時マネージャーだった私は、「月曜日はワインスクールに行きたいので、クライアントに差し支えない限りは6時に解散」と宣言し、うまくタイムマネジメントをして、チームメンバーも6時に解放するように心がけていた。
ところが、あるパートナーの男性が、月曜日の夜に社内のミーティングを入れたいと言い出した。
私が「社内のミーティングなら、別の曜日でも何の差支えもないではないか」と反論したところ、「何故ワインスクールなんかに行くために、ミーティングを入れられないのか」と怒りだした。

この状況を、私の長年のメンターであり、一緒に仕事もしている、別のシニア・パートナーに相談した。彼は私が書籍を出版するため、一生懸命原稿を書いていたころも、そういった時間を確保することに協力的な人だった。話を聞いた彼は大笑いして、そのパートナーに対して次のように反論するよう、アドバイスをくれた。
「私はワインスクールに行って、婚活をしているんです!あなたは私が結婚のチャンスを逃しても、責任を取れるんですか?」

私としては婚活のために通っていたつもりは無かったが、それは良い案だと思い、アドバイス通り、そのパートナーに伝えたところ、彼は「なんだよそれ~」と言いながら、月曜の夜にミーティングを設定することを諦めてくれたのだった。
更に「私が婚活のために月曜にワインスクールに行っているらしい」という話を色んな人にして、見事(?)、噂にしてくれたので、他の人も私とのミーティングを月曜に入れるのを避けてくれるようになった。

残念ながら、その月曜のクラスは半年で終わってしまい、2013年に入って土曜日のクラスになってしまったので、平日の夜に抜けることは無くなってしまったのだけれど。

ワインスクールで学んだことは、老若男女のクラスメートから学んだ人としての気遣いや思いやりだけでなかった。
ワインが好きなクライアントの方は多く、体系立ててワインについて説明できることで、仕事に役立つこともあった。
ずっと取りたかったワインエキスパートの資格も取得できた。
そして私は、新しいクラスで出会った人と本当に結婚することになり、シニア・パートナーがくれたアドバイスを本当のことにしてしまった。

話が少しずれてしまったが、家族がいる人であれ、独身の人であれ、自分のプライベートの時間を確保することは、人生を豊かにして、仕事の質を上げるためには重要な事だ。本を読んだり、勉強をするだけでなく、私のようにワインスクールに行ったり、旅行をしたり、スポーツをすることも。特に独身の人は、その時間を勝ち取るのが大変なことも多いが、何とか勝ち取ることで得られることは大きいと思う。

メールにまつわる時短・効率化術

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今日の話は、妊婦だとか育児しているかなどに関係なく、全てのビジネスパーソンが仕事を効率化させるために当てはまる話。
特に、妊娠中の人は集中出来る時間が短くなりがちで、長い睡眠時間が必要になるし、育児中の人も早く仕事を終わらせて帰る必要がある。確実に仕事時間を短縮しないと、正直仕事を続けるのも辛くなるので、効率化はマストである。

同じ価値を出しながら仕事時間を短縮する方法は色々あるが、本日は今からすぐにでも実践できるメールにまつわる効率化について。

1. 4Dの活用で、メールのその場処理をする

4Dとは、メールを読んだら、放っておかず、次の4つに分類して必ず全てその場で処理するというものだ。
後でメールを読み直して処理しなおす、という手間がなくなるので、非常に処理が早くなる。
私の場合、これを使い始めてから、単にメール処理時間が減っただけでなく、返事が圧倒的に早くなった。

Delete (消す): 自分は参考までにCCに入っているだけ、メーリングリストから来たなど、自分が何のアクションを起こす必要もないメールは圧倒的に多いのではなかろうか。そういうメールはDelete(消す)を実行する。
消すと言っても、とっておく必要のあるものは別フォルダを作ってそこに入れても良い。とにかく「私が返事をするメールではない」というのをその場で判断して明確にしてしまうのである。

Deligate(任せる): 返事を人に任せるべきもの、お願いしたものが良いものは、その場でCCにその人を入れて返信し、お願いをしてしまう。何でも自分で解決しようとしないのがコツである。

・自分は知らないが、Aさんが知っているかもしれない時
XXさん、
この件は、私はそこまで詳しくないのですが、もしかしたらAさんが良くご存知かもしれませんので、CCします。

>Aさん
大変恐縮ですが、下記のXXについてご存じですか?ご存知でしたらXXさんにご連絡お願いします。もし知らなければ、知っている人を教えて頂ければ助かります。 
・Aさんが資料を持っているとき
XXさん、
この資料は私も持っていると思いますが、現在出先で探すことが難しいため、Aさんにお願いします。

>Aさん
お忙しいところ大変恐縮ですが、XXの資料をお持ちでしたら、XXさんに回して下さい。 

Diminish(短くする): ここからは、自分で返事をすべきもの。コツは2つ。
1)調べたりせず、その場で分かる情報だけで答えることと
2)自分がボールを持たず、相手にボールを返す、すなわち、次のアクションは相手が動くように仕向けること

・XXについて教えて欲しいというメールが来た時 (自分が調べるのでなく、相手に調べさせる)
XXさん、
この件は、XXXというサイトで、XXXについて調べると出てくると思います。
もし調べても出てこない場合、XXが知っているはずなので、XXに問い合わせてみて下さい。
・ミーティングの設定
XXさん、YYさん
私は下記の時間帯なら空いています。お二人の時間を合わせて、30分のミーティングをセットして頂ければと思います。時間が決まったら招待をお願いします。
X月X日 10-12時 15-17時
X月X日 9-12時
Delay (遅らせる): 自分が返事をすべきだが、時間がかかるのですぐには返事できないもの。コツは、
1)いつまでに返事をするつもりか、期限を設定して相手に返信すること
2)フラグを立てておく

・返事をする前に、他の人と話し合いや資料作成が必要で時間がかかる場合
XXさん
こちら社内で検討した後、X日までにお返事申し上げます。
・電話をしたほうが良い場合(後述)
XXさん
こちら、お電話で説明したいので、都合の良い時間を教えて下さい。私はXX時以降でしたら電話できます。

2. メール処理はスキマ時間や決められた短時間にやる

朝会社に来てから、メール処理に時間を費やす人は多いと思うが、朝の集中できる時間を、メール処理に費やしてしまうのは本当にもったいない。基本的には朝のメール処理は10分まで、それ以外は会議と会議の間、昼休みの余った時間など、スキマ時間にやるのがコツである。上の4Dを実行すれば、朝のメール処理は10分で終えられるようになるだろう。
スマホやブラックベリーなどの飛び道具でメールが見られる人は、通勤時や移動時の交通機関の中でメールを済ませてしまうのが良い。

3. 本当にメールを返すのか?電話のほうが効率的な場合は電話を

メールが来ると、メールで返しがちだが、1)背景の説明が必要な場合(メールで背景説明をするのは大変)、2)ニュアンスを伝えることが大切な場合(メールでは伝わりにくい。相手の理解度合いを確認しながら、電話で話すべき)、3)条件がたくさんあり複雑な場合(これもメールに全部書くのは大変)など、電話で話すほうが効率的なことは多々ある。

上記の4Dでいうと、「Delay」に相当するものは、電話で処理したほうが適切なものが多くある。
その場合は、その場で電話をかけてしまうか、電話をかけることを相手に提案するのが良い。 

こういった方法に慣れていくと、机に座ってメールのやり取りをする時間は、一日に20分以下に減るだろう。
これでかなりの仕事時間の短縮ができると思う。是非トライしてみてください。

子育てが楽しくても仕事に戻る理由(1)ー情熱を傾けられる仕事

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まだ子供が生まれたわけではないので想像の域でしかないが、育児書や子育てに関する本を読んでいると、子供が可愛すぎて、子供と過ごす時間が楽しく、仕事に行くたびに後ろ髪を引かれる人がいるのはわかる。
加えて、育児と仕事を両立する生活が大変な中、仕事を続けていくには、それなりの理由と覚悟が必要だろう。
経済的な理由はその一つだが、それ以外の理由を確立している人たちの話を、何回かに分けて書いていきたい。

今回、私は産休に入る前に、会社の上役の人々に、産休前に色々相談したいから、と言って一人30分くらいの面談を申し込んだ。これはどこかで書こうと思うが、産休前にやるべきこととして、普段仕事を一緒にしない人も含め、部署に関わらず上役の人々に面談を申し込むことをお勧めしたいと思っている。仕事の枠を超えてその人の人柄を知るのは楽しいし、休みがあけてから一緒に働きたいと思うロールモデルを探すのにも役に立つ。

さて、その中のひとりが、面白い話をしてくれたので、今日はそれをシェアしたい。

彼の家は共働きで、小学生の娘と息子がいるという。奥様もかなり責任のある仕事をしているようである。
ちょうど娘が保育園だったころは、土日は娘と一日中遊んでいたそうだ。娘と一緒に時間を過ごしていると、自分も本当に楽しい。娘もそれを感じたのか、ある日曜日の晩、こんな会話になった。

娘「お父さんは、私と遊ぶの、楽しい?」
父「楽しいよ」
娘 「じゃあ明日は、かいしゃに行かないで、私といっしょに遊ぼうよ。私もほいくえん行かないよ。」

困ったお父さんは次のように答えた。

父「でも、XXちゃんは保育園でお友達と遊ぶのが楽しいんでしょう?」
娘「うん、でもお父さんと遊ぶのも楽しいよ」
父「XXちゃんとかXXちゃんとか、お友達も待ってるんでしょう?」
娘「うん・・」
父「じゃあ保育園に行かなくちゃ。お父さんもね、 会社にたくさんお友達がいて、お友達がみんなお父さんのことを待ってるんだよ。だから、明日からは会社に行かなくちゃいけないんだ」
娘「かいしゃでお友達と遊んでるの?」
父「そうだよ」
娘「私と遊ぶのより楽しいの?おもしろいおもちゃがあるの?」
父「XXちゃんと遊ぶのも楽しいんだけど、会社でお友達と遊ぶのも楽しいんだよ。おもちゃもおかしもたくさんあるよ」
娘「ふーん」

娘は納得が行かないような様子で、会話が終わった。彼は考えた。

奥さんはフルタイムで働いて、稼ぎも良い。正直自分が仕事を辞めても、辞めないまでも、もっと娘と時間を過ごせる仕事を探しても、経済的には問題がなさそうだった。更には、奥さんは今の仕事にやりがいを感じており、楽しそうだ。自分がもう少しライフスタイルの良い、楽な仕事に移ったら、喜ぶだろう。
それでも、大好きな娘に求められてでも、いま自分が身を粉にして夜遅くまで働いているのは何故だろう、と考えた。結論が出ない。

その後、娘が「お父さんが楽しいといっているかいしゃというところで私も遊びたい」と言い出し、ある日曜日に会社に娘を連れて行くことになった。

誰もいないオフィス。「今日は日曜日だから、お友達はいないんだよ」と説明する。
娘はその辺を走り回り、オフィスの中で無料で提供されているお菓子やジュースを見つけて喜び、ひと通りはしゃいだ後、こう聞いた。

娘「おもちゃはどこ?」 
父「これがお父さんのおもちゃだよ」 と言いながらパソコンや書類の束を指さす。
娘「ふーん。楽しいの?」
父「楽しいよ」
娘「私といっしょにXXのおもちゃで遊ぶより楽しいの?だから毎日行くの?」

彼は「そうだよ」と答えながら、本当に自分は今楽しいのだろか、と自問した。
中途入社したばかりの頃、新しい価値のある仕事、知的刺激の大きな同僚たちと一緒に働いて、ワクワクしていた気持ちの頃を思い出した。ある程度働くことに慣れてきてからは、出世のことも考え、必ずしも自分がワクワクしない仕事も引き受けていた。
今、自分は本当に娘との時間を犠牲にしてでも、情熱を傾けられることだけをやっているだろうか。
娘に嘘は付けない、と思った。

それ以降、彼は、自分が本当に情熱を傾けられる仕事だけをやろう、と決意した。
自分がワクワクしないプロジェクトはそのままでは引き受けない。ワクワクするような内容に変えていく。そうでなければ、クライアントにも失礼だ。
それから、つまらない作業はできるだけやらないように、自分の働き方をもっと効率的に変えていこう。
娘にワクワクする気持ちを伝えられる仕事をしていれば、若い後輩たちにも、クライアントにも、そのワクワクが伝わり、いい影響を与えられるはずだ。自分たちの使命は、後輩たちやクライアントをワクワクさせて、彼らの動く仕組みや考え方を大きく変え、変革していくことなのだから。

彼とはその後、復帰後の話をし、30分が終わって、私は部屋を出た。
育児はきっと楽しいだろう。
だからこそ、仕事では自分が本当に好きなことや、情熱を傾けられることをやっていこう。そして、情熱が傾けられるように、働き方も変えていこう、と 思った。この気持ちを忘れないようにしたい。
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