Lilacの妊娠・出産・育児ノート

キャリア志向の強い女性や、仕事で既に責任ある立場にあったりする女性向けの妊娠・出産・育児ブログ。 妊娠したときのTips集、キャリアと妊娠・育児を取り巻く論点、女性リーダーシップと子育ての両立、日本と海外の状況比較、今は仕事に没頭中だけどいずれは子供も欲しいと思う若い女性向けのメッセージなど、様々な話題をお届けします

長女2歳、昨年生まれた次女は8ヶ月になります。2回目の産休からは3ヶ月で復帰して、はや4ヶ月が経ちます。最近更新できてませんが、わたしはげんきです。

書評:「育休世代」のジレンマ 女性活用は何故失敗するのか?



「へえ、あいつも女の幸せに目覚めたの」
「超バリバリ働いてたのがあっさり辞めちゃってさ、もったいないよね」
社会人6年目で出産した私自身が、友人が、そして今回のインタビュー対象者を紹介してもらう上で、何度も聞いた台詞だ。いや、思えば社会に出て以来、聞かされ続けて来たことだ。
「女は結婚すると皆、あーなっちゃうんだよな」「お前はああいう風になるなよ」 

こんな序文から始まる本書は、そんな風にバリバリ働いていたキャリア志向の女性たちが、妊娠・出産をきっかけに仕事を辞めてしまう経緯、そしてそれを起こしている構造的な問題を、15人の女性たちのインタビューを通じて明らかにしたものだ。

本書のインタビューによれば、実は、男性と遜色なくバリバリ働きたいという思考を持つマッチョ志向の女性ほど、出産をきっかけに仕事を辞めている。中には専業主婦になっていく人もいる。一方で、就職活動の時から「自分は育児もしたい」と、社会の中の女性的役割を受け入れている女性のほうが、結果としてキャリアを継続している。著者が序文で問題提起しているように、「バリキャリ女性ほど、突然女の幸せに目覚めたかのように辞めていく」ということが、実際に起こっているのである。女性の意識と一見逆転しているように見えるかのようなことが、何故起こるのだろうか。

読み進めるほどに、 マッチョ志向の女性は、学生時代から「私は男と同等に、ハンディ無しでバリバリ働きたい」と考え、男性比率の高い伝統的な職場に飛び込む傾向が高いことが浮き彫りにされていく。そして、働きながらも「女性だから」という理由でサポートを得ることを潔しとしない。
そんな職場にいながら、たまたま20代で結婚し、妊娠、出産をしてしまったら、その後の職場からの育児と両立するためのサポートが得られなくなってしまうのだ。または妊娠した女性の待遇が分からない周囲からは、腫れ物に触るように過剰に扱われ、一般職の女性と同じ職務に追い込まれる。本人は元々求めていたやりがいを得られず、「何のために子供との時間を犠牲にして、仕事しているんだろう」と悩み、裏切られたような、半ば諦めの気持ちで離職していくのだ。
一方で、女性的役割を受け入れる女性のほうが、バリバリ働くやりがいよりも、育児と仕事を両立できるような職場環境を重視して職場を選んでおり、結果として周囲の理解やサポートを得られ、キャリアを継続できているのである。

結局のところ、女性自身の意識や努力よりも、職場における女性への待遇やサポートの方が、女性のキャリア継続に重要であること、そしてそういった職場を最初から選ぶか否かが、女性のキャリア形成に大きく影響しているのである。

15人という少人数の調査だが、それぞれの女性に納得の行くストーリーがある。
辞めていくバリキャリ女性が、決して「女性としての幸せに目覚めたから辞めていく」のではないこと。そして育児をしたい思考も強く、職場もそれで選んだ女性が、周囲のサポートを得て、キャリアとの両立を真剣に考えるように変わっていく様子が描かれており、それをつなげてストーリーとして読むのも面白い。

本書に登場する15人は、育児休暇等の制度が整い始めた2000年代に就職、その後20代で結婚、20代のうちに第一子を出産している。世の中には、私のようにある程度のキャリアを積み、30代半ばを過ぎてから出産するケースも多くあり、彼女たちは違う課題が問題となるので、女性のキャリアと育児の両立がこの本で全て解決できるというものではない。しかしながら、こういった20代結婚・出産をすることが普通に出来るような環境にならないと、少子化問題は解決しないので、その意味でも本書は十分に大きな問題提起をしていると思う。

「イクメン礼賛」だけでは解決しない、キャリアと育児を両立する女性活用問題

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「仕事でもしっかりキャリアを積みたいけど、子供も欲しい」と考える女性は、育休制度等が整い始めた2000年代以降増えており、今では高学歴女性の大半を占める考え方になりつつある。

一方で、彼女たちは「いつ産むのが良いのか」「産んで本当に両立できるのか」などの悩みを持っている。
私も、社内外問わず女性の若手社員や女子学生などから、こういった質問を受ける事が度々ある。

「会社で実績を積み上げる前に出産して長期間育休を取ったりすると、戦力外になってしまわないか?」
「かと言って、日本企業で一人前になるまで10年働いたら35歳。それから自分に子供が出来るか、と考えると分からないし、キャリアと子供を本当に両立できるのか不安です」
「女性として育児と仕事を両立するための仕組みはあるんでしょうか。また、そういうロールモデルになるような人はいるのでしょうか?」など。

なお、男性の後輩や男子学生から、このような質問を受けたことは一度もない。
(本当は悩んでいる人もいるかもしれないが、男がそういう質問をするのはおかしいと、しないだけかもしれない)
そう考えると、そもそも女性だけが「キャリアを考えるといつ産むべきか」などと、こんなにも考えさせられるのはおかしな話だな、と思う。

女性がキャリアと育児の両立に悩む理由の、本当に根っこにある原因を考えると、次の3つに集約されるのではないかと考えている。
  1. 「一人前になるのに10年かかる」遅いキャリア形成
  2. 「正社員は残業が当たり前」という先進国ワーストクラスの労働生産性の低さ
  3. 保育所・ベビーシッター等の育児を支える社会インフラの不足
この3つの状況で、夫婦にとって育児とキャリア・仕事の両立が難しくなっているのが根本的な問題ではないだろうか。その上で、4番目の理由として、これらを、女性だけが自分のキャリア形成を犠牲にしたり、労働時間の調整で補うのが当たり前となっている社会通念があるため、女性だけが大変悩む結果となっているのである。
 
最近「イクメン」という言葉が流行し、長期の育児休暇などをとったり、仕事の仕方をフレキシブルに変えることで、育児に積極的に参加する男性を礼賛する動きがある。
これ自体は良い傾向としても、どちらかと言うと、4番目の夫婦にとっての負担を夫婦平等にするという対症療法であり、本当は1~3の根本的な理由が解決されなければ、そもそもキャリア・仕事と育児の両立が難しい状況は変わらないだろう、と考えている。

少し詳しく解説してみる。

1. 「一年前になるのに10年かかる」遅いキャリア形成

「いつ産むのが良いのか」「20代で産んだら戦力外になるのでは?」という女性の悩みは、結局のところ多くの日本企業でキャリア形成に時間がかかることに問題がある。

中野円佳「育休世代のジレンマ」という本を読むと、高学歴でキャリア志向を持って就職し、社会人4~7年目、20代後半から30歳で子供を産んだ女性たちが、キャリア形成との両立の間で悩んでいる様子が描かれている。
日本の初産平均年齢が30.3歳(2012年)と言われる中、彼女たちが産むのが特別早過ぎるわけではない。

一方、一人前に仕事が出来るようになるのに10年かかる日本企業は多い。
一つの仕事の単位が3~5年、2つか3つの仕事を担当して初めて一人前、と認められるから、10年かかるのだ。
10年は長い。
出産可能年齢を考えれば、仕事を覚え、会社に認められる前に出産をして、育児休暇で1年などのブランクを持つことに不安を覚える女性が多いのは、不思議なことではない。

これに対して、外資系や一部の日本企業には3~5年で一人前と認められ、マネージャーやチームリーダーなどリーダー職に就くことが出来る企業も多い。新卒就職市場を見ていると、男女問わず、若いうちに責任のある仕事をしたい、と望む人ほど、結果として出世の早い企業を選ぶことが多い。

さっさと一人前になり、会社の信頼もあり、仕事の量の調節など裁量権が増えれば、育児休暇などでブランクがあってもさほど大きな問題にならなくなる。実際、米国、北欧やドイツ、フランスなどの国では、ホワイトカラーの職場では、さっさと出世して、20代後半から30代前半で子供を産んで、職場に戻る、というスタイルが確立している。

大久保幸夫・石原直子「女性が活躍する会社」という本では、男女ともにスタートダッシュさせ、5年でリーダー職に昇格させるキャリア形成へ変えていくことを提案しているが、そうすることで男性にとってもやりがいがあり、企業にとっても外資に流れてしまう優秀な人材を確保しやすくなるだろう。

日本企業が、このように人事の仕組みを変えるには、上の世代も含む他の調整も必要であり、相当大変である。でもそれをやらないと、女性活用が難しくなるだけでなく、男性も含め優秀な人材が流出している企業や海外企業との競争が難しくなるのは目に見えている。

2. 「正社員は残業が当たり前」という先進国ワーストクラスの労働生産性の低さ

女性が育児と仕事の両立に苦しんだり、遅くまで働く同僚を尻目に恐縮しながら帰宅するのも、「イクメン」男性がなかなか定着しないのも、結局、残業が当たり前なほどワークロードが多い日本の職場に問題がある。

今どき保育園は7時半まで預かるところはザラだ。学童保育も6時までやっている。もちろん病児保育などの問題はあるものの、男女ともに5時、6時に仕事を終えて帰宅するのが当たり前の職場であれば、そこまで両立が厳しいとはならないのではないか。

日本の労働生産性の低さは、先進国の中ではワーストクラスであることはよく知られている。
OECD加盟国の労働生産性を比較すると、時間あたりの労働生産性では20位。
G7の中では最低であり、先進国と呼ばれる殆どの欧米諸国より低い。
また、産業別に見ても大きな違いはなく、どの産業も軒並み低い、という特徴がある。
(引用:日本の生産性の動向 http://www.jpc-net.jp/annual_trend/index.html

何故、日本企業はそんなにも生産性が低いのか。
日本企業の利益率が、欧米企業に比べて低い、というのも理由の一つだが、加えて労働時間が長い、というのも労働生産性の低さを加速されている。

日本以外の先進国の企業で働いてみると、ベンチャー企業や投資銀行などの特殊な企業で無い限り、朝8時から働いたら6時には上がるのが常識である。人々はその後、家に帰り、家で子どもたちと一緒にごはんを食べるのだ。日中はずっと預けていたとしても、夕方以降はずっと子どもと過ごす事ができる。

一方、日本企業では正社員が残業をするのはデフォルトになっている部分がある。
一円の利益にもつながらない週報や報告書。アジェンダもないのに延々と続く定例会議。
本社と事業部・支社・営業所・工場などで組織が二重構造となり、同じことを複数の部署がやっている。
本社の人員削減を余りにもやり過ぎたために、事業部や支社が本来の機能に加えて本社機能も果たさなくてはならなくなっている非効率性。
正社員のワークロードを増やしている非効率性の理由は多々あり、それらは本来全て解決可能である。

加えて、「効率よく仕事を終わらせる人」より「頑張って長い時間働く人」を褒める文化もある。

3. 保育所・ベビーシッター等の育児を支える社会インフラの不足

3番めはよく言われることなので詳しくは述べないが、欧米に比較すると保育所やベビーシッター等の子育てインフラが圧倒的に不足している。

一方、日本は、1年、場合によっては1年半もの「育児休暇」の制度が国として整っているが、これは欧米諸国の中でもまれに見る長さだ。
一見、出産・育児と両立する女性に優しい制度に見えるが、実態は、子育てインフラが余りにも貧弱なので、女性のキャリアを中断させて、子供の面倒を見るようになっているだけである。
20代で産む場合でも、30代後半で産む場合でも、女性が職場復帰するにあたり、ブランクは短ければ短いほど、復帰しやすいのは同じである。長いブランクは、本人の出世にも悪影響を及ぼすし、会社としても非効率となるだろう。

もちろん、1年休んで子供の面倒を見たい、という価値観の人がそうすることが可能なのは良い(欧米でも、育休を1年取る選択をする女性は多く存在する)。保育所に入れないという理由で仕方なく長い育休を取らざるを得ない女性が多い状況は、国として女性活用を推進しているとは全く言えない。


以上、これら3つの問題が解決してくれば、仮に女性だけが育児の負担を負うとしても、キャリアとの両立にそこまで大きく悩まなくなるだろう。北欧で出生率が高いのはこの3つの問題が無いからだと考えている。また、出世が早い、6時には帰れる、子育てインフラもある、という世の中であれば、「イクメン」を礼賛しなくても、男性ももっと気軽に子育てに参画できるようになるだろう。

「イクメン」が増えるのは喜ばしいことだが、それは男女で負担を分けるということに過ぎず、負担が大きい限り、「イクメン」増加も一過性のものとなりかねない。男女ともに、育児とキャリア・仕事の両立の負担が軽くなるよう、企業と社会の制度を変えていくことが望まれることだろう、と理想的には思っている。

参考文献:

日本の生産性の動向 http://www.jpc-net.jp/annual_trend/index.html


 
女性が活躍する会社 (日経文庫)
大久保 幸夫
日本経済新聞出版社
2014-10-16

リーダー型女性が「頼る・後方支援に回る」スタイルを築く8つの方法(後編)

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妊娠した時、または育児で、短い時間しか使えなくても効果的なリーダーシップを発揮するために、どうやって「頼る」「後方支援に回る」スタイルのリーダーシップを身につけるか。
男女関係なく、こういったフレキシブルなリーダーシップスタイルは、限られた時間で最大の効果を上げるために重要なスタイルだ。

前編ではマインドセットをどう変えればよいかについて書いたが、
後編では、このリーダーシップスタイルに向けて身に付けるべきスキルや技4つについて書こうと思う。

5. Will/Skillマトリックスの考え方を身につける

最近はコーチングの本などでも、色んな所でお目にかかるようになったWill/Skillマトリックス。
他の人が楽しんで仕事をし、力を発揮できる環境を整える「後方支援型リーダーシップ」では、それぞれのメンバーが仕事の内容に対して、今どのような状況にあるか正確に掴み、状況に応じて正しく対応することが重要となる。

Will/Skill マトリックスとは…

それぞれの人の状況を理解するため、やっている仕事に対するその人のやる気と、仕事に必要なスキルが高いか、低いかで4つの次元で評価するのが、Will/Skill マトリックスだ。
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①の象限にいるのは、今やっている仕事に対し、やる気もスキルも十分にある人。
ここは、基本スタンスとして完全お任せをする。余計な口は出さない。
ただし、そんな人でも詳細の案件によっては十分なスキルが無かったり、やりたくないことがあったりするので、その状況は細かく見てあげて、適宜異なる対応する。

②は、スキルは高いがやる気がどうも出ない、という人たち。
彼らには、今やっている仕事にやりがいを与えて、やる気を引き出すのが鍵になる。
その人の話をよく聞いて、やる気をなくしている理由を見つけ、解決していく。
休みが足りず、疲れているなら、休ませてあげる。
自分の出番が少なく、やる気を失っているなら、出番をたくさん作ってあげる、など。

③は、やる気はあるけれどスキルがない人たち。
彼らには、スキルをコーチングしてあげるのが最高の方法だ。
その時、どんなことも細かく指導するのではなく、困っている点をよく聞いて、その点に絞って解決策を与えることが大切だ。

④の、やる気もスキルもないという人たちには、しかたがないけれど、こちらが細かく指示を出し、言ったとおりやってもらうしかない。もしかしたら、本人たちもプロジェクトから外れることを期待しているかもしれないので、その場合はその方が両者にとってベストかもしれない。

Will/Skill マトリックスを使い間違えると...

対応の仕方を間違えると、非効率になり成果を得るのに時間がかかるばかりか、メンバーのやる気を損なってしまったり、不満だけが残ってしまうこともある。

例えば、③番のやる気はあるが、スキルが無いだけの人に、④番のように細かく命令したりすると、つまらなく感じ、やる気を失ってしまうだろう。やる気に応じて、必要なところだけやり方を教えるに留める必要がある。

逆に、③番の人に、①番のように完全に任せきってしまうと、その人はスキルがなくて困っているのに放任されることになり、かえって不満が残るだろう。もしくは、プロジェクト自体の失敗につながることもある。

チームメンバーのやる気やスキルは、プロジェクト単位ではなく、細かいタスク、サブタスクのレベルで異なっているはずなので、細かく状態を見極めて、使い間違えないことが大切だ。

5. 自分らしい「お願いの仕方」「頼り方」のスタイルを築く

自分で何でもリードして、やってしまうタイプのリーダー型女性は、そもそも人にお願いしたり、甘えたりすることに慣れていない人が多いかもしれない。
30代も過ぎれば、自分のスタイルが築かれているので、今更「頼る」「甘える」なんて私のスタイルじゃない!という人もいるだろう。

そういう場合は、まず自分らしいお願いの仕方のスタイルを作ることだ。
別に、「お願い♡」と可愛らしく甘えるだけがお願いではない。
スタイルを築くまでは、ある程度試行錯誤が必要なので、最初のうちは自分でやっていて気持ち悪いと思うこともあるが、徐々に自分らしいスタイルを見つけていくことが出来るだろう。

ここでは、女の子らしく甘えたり、お願いするのが不得意な女性に使えそうな「お願いスタイル」を4つほど紹介する。

いいとも!型お願いスタイル

「笑っていいとも」で、「XXしてくれるかな?」とタモリが聞くと、皆が「いいとも!」と答えるが、このノリでお願いするのが、いいとも!型お願いスタイルである。
男勝りな感じの女性で、自分は可愛らしいのと対極にある、と思っている人は、このスタイルまたはこの派生系を身につけると良いかもしれない。
「明日までに、XXやっておいてくれるかな?」と爽やかに言うのがコツ。
無事に終わったら、感謝の言葉を忘れずに。

頼りにしてるわ型お願いスタイル

男性で、このスタイルを築いている方が実は多い。
お願いする人に対し、自分は全幅の信頼をおいている、頼りにしている、という空気を作りながら、お願いするスタイルがこれだ。
言い方としては「あなたのことを頼りにしているわ」「これが出来るのは本当にあなたしかいないの」といったところか。(男性なら「君のことを本当に頼りにしているよ」「君だけが頼りだよ」と言うところ)
このスタイルは、相手とある程度の信頼関係が構築されていることが前提である。

無事に終わったら、「やっぱり頼りになるね」「やっぱり信頼できるわ」など、信頼度が増したことを伝えながら、ありがとうと感謝の気持を伝えよう。

拝み倒し型お願いスタイル

そんな偉そうなスタイルでお願いできない、どちらかというといつも謝ってばかりなので、という人は、拝み倒し型お願いスタイルから始めても良い。
「本当に申し訳ないんだけど、XXお願いできますか?」
「本当にごめん。どうしてもXXXをお願いしたんですが、頼んでもいいですか?」
など、恐縮しながらお願いするのが「拝み倒し型お願いスタイル」である。

断られた時は、すかさず「誰か他にお願いできる人を教えてもらえますか?お願いします。」とお願いスタイルのまま食い下がること。
また引き受けてもらった時は感謝を忘れずに。

巻き込み型お願いスタイル

若干高度な技で、やり方を間違えると嫌われることもあるが、慣れると一番効果的なのがこのスタイル。
お願いする対象の人を、お願いしたい仕事に早い段階で巻き込み、いつの間にかその人がリーダーシップを取るのが当たり前の流れを作るのが、この巻き込み型お願いスタイルである。
例えば、その仕事に関する質問を事前から投げかけて頼りにしたり、インフォーマルなミーティング等に参加してもらうなど、徐々に関わり度合いを上げていく。
その時点で、その人の仕事への興味や適性もある程度判断できる。

ただ、なし崩し的に巻き込んで断れない状況だけを作ってしまうと、嫌われることもあるので、どこかの段階できちんと本人の意志を確認する方が良い。

「お願いの仕方」は、その人の個性と相手の個性の組み合わせで、多種多様な技がある。
良ければ、皆さんの技も、コメント欄等でご紹介ください。

7. 頼まれた時は、30分カウンセリングをする

リーダー型女性は、「人に頼む」どころか人に頼られることも多く、断れないことも多いだろう。
世の中には「断る力」などの本も出ている。いわゆる「Yes No Yes」など、うまく断るスキルを身につけるのも大切だ。
でも断るのではなく、限られた時間で、相手に最大限の価値を届けると、もっと良い結果を生むことが多い。

人に何かをお願いされた時、まずは出来合いのものを送るとか、他の人に頼むということで解決できるかを考える。
それで解決するのが難しい場合、もしくは解決に時間がかかりそうな場合、私は30分間その人と時間を取るようにしている。
その30分の中で、何がその人にとって課題で、何を解決すれば、その人は満足するか、その人のためになるか、ということだけを考え、その場でできることだけを実施する。
自分の宿題は残さない。

実は自分が解決して、その人のために実施してあげるよりも、短時間でその人の話を聞き、その人の役に立つようにその場でできることだけをするほうが、はるかに相手に感謝される。

8. こちらからマメに「ほうれんそう」することで、相手の「ほうれんそう」を引き出す

社会人になり、最初に叩き込まれる「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」であるが、人に仕事をお願いする立場になっても、このほうれんそうはとても大切だと思う。

お願いした仕事の状況がどうなっているか、報告してもらうのを待つのではなく、こちらから積極的に、自分が知っている状況を報告したり、相談したりする。
「報告して!」と要求するより、こちらから相談することで、報告の機会を作ってあげるほうが、向こうもやりやすく、スムーズにほうれんそうが出来る。
ほうれんそうは、先輩とか上司に対してのみするものではなく、後輩や部下に対しても行うと、見本にもなるし、より効果的な手段なのだ。

以上、「人に頼む」「後方支援に回る」タイプのリーダーシップスタイルを築くにあたり、使えると思うスキルを4つほど挙げてみました。 

前編はこちら→ リーダー型女性が「頼る・後方支援に回る」スタイルを築く8つの方法(前編)
 

リーダー型女性が「頼る・後方支援に回る」スタイルを築く8つの方法(前編)

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一昨日、リーダーシップと妊婦であることを両立する5つの方法という記事を書いた際、様々な反響を頂いた。
その中で、複数の方からこのような内容のコメントを頂いた。
職場で管理職に就くなど出世していたり、男性と対等に仕事をしている女性は、もともとリーダータイプで「人の先頭に立って頑張ろうと思う人」や「負けず嫌いな人」が多く、そもそも「人に頼る」ことが出来ずに苦労していることも多い。 
そもそも「頼る」が苦手な女性が、どうやって「頼る」とか「後方支援に回る」ことが出来るようになるのか
実は考えたら、私自身がついこの間まで、そういう人だった。

典型的な長女タイプ。
責任感が強く、自分がやらなきゃ、自分が何とかしなくちゃ、という気持ちが人一倍強い。
「頼る」「お願いする」のが下手。
その結果、自分で抱え込むが、なまじやれるだけのスキルも体力もあるので、何としてでもやり遂げる。
飲み会があれば、だいたい幹事。場を盛り上げるのも自分の役目。
先輩から見れば「あいつは生き方下手だけど、しっかり任せられる後輩」だから、評価も高いし、出世も早い。
でも後輩から見ると、十分に任せてもらえないし、ちょっとでも失敗すると逐一指導が入って働きにくい、萎える先輩。

立場が上がり、後輩が増え、自分の今までのスタイルではうまく行かないことが徐々に増えてきて、でもどうやって変われば良いかわからず、非常に苦労していたところだった。
それが、昨年の夏頃から、徐々にスタイルが変わり、今は本当に全く違うリーダーシップのスタイルになった。
後輩には色々頼るし、後輩の後方支援を買って出る、自分がやるのではなく、皆がやりやすい環境を整えることに専念するスタイルにいつのまにか変わっていた。
先日、昔一緒に働いていた後輩数名から「本当に 変わりましたね」とか「こう言うと失礼ですが、昔一緒に働いていた時より助かりました」とか言われたから、変わったんだろう。
まあ、こういうブログ記事を書いて役に立とうとか思っているあたり、根本的な性格は変わっていないのだが、少なくとも職業人格が変わったのだろうと思う。

そういうわけで、私自身が、どうやって人に頼ったり、後方支援に回ったりするスタイルに変わることが出来たのかを書けば、役に立つかもしれないと思い、今日は一日自分を振り返って分析してみた。

やはり、そうやって苦労している中で、妊娠したことは非常に大きな転機だった。恐らく結婚したことも。
そしてそういう転機に、良い後輩たちに恵まれた。
その結果かもしれないが、次に書く8つのことを意識するようになったのが、一番大きな変化だった。
逆に、妊娠しても、良い後輩がいても、この8つを意識しなければ、何も変わらなかっただろう。

そしてこれら8つは、男性にとっても重要となる。
男女ともに、育児など他のことと両立し、仕事に専念できる時間が限られる状況で、フレキシブルで効率的、効果的なリーダーシップを取るために役に立つマインドセット、技やスキルだ。

最初の4つは、マインドセットの変化に関するもの。今日はまずその4つについて書く。

1. 「自分はいつ倒れるか、いなくなるかわからない」ということを大いに自覚する。
  そして自分がいなくても回る体制を作ることに全力を尽くす


後づけで考えれば当たり前なのだが、たくさんの仕事を成し遂げるには、それぞれの仕事は自分がいなくても基本的には回る体制になっており、本当に必要なときだけ自分が出て行くのが理想的である。
何でもかんでも自分がやっていたら、スケーラビリティがない。それ以上広げられないのだ。

思い出せば、昔MITで起業家のリーダーシップ論をやっている時、そんなことを習ったのだった。
起業家として最初に成功するタイプの人は、何でも自分でやってしまうタイプが多く、自分がいなくても回る体制を築くのが下手なケースが多い。そういう人がいつまでも社長をやっていると、企業として大きく成長するのが難しくなるから、起業する創業者と、ある程度大きくなってから運営する社長は変えたほうがが良い
もちろんその人が成長して、運営も得意になれば話は別だが、せっかく創業者としてのスキルが有るのだから、それをやり続ければ良いという発想だ。

一方、通常の組織であれば、事業会社であれ、プロフェッショナルファームであれ、立場が上がるにつれて自分の責任範囲は増える。
当たり前かもしれないが、自分がいなくても回る体制をつくることに全力をつくすことが、広い範囲をうまく運営するためには重要になるのだ。

私の場合は、自分が妊娠したのがきっかけで「自分がいなくても回る組織」というのを真剣に考えるようになったわけだが、考えたらいずれ当然のように必要になるものだったのだ。

2. 「チームがやりがいを感じて楽しんで仕事している状況が、チームの力を最大化できている状態」だと知る。
そして自分の役割は、そういう環境を作ることだと自覚する。 

これも書くと当たり前なのだが、組織として一番力を発揮できている状態とは、ひとりひとりのメンバーがやりがいを感じ、自分が価値を発揮できていると思えて、楽しめており、最大限の力を発揮できている状態だ。

北風と太陽の話ではないが、北風のようにあなたが奮闘して細かく指導をしてメンバーの力をあげようとしたり、あなたがいくら頑張っても、組織の力は最大化出来ないのである。
むしろ、太陽のように、一人ひとりがやる気が出て、自然と仕事をしたいという環境を整える方が効果的である。

環境づくりに全力を尽くそう、それぞれのメンバーがやりやすいように後方支援に回ろう、と思い始めると、全てが全く違う方向に回り始めることに気がつくだろう。

3. 「頼ることは人を育てることだ」と発想を転換する。


責任感の強い人にありがちなのが、人に頼るのは、何となく自分がサボっているような気がする罪悪感である。
あと、負けず嫌いな人で、人に頼ると自分の処理能力のなさを認めた気がする、と思ってしまう人もいるだろう。

そうではなく、自分の今の役割は、自分がいなくても回る人を育てることであり、その人に頼ることは、その人を育てるために最も効果的で、効率的な方法だと思うことだ。
頼ることが、人を一番成長させるのである。

あとは任せると決めたら、任せきる。細かいことにはこだわらない。
自分が思っていることと少し違っても、大勢に影響がなければ、その人の持ち味だと思ってスルーする。
そしてやりきってくれた時には、心から感謝し、それを表現する。

余談。こんなことを書くと一部の男性に嫌がられるに違いないが、家庭において、妻が夫を「育てる」状況でも同じマインドセットが重要だ。
一般的に、夫婦では女性のほうが精神的にしっかりしている事が多い上、特に子供が生まれた時など、親としての自覚が生じるのは、子供を身ごもっている女性のほうが早いと言われている。
そのため、いろんな精神的負担、家事などの負担が全て妻にかかってしまい、産後クライシス、そして離婚、などという話もよく聞く。
自分ができることでもそうでなくても、何でも夫に頼る、夫を立ててお願いする、一度お願いしたら口を出さない、出来たら感謝する、というのが、夫として、親としての自覚を早く目覚めさせることにつながるだろう。

4. 「私がいなくても世界は回る」ということに気づく

リーダー型の女性は責任感が強く、どんなことでも、自分が何とかしなきゃ、頑張らなきゃ、と思いがちである。
プロフェッショナル意識の強い人ほど、そうだろう。
しかし、実際には自分が何とかしなくても、何とかなったりすることが多い。
むしろ自分がいないほうが、現場で何とかしようとやる気になり、力が発揮できて良い結果になることもある。

私は夫に「あなたがいなくても、世界は回るんだよ」といつも言われている。
ここで、彼自身が「俺がいるからお前は頑張らなくていいんだ」などというタイプではないことがポイントで、彼自身、特に頑張らず、気楽に生きている。
本当に自分が必要となる場所でしか頑張らないのである。

この、本当に自分が必要なところを見極めてそこだけ頑張る、というのはリーダーとして非常に大切なことで、これを身近で見ていて、自分が変わったのもあるかもしれない。

後編は、「頼る」「後方支援型」リーダーシップを行うための技やスキルについて書く。

後編はこちら→ リーダー型女性が「頼る・後方支援に回る」スタイルを築く8つの方法(後編)
 

マタニティ英語

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さて、前記事とは打って変わって違う話題で。

皆さんは、日本語でははっきりわかっているのに、英語で分からない・通じないで悲しい思い、悔しい思いをしたことはありますか?
私は数えきれないほどあります。

昔、別ブログMy Life After MIT Sloanでも書いたので、興味があれば是非こちらも読んで頂ければと思いますが、どんなに勉強していたり、知っていることでも、固有名詞や専門用語が英語圏で使われているものと異なるため通じず、悲しく寂しい思いをしてしまうことが、海外の人と話しているとよくある。

私にとって初めての海外経験だった、大学4年生でのドイツの研究所でのインターンの時のこと。
インド人の学生から「シャルルマーニュ」と言われて誰だかわからず、思わず「誰?」と聞いたところ「日本人は余り世界史を知らないんだね」と決めつけられてしまった。
後で、神聖ローマ帝国のカール大帝(Karl der Grosse、実は日本語のほうがドイツ語に忠実)のことを英語圏ではシャルルマーニュと呼ぶことが知るが、自分の無知のために日本人全体を否定されたような気がして、大変悲しい思いをした。
その後も、社会人になってからや留学中など、科学系の専門用語、現代哲学、歴史上の人物や事象などが全く外人に通じず、悲しくつらい思いを何度もした。

それ以来、何か新しいことを勉強するときは、私は必ず英語と日本語の両方で学ぶようにしている。

というわけで、長い前置きでしたが、今回も、妊娠が分かってから、英語圏の記事なども読み、英語で何ていうのかを覚えるようにしていたので、仕事などで外人と話すなどの時に使えそうな英語表現をご紹介する、というのが当記事の趣旨です。

まずは基本編から。
これは、自分が妊娠していなくても、同僚などに妊婦がいれば普通に使う表現。

1. I am expecting/I am expecting a child (私は妊娠している)
pregnantという形容詞は直接的すぎて、日常会話では余り使われないのはよく知られている。
pregnantを使う場合でも、I got pregnantなどと言い、Be動詞は使わないことが多いようだ。

で、代わりにexpecting という表現を使う。
この表現は英米欧、その他ヨーロッパの英語通話でも、普通に使われるので間違いない。
I am expecting だけで通じるし、I am expecting my first child(第一子を妊娠中です)などと明確に表現してもよい。

逆に、expecting を単独に使うと、そういう意味にしかならないので注意。
先日、私の後輩(♂)が「期待してます」というつもりで、I am expecting. で言葉を止めてしまい、外人パートナーを一瞬??という顔にさせていた。男だし、文脈的に誤解されることは無いと思うが。
I am expecting XX to happenなど、目的となる言葉を入れないと「期待する」という意味にはならない。

2. Due date (出産予定日)/ When is your due ? (ご出産はいつ?)
これもよく使う。
私の妊娠が会社内で知られるようになってから、海外の人によくこう聞かれることが増えた。Due date も「締切」という意味があるが、単独で使う場合、妊婦やその家族に使う場合は出産予定日のことを指す。
When are your due? と聞かれたら、My due date is March 8th. とか I am due in early March などと答えれば良い。

3. Morning sickness (つわり)
英語圏はつわりは朝だけの人が多いのか、というのは冗談だが、朝の空腹時に特に気分が悪くなることが多いため、こう呼ばれるらしい。
日本では、つわりは一日中続くイメージが多いので、不思議に思うが、英語圏で一日中つわりを感じる人も、Morning sicknessと言っている。Morning sickness in the evening, Morning sickness at night などでググると、午後以降つわりに苦しむ人の数の多さがわかる。

少なくとも、英語圏では、食べづわり(食べないと空腹で気持ち悪くなるつわり)が多いのかもしれない(冗談です)

4. First trimester (妊娠初期)/ Second trimester (妊娠中期) / Third trimester (妊娠後期)
これは言い方の違いだけなので、覚えれば良い。どこまでを初期とするか、どこまでを中期とするか、などは日本国内でも医者によって異なるくらいなので、気にする必要はない。
I am in the first trimester といえば、つわりの多い時期、不安定な時期。
The second trimester なら安定期。
The third trimester ならお腹も大きいし、もうすぐ生まれるのね、
という認識は全世界共通なので、これらをちゃんと覚えていれば、とりあえずは問題ない

中級編。
妊娠している人は覚えておくと良い言葉。

5. XXth Week(妊娠XX週)/ I am XX weeks pregnant (私は妊娠XX週です)
日本では妊娠期間を十月十日などと呼び、4週間を一ヶ月と数える月齢で10ヶ月まで数えるのが習慣化しているが、海外では妊娠期間は9ヶ月、または8ヶ月半など太陽暦で数える国も多いようだ。
そのため、海外から来た人に「I am 5 months pregnant (私は妊娠五ヶ月です)」と言って通じない人がいたり、正確に伝わらなかったりする。
一方、週数は世界共通なので、必ず通じる。
少なくとも妊婦の経験がある人や、身近に妊婦がいた人はわかる。

6. Show/ Starting to show (お腹が出てきた)
妊娠4ヶ月、12~13週に入ると、人によってはだんだんお腹が出てきて、今までの服ではきつくなる事がある。
この状態を She is starting to show (彼女お腹が出てきたね)などという。
マタニティ服などを準備し始める時期。
そのほか、口語でBaby bump(お腹の膨らみ)などの言葉があるが、会社では余り使わない。

7. Delivery (子供が産まれること)/Deliver your baby(子供を産む)
これは、私が最近良く海外の同僚に言われる。
"All you have to think is your delivery" "First you have to do is (to) deliver your child!" など、とにかく産むことを「Delivery」単独で使うようだ。これもexpecting とか due dateなどと同じで、単独で妊婦に使えば、文脈上そういう意味になるということだ。

8. Break water/ my water breaks(破水した)
アメリカなどだと、出産前日まで妊婦が仕事していることがザラなので、オフィスで破水する、なんてこともあるらしい。先日、アメリカ出身の同僚に、"One of my colleagues broke her water in the office" という話を聞いたばかりだ。
My waters break など、何故か複数形で言うこともあるらしい。
産休が短めで直前まで働く予定で、海外にいたり、外人に囲まれて仕事をしている人は、これを覚えておけば良い。
なお、「破水」は正式にはRuptureと言うらしいが、これは英語圏の記事などでは読むが、口語では余り使わない。

9. Labor (陣痛)/ She is in labor (陣痛が始まっている)/ going into labor(陣痛が始まった)
同じく、出産直前まで仕事をしていて、破水に気づかず突然陣痛が来てしまう人はこれである。
I'm going into labor などと周囲に訴えて、タクシーなり手配してもらって直ぐに病院に行こう。


上級編。
これは、海外の妊娠関連の記事を読んだり、情報を集めたりする際に参考になる単語や表現。
普段の日常会話しか必要ない人は、全く覚える必要がない。

10. Gestational sac(胎嚢)
そもそも胎嚢って何、という人もいるかもしれないが、 妊娠検査薬(pregnancy test)で陽性(positive)が出ると、最初に病院に行って超音波検査で妊娠の確認をするのがこれ。胎児が入る赤ちゃんの袋である。
妊娠6~7週くらいで、まだ胎芽が確認できない時期だと、この胎嚢の大きさだけが、赤ちゃんがどれくらい育っているかを確認できる手段なので、妊婦の人はとても気にする。
Googleで gestational sac size などで調べると、日本語にはない圧倒的な量の、胎嚢の大きさと週数に関するデータが出てくるので、どうしても不安な人はこれで調べると良い。

11. Embryo (胎芽)
そして、赤ちゃんが胎嚢の中に見えるようになると、これを日本語では胎芽(まだ胎児ではない)と呼ぶが、英語では普通にEmbryoで良い。いわゆる「胚」である。
これもイメージ検索などをすると、日本語にはない凄まじい量の情報が出てくる。

12. Prenatal diagnosis (出生前診断)
出生前診断は、日本では決定診断(確率ではなく、直接染色体を観察することで決定打になる診断)として、羊水検査(amniotic diagnosis)、絨毛検査(chorionic villus sampling)の他に、最近認められた新型診断がある。
出生前診断は、日本よりも米国やイギリスのほうが圧倒的に知見もあり、様々な議論がなされているので、受けようか迷っているひとは、日本のウェブだけでなく、これらの言葉を使って海外のサイトも調べて見るのが良いと思う。

さて、専門的な用語は書こうとすると他にも山のようにあるのだが、きりがないのでここで終わりにしておく。

最後に、英語で情報を得たい人のためのオススメ携帯アプリを紹介しておく
Sproutというアプリで、週数ごとに、妊娠中の状況、注意しておくべきことなどが提供される。
これを使っていると、「ふーん、アメリカではこの時期にこういう診断をするのか」「こういう英語表現をするのか」などがわかるので、米国系企業などに勤めている人は話のネタが出来る、という以上でもそれ以下でも無いのだが。

iPhoneでもAndroidでもどちらにもあるアプリなので、興味がある人は是非インストールしてみてください。

Sprout


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