Lilacの妊娠・出産・育児ノート

キャリア志向の強い女性や、仕事で既に責任ある立場にあったりする女性向けの妊娠・出産・育児ブログ。 妊娠したときのTips集、キャリアと妊娠・育児を取り巻く論点、女性リーダーシップと子育ての両立、日本と海外の状況比較、今は仕事に没頭中だけどいずれは子供も欲しいと思う若い女性向けのメッセージなど、様々な話題をお届けします

長女2歳、昨年生まれた次女は8ヶ月になります。2回目の産休からは3ヶ月で復帰して、はや4ヶ月が経ちます。最近更新できてませんが、わたしはげんきです。

電通過労死事件-長時間労働を美徳としてはいけない本当の理由

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妊娠38週に入り、こどもと公園に遊びに行ったりなど、産休を楽しんでます。
とはいえ、あさってが出産予定日なので時間は限られているんですが(汗)、この件はどうしても記事にしておきたいと思い、筆を執りました。

■ 電通女性社員の過労死事件を巡って-「100時間程度の残業で…」発言の是非

昨年(2015年)末、電通の新入社員の女性が自殺。
この件が、今年の10月7日になって、長時間の過重労働が原因だったとして労災認定されたことが明らかになった。

これを受けて、武蔵野大学の長谷川教授が「月あたり残業時間が100時間を超えたくらいで過労死するのは情けない」とTwitterに投稿し、「時代錯誤だ」などと大きな批判を浴びた。
長谷川秀夫教授「残業100時間超で自殺は情けない」 投稿が炎上、のち謝罪 

この方は、もともと東芝の経理部門に勤務しており、その後、コーエイやニトリなどの取締役を経た後、現在は武蔵野大学の教授をやっているようである。
上場企業の経理部といえば、予算決算時期は会社泊まり込み・土日出勤は当たり前で、残業200時間超(しかもサービス残業が主)なんてところも未だにザラだろう。
そんな中で、自分がやらなきゃ会社が大変なことになるという責任を感じつつ、仕事にプロ意識と誇りを持ってやりきってきた経験から、ついツイートしてしまったのかもしれない。

問題になったツイートがこちら。
 
月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない。会社の業務をこなすというより、自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない。自分で起業した人は、それこそ寝袋を会社に持ち込んで、仕事に打ち込んだ時期があるはず。更にプロ意識があれば、上司を説得してでも良い成果を出せるように人的資源を獲得すべく最大の努力をすべき。それでも駄目なら、その会社が組織として機能していないので、転職を考えるべき。また、転職できるプロであるべき長期的に自分への投資を続けるべき。

このツイートは大変なバッシングを受け、長谷川教授は謝罪のコメントを出したが、その謝罪もバッシングの対象となって、大学からは処分も検討するなどと言われている状況だ。

しかし、ネット上の反応を見ていると、長時間労働は仕方ない、俺はもっとやっていた、などとお考えの方は少なくないように見える。
長谷川教授バッシング以降は影を潜めたが、FacebookなどのClosedなSNSでは「え、100時間で自殺?少なくない?(注)」「俺なんか若いときは残業150時間超えザラだった」などのコメントがよく見られた。 
(注)認定105時間なので、実際の残業時間はもっと長く、150時間程度だったのでは?という説もある。 しかし後で述べるように時間の問題ではない。

過去に仕事で「自分がやらなきゃ誰がやるんだよ」という極限状況に追い込まれ、給与に見合わない多大な責任を負わされ 、長時間労働を強いられ、それでも歯を食いしばってやりきった人たち。
更には、それが自分の成長の糧になったと信じている人たち。
そういう人たちが結構いて、こんな反応をしているように見える。

■ 「プロ意識があれば、長時間労働は苦にならないはず」とは、会社に都合よく洗脳されちゃった社畜の発想ではないのか

長谷川氏コメントで、私が一番引っかかったのは、
自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない
という部分である。
まるで、プロ意識がある人は、長時間労働で自己犠牲することを厭わないべきだ、と言っているようで、おかしな話である。

後述するが、プロ意識を持つことと、長時間労働をすることは全く別物である。
プロ意識を持って仕事をし、短時間で切り上げることは可能だし、プロだからこそ自分の時間を大切にし、効率的に仕事を進めるべきだ。

「プロ意識」を理由に長時間労働を正当化するなんて、敢えて不躾な言い方をすると、これは完全に「社畜」として洗脳されてしまった発想ではないか。

少人数しかいないのに、多大な仕事量。これをこなさないと、会社が大変なことになる…俺がやるしか無い、と思ってひたすら頑張る。
それって、その責任感の強さに付け込まれて、仕事を大量に押し付けられただけではないのか?

土日も出勤して150時間残業してるけど、50時間しかつけられず、残り100時間はサービス残業。それでも、50時間つけられれば手取りで10万は増えるし、嬉しい。 奥さんも喜ぶ。
でも、本当は残業150時間すれば手取り30万円増えるはずなのに、欲の無さに付け込まれて、働かされているだけではないのか?

更には、その理不尽な状況を「プロ意識」などと、あたかも自分の意思で選んだかのような言葉で形容してしまう。
それって洗脳されているだけじゃないのか?

■「社畜」に悪い人はいない。むしろ、世の為人の為に頑張る善人が、社畜として洗脳される

さて「社畜」という言い方を不快に感じる人もいると思うので補足する。
ここでいう「社畜」とは、「会社のためになる、組織のためになることを目的に、自分の私生活や信念を放棄してでも働く人」という意味で使っている。
またの名を「企業戦士」とも言う。 

所謂「社畜」には悪人はいない。
むしろ彼らは、会社に入れば、自分を犠牲にしてでも、会社のために頑張ろうと考える素直な善人であり、人のために頑張ることに生きがいを覚えるような人たちだ。
どんなときでも自分の都合を優先する人や、自分勝手な人は、絶対に社畜にはならない。
責任感が強く、無欲で、でも自己成長欲の強い善人ほど、会社という組織に吸収された時、社畜として洗脳されやすい。
(ハンナ・アーレントの定義に従えば悪人かもしれないが…)

こういう「社畜(企業戦士)」は、会社のために自己犠牲を払って働くという宗教に洗脳されているので扱いやすく、なまじやり遂げる能力もあるから出世もしやすい。
しかも、それで成長できたなどと自己洗脳し、自分のことを「社畜」だなんて思っていないので、余計にたちが悪く、部下や後輩に対しても、同じことを推奨する(時に強要する)。
結果として、長時間労働を美徳とする日本独特の企業文化や、どこかで長時間労働を乗り越えないと出世できない評価の仕組みはなくならない。

その文化と仕組みの中で、一番損をするのは誰だろうか?
それは明らかに、女性であり、また子育てや家庭にも時間を割きたいと考えている若い男性である。

■ 妊娠・出産・育児を通じて気がついた、長時間労働を美徳としてはならない本当の理由

かく言う私も、36歳になるまでずっと、長時間労働も厭わず働く「社畜」であった。
東大の博士課程を中退して、拾ってもらったコンサルティングファーム。
新入社員の頃は、夜中の2時3時まで仕事し、土日出勤も多々あったが、「給料も貰えて、将来の展望も描ける。大学院で研究してるより恵まれた環境だ~」と思って、何の不満もなかった。
体力もあったのか、夜中まで猛烈に働くことで悪名高い上司(笑)と組んで、徹夜続きで周囲の社員が次々倒れる中、特に体も壊さず仕事を続けていた。
そのせいなのか、ある程度早く出世もさせてもらったと思う。

「こんなやり方じゃダメだ、人生が破綻する」と気づいたのは、36歳で妊娠して、子どもが生まれてからだった。

子育ては、自分が主たる責任者となると、本当に時間とエネルギーを吸い取られる。
子どもを朝起こし、着替えさせ、何か食べさせて、保育園に送る。
夕方には仕事を何とか終わらせ、いや、終わってなくても会社を出て、保育園に迎えに行き、1時間くらい一緒に遊んで、風呂に入れて、寝かしつける。
終わらない仕事は、子どもが寝静まってからからやるしかない。
仕事の間も、熱などで保育園から電話がかかってくると、自分が迎えに行くか、シッターを手配し迎えに行ってもらう。
病気になれば病院にも連れて行く。家事も、子どもがいると大人だけの生活の2倍、3倍に膨れ上がる。

うちは、主人と私は完全に育児・家事を折半しているし、家事サービスを雇って、家事は半分以上外注している。
それでも私の感覚としては、仕事にかけられる時間は社畜時代の半分程度になった。
私が組織の中で成功するには、その半分の時間で、長時間労働の人と同じ以上の価値を提供するか、或いは常駐のシッターを雇って子育てを完全外注し、長時間働くかのどちらかしかないことに気がついた。

とりあえず、現在の私は、前者の効率化の道を突っ走っているが、まだ道半ばである。
子育てと仕事を両立するようになってから、仕事の効率は抜群に良くなった。
だが、半分の時間で、自分の2倍の時間働く優秀な人たちと同等以上の価値は、提供できるには至っていない。

また、女性が男性並みの激務をこなそうとすると、ましてや子育てと激務を両立しようなどとすると、体を壊して倒れるのがオチだ、ということにも初めて気がついた。
独身時代は激務で徹夜続きでも、体もメンタルも壊さず、生理が遅れたことすらなかった私が、出産して仕事に復帰してから、初めて突発性難聴になりかけたり、中耳炎になったりした。
そういえば、私の母はその昔、私と弟を保育園に預けてデザイン会社で働いていたが、体を壊して仕事を辞め、専業主婦になったんだった。
子育てしていなくても、男性並みの激務で体を壊して、仕事を辞めた友人や、会社の後輩のことを思い出した。
女性の方が普通は体力的に不利なんだ…というアタリマエのことに気がついた。

■ 長時間労働を美徳とする企業文化で、女性が活躍するのは圧倒的に不利であるという事実


男性に混ざって働く女性たちが、このジレンマに陥る状況を、かの上野千鶴子氏は「ネオリベのカモ」と呼んでいる。
ネオリベラリズムの下で「頑張れば、評価される」という「機会均等」を与えられ、たしかにそれは平等だと信じて競争に参入し、頑張ってしまう。
しかし、実際に戦う際の基準は、子育てや家庭の責任を奥さんに任せ、長時間労働も厭わず働ける男性たちの基準である。

この家庭責任を免れた男性労働者たち、一歩家を出れば「単身者」のふりをできる男たちと「対等の」競争に参入するのは、女性にとって最初から負けがこんだ勝負です。家庭を持つことをあきらめるか、他の誰か(実家の母や姑)に家庭責任をおしつけるか、さもなければがんばってカラダをこわすのがオチでしょう。つまり「男並みの競争」とは、もともと男に有利にできたルールのもとでの競争を意味します。そのなかにすすんで入っていく女が、悲壮に見えたり、あほらしく見えたりするのも、当然でしょう。こんな「機会均等」、だれが望んだ?……と女性が言いたいきもちは無理もありません。ー 上野千鶴子「女たちのサバイバル作戦」


女たちのサバイバル作戦 (文春新書 933)
上野 千鶴子
文藝春秋
2013-09-20
¥ 864プライム 


長時間労働を美徳とし、前提とするような企業文化や評価システムでは、体力的に男性より劣る女性、そして家庭でのケア責任を持つ女性は全く平等に戦うことなど出来ない。

私は女性として働きながら、自分が子どもを産むまで10年以上、そんな当たり前のことにも気づかなかったのだ。
そして、長時間労働も厭わず頑張ってきたが、その働きぶりこそ、女性の働きやすさを阻害するアンチロールモデルだったとは全く思わなかった。 
出産をきっかけに、そのことに気付いたときは愕然とした。

だからこそ反省を込めて 、今の私は子育てと両立しながら、短時間で生産性高く、価値の高い仕事をして成功できるか、に挑戦しているのだと思う。

■ 「カモ」になるのは女性だけではない。子育てに参画する男性も同じ

近年は、子育てに参加する若い男性も増えてきている。

私の主人は、日系メーカーで働いていて、激務ではあるが、私とほぼ折半で子育てを行っている。
朝は保育園に子どもを送ってから、長い通勤時間を経て、周囲の目を気にしながらフレックスで出勤。
朝遅くなった分は、夜の残業で取り返したり、子どもが寝静まってから夫婦で机に向かったり、土日に家で仕事して何とか取り戻そうとしている。

私が第二子を妊娠して、更に仕事まで忙しくなったとき、子どもも体調を崩して、彼の育児負担が大幅に増えてしまった。
それがちょうど仕事の忙しい時期と重なってしまい、一度倒れて入院してしまったことがあった。
長時間労働の激務を前提として、子育てもちゃんとやろうとしたら、男性だって倒れてしまうのは同じことなのだ。
それとも、上野千鶴子氏の言うとおり、誰か(奥さんや実母)に子育てを完全委託するか、子どもを持つことを全く諦めるかだ。

■ プロ意識を持つことと、長時間労働をすることは全く別物である


電通の話に戻るが、この会社には中興の祖と言える吉田秀雄氏が残した「鬼十則」という、私でも知っている有名な心得がある。
プロとして仕事をするための心得を10か条にまとめたものだ。
「鬼十則」(昭和26年制定)
1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けて行くことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事は己れを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてそれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは…。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
ここに書いてあることは全くそのとおりだと私は思うし、これぞまさに「プロ意識」と言われるものだ。
仕事は自ら作り出し、先手先手で働きかけ、周囲を引きずり回してやるものである。
頭は常にフル回転で、長期の計画を持ってやる。

人から仕事を請け負って、長時間労働を苦とも思うな、なんてどこにも書いていない。

プロ意識を持ち、頭を常にフル回転させるためには、長時間労働などすべきではない。
むしろ、自分のその能力の高さを、他の仕事にも活かせるよう、出来るだけ効率よく仕事を片付け、別の仕事にも時間を使えるようにすることこそ、プロがやるべきことだ。

そして、ここに書いてあることは短時間の勤務であっても出来ることだし、子育てを担う女性や男性であっても出来ることだ。
限られた時間の中で、自分で仕事を作り出して、自らリードしてやる積極性を自ら引き出し、生産性高く仕事をすることが、現代のプロフェッショナルに求められることだ。
会社に洗脳されて「長時間労働」を厭わず働くことなど、「社畜」であって、プロ意識では決してない。
そして、そのほうが経済も活性化し、日本経済も成長することだろう。

実際、ドイツや米国などの労働生産性の高い国々が、先進国では経済成長を続けている。
経済成長に長時間労働が必要だ、などと言うのは、日本が生産性の低い後進国だったころの話に過ぎないのだ。

生産性高く価値を出すのがプロである、という意識がもっと普及すれば、過労死なんてなくなり、子育てをしながら働く女性も男性ももっと活躍しやすくなり、先進国で最低レベルの日本の労働生産性も高くなり、経済成長にもつながるだろう。  

家にベビーシッターを呼ぶ前にやっておく7つの準備

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今日から漸く妊娠38週に入り、予定出産日がいよいよ来週に決まりました。
二人目が産まれたら、どんな生活になるのだろう、と想像しますが、想像以上に大変なのだろう、と思っているところです。
もう私には無理だ、と思ったら、ベビーシッターさんに頼ろうとか甘いことを考えております。

私たちのベビーシッター歴は、主人も私も育休から復帰した一人目の生後7ヶ月の頃、病児保育のシッターさんに来ていただいたのが最初でした。
当時、病児保育で有名な「フローレンス」が定員いっぱいでもう募集していなかったので、「ポピンズ」というベビーシッター大手に病児保育を依頼しました。
大手だけあって信頼出来る方が多く、やはり家に来て頂けるのは便利なので、病児だけでなく、色んな時にお願いするようになりました。
出張で朝早い、仕事で夜遅くなるので保育園に間に合わない日、保育園で風邪が流行ってるとき、などなど。

以前、復帰前のキャリア系のママさんたちと座談会をやった時、その話をしたところ、
「ベビーシッターはかなり抵抗があるが、復帰したら使わざるを得ない。どうすればよいのか」
と言うママさんが意外に多かったのが、この記事を書くことにしたきっかけです。
確かに、ベビーシッターが見ている際の死亡事故や、神田うのさんの盗難事件などが起こっており、絶対の信頼をおけない、と思う人は多いだろうと思います。

■ ベビーシッターが不安な理由3つ。不安というだけで、ベビーシッターが使えないのはもったいない
皆さんの話を色々聞くと、不安は次の3点に尽きるようです。
  1. 子供をちゃんと扱ってくれるか不安。海外のように虐待までは行かずとも、きちんと面倒を見てくれるのか?
  2. 留守の時に、家の中に他人を入れるのが不安。神田うのさんの事件のようなことは起きないだろうか?
  3. 値段が高い。。
実は、これらの不安は、きちんと準備をすることで、かなり軽減することが可能です。

夫婦ともに、それなりに仕事を頑張っていると、仕事が遅くなったり、出張が入ったりなど、どうしても保育園だけでは対処できないことが多いです。
また、実家が近い、親がすでにリタイアしてて、いつでも頼れる場合は別ですが、そうでない限りは、家にベビーシッターさんに来て頂けるのは、とてもありがたい事です。
ただ「不安」というだけで、ベビーシッターが使えず、仕事に支障をきたしてしまうのはとてももったいないなーと思ってます。

というわけでこの記事では、家にベビーシッターを呼ぶ前に、どのような準備をして、これらの不安を軽減するか、について書こうと思います。全部で7つ!

■1) 大手の「ちゃんとした」ベビーシッター派遣会社を探す

「子供をちゃんと扱ってくれるか不安」という点は、大手ベビーシッター派遣会社を使うに限ります。
シッターへの研修をしっかりやっているところも多く、また看護師や保育士などの資格保有者も多い。
もし何か起こっても、会社からの保障もある。代わりのシッターを送ってくれたりする。

とはいえ、ベビーシッター派遣会社はたくさんありますし、また有名な会社が自分の住んでる地域をカバーしているとは限りません。

そこで、こちらのホームページ→ 公益社団法人 全国保育サービス協会 を使い、自分の住んでる地域をカバーするベビーシッター派遣会社を探し、直接電話で話してみることをオススメします。
全国保育サービス協会は、ベビーシッター派遣会社複数社が平成元年に設立した任意団体ですが、厚生労働省内閣府も、まずはこちらで情報収集することを推奨している団体です。

ただ、登録されているベビーシッターの会社は色々ありますので、実際に電話して話してみるのが良いかと私は思います。主なチェックポイントは下記です。

・何名くらいのベビーシッターが在籍しているか (規模を知る。100名以上だと超大手、20名程度でも割と大きい)
・ベビーシッターの何割が、看護師・保育士などの資格を有し、経験があるか。そういうシッターの方が派遣されると思ってよいのか
・ベビーシッター向けの研修は行っているのか、どのようにやっているか
・ベビーシッターの年齢層は(最近ベビーシッター不足のため、60代過ぎて初めてシッターやる主婦を多く雇っている会社があります。60代・70代でも、長い保育経験がある方は別ですが、年取ってシッター初めての人ばかり、という派遣会社は避けたほうが良いです)
・何らかトラブルが起きたときは、会社としてはどう対応してくれるのか
・(病児保育目的で使う場合)病児保育には対応しているか。感染症はどれに対応しているか。急な発熱や痙攣など、病児特有の状況に対応できるよう研修をしているか

こういう質問をしていくと、ちゃんと対応できているシッター派遣会社は意外と少なく、凹むこと間違えないです。
一社でもちゃんとしたところに出会えればラッキー、ダメだったら少し条件を落として探せばいいんだ、と思って探して下さい。

2)ネットワークカメラの設置

賛否両論あると思いますが、私たちはベビーシッターしか家にいない時に、何かが起こって、相手を疑って嫌な思いをしたくないと思ったので、カメラを設置しました。

最近、Webカメラが本当に安くなりました。
高いベビーモニターを買うより、ネットワークカメラを買って設置するほうがよっぽど安く済みます。

私が気に入って使っているのはこちら。



スマホにアプリを落として、どこからでもスマホで家の中の様子を見ることが出来るすぐれもの。
そのうえ、暗視機能がついており、寝室に設置して子どもが寝ている様子をスマホで見ることも可能です。
これだけ機能がついて、Amazonで1万円ちょっと、という安さ。

さて、シッターさんにはちゃんとカメラがついていることを伝えましょう。
カメラを付ける目的は、シッターがちゃんと保育をしてくれるよう仕向けることであり、落ち度を発見することではないんで、カメラがついていると伝え、気を引き締めてもらうわけです。
それに、シッターさんだって、何も言われないでカメラが回っていたら気分が悪いでしょう。
言いにくい、と思っても、言わないのは盗撮になってしまうのでちゃんと言って下さい。

今どき、保育所にもウェブカメラがついてるとかよくあることですから、カメラで監視するのは当たり前なのだ、という心づもりで、はっきり伝えてください。
私の場合、「ここにカメラがついていて、リビング全体が映るようになっています。ので、保育はリビング内で行うようにしてくださいね」と伝えています。

なお、私は過去に一度だけ、カメラでシッターさんの保育を見ていたのがきっかけで、シッター交代になったことがあります。
お昼休みにカメラを見ていたら、子供が大泣きしてるのに、シッターさんが携帯をずっといじっていて、対応しない状況が続いていたんで、シッター派遣会社に電話をしました。
交代のシッターさんを探してくださり、2~3時間後に別の方に交代となりました。
その後、そのシッターさんは自分でおにぎりを食べながら、娘のごはんをあげていたので、そのことも一応伝えたら、派遣会社の方が慌てて「え、それは禁止行為です!」と言って、その場でシッターの携帯に電話し、厳重注意となってました。

虐待とか大怪我したとかいう話ではないですし、保育園なら多少の放置は仕方ないですが、こどもと一対一のシッターでこれはまずいよね。カメラあって良かったな、と思いました。

あと、Webカメラを使っていない時は電源を消すとか、カバーをするなどしましょう。
最近はスマホの自撮用カメラすら乗っ取られて、盗撮が頻繁に行われている時代です。仮に盗撮されても大丈夫なように…。

3)ベビーシッター手順書の作成

子供の保育に関して、自分がどうしても譲れないところ、気になるところは、ちゃんと文書にしておくに限ります。
また、来て頂いてからすぐ家を出なくてはならない時もありますし、長時間の場合、二人・三人交代になることもあるので、手順書は書いておいたほうが良いです。

手順書の内容としては、次の項目を書いておくと良いと思います。
・ミルクや食事の準備の仕方、内容。食事時の注意(食事時間、アレルギー、好き嫌いの対処、残した時の対処、など)
・トイレや、おむつ交換時の要望(おむつの場所やゴミの捨て方、局部のケアの仕方、トイレの仕方など)
・着替えについて
・寝かしつけ方 (昼寝の時間、起こすかどうかなど)
・遊び方(外遊びの有無、おもちゃの好み、やってほしい遊びなど)
・病気の場合のケアの仕方、かかりつけ医にかかる場合の指示 

4)保育ノートの準備

シッター派遣会社によっては、自社の保育ノートのフォーマットがあるところもあると思いますが、私は自分で準備してます。
普通のノートに、日付、天気、時間、シッターさんの名前を記入する欄をつくり、縦に罫線を引いて、時間、項目、内容詳細が書けるようにしたものを準備しておき、来たシッターさんに記入してもらっています。

こんな感じ。

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ちゃんと書いてもらうことで、何があったのか、何をしたが分かるので、不安感も減るでしょう。
とくに病児保育のときは、熱や病状の経緯を書いていただくことで、後で病院に行く時に説明するときなどにも助かります。

5)鍵の交換・合鍵作成、鍵の保管方法

自分たちが外出している時に、ベビーシッターさんに外遊びや、医者に行く、保育園に迎えに行ってもらう、など外出をお願いする場合は、合鍵を渡す必要があります。
合鍵が無い場合は、いくつか作っておく必要があります。

この「鍵を渡す」というのに抵抗ある、という人も多いと思います。
対処方法ですが、うちの場合、鍵を二種類つけています。
もともと付いていた鍵以外に、もう一つシリンダー錠をつけ、こちらの鍵は家族のみで管理しています。
鍵は鍵屋さんに頼んでも良いですが、DIYが好きな人なら自分でやっても良いと思います。
シリンダー錠はAmazonでも3,000~10,000円くらいで安く手に入ります。

シッターさんに保育園のお迎えをお願いする場合、保育園の先生に合鍵を渡しておき、それをシッターさんに渡してもらうか、子供の持ち物に鍵を縫い付けておく、という方法を取る方が多いみたいです。
防犯上は前者の方が確実かな‥と思いますが。。

6)金庫の設置・部屋の鍵の設置

うちには盗まれて困るような高いものは残念ながら何もないんですが、印鑑とかパスポートとかマイナンバーとか大切なものはあるんで、一応金庫を設置しました。
こだわる方は、耐火性で重くて運べない3~10万円くらいする金庫を。こだわらない方は、6,000円くらいのお手軽な金庫を買ったら良いと思います。これも、うちはAmazonで買いました。




 
神田うのさんは、ブランドバッグなどを盗難されたようですが、家にバーキンだのお高いバッグや毛皮がたくさんある方は、クローゼットに鍵を設置しておき、鍵をしめておけば良いでしょう。 

7)ベビーシッター派遣事業割引券・地方自治体の助成金など

今年度(2016年度)から、ベビーシッター派遣事業割引券の制度が変わり、内閣府の下で復活することになりました。
先程紹介した、公益社団法人全国保育サービス協会が発行・実施しています。

割引額は1日の利用につき2,200円で、企業負担がある(大企業10%、中小企業5%)のが、厚生省が担当していた昨年までとの大きな違い。
夫婦ともに就労しているときの利用が条件。所得制限はありません。
双子の場合は、1日9,000円まで補助が出るそうです。
雇用主に発行してもらうものなので、発行については会社に問い合わせをしてみてください。

これに加えて、地方自治体によっては、ベビーシッター、または病児保育の使用に伴い、補助金を出しているところがあります。
これも住んでる自治体の保育サービス課などに問い合わせをしてみましょう。

ベビーシッターは保育園等に比較すると高いものですが、 こういった補助金等で少しでも負担を軽減することが可能です。
来年からは、所得制限がありますが、国でベビーシッター料金を更に負担するという話も出ています。
アンテナをしっかり張って情報を集めて、出来るだけ金銭的負担を軽くするのが良いと思います。

■まとめ
以上、ベビーシッター利用初心者で、家に来てもらうのが不安、という方への具体的な準備のアドバイスでした。 
まとめるとこんな感じ。

1)  大手の「ちゃんとした」ベビーシッター会社を探す
2)ネットワークカメラの設置
3)ベビーシッター手順書の作成
4)保育ノートの準備
5)鍵の交換・合鍵作成、鍵の保管方法
6)金庫の設置・部屋の鍵の設置
7)ベビーシッター派遣事業割引券、クーポンの準備 

ちゃんと準備をしてベビーシッターの方をお迎えすれば、ちょっと風邪気味で子供を無理させたくないときや、多少の仕事上無理しなくてはならないときも、安心して活用することが出来ますので、忙しい共働き夫婦には是非おすすめです。

妊娠中の海外出張その3ー妊娠26週@オーストラリア

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今日から37週。ついにいつ生まれても大丈夫な正期産の時期に入りました。
完全な産休には入らないまでも、2日働いたら1日休み、のような感じで徐々に休みの日を増やしていまして、ブログ書く時間の余裕も出てきました。

今日は、妊娠中の海外出張の記事の続きです。

今回の妊娠中3回目となる海外出張は7月下旬、妊娠7ヶ月の半ばとなる26週で、南半球でした。

前回までの記事→
妊娠中の海外出張その1ー妊娠7週@香港
妊娠中の海外出張その2ー妊娠19週@シンガポール

最近の記事→
共働きキャリアママ、二人目を妊娠-二人目とキャリアの選択を悩む方へ
高齢妊婦が、出産直前まで無理せず働き続けるためのコツ


■ 主治医に相談して渡航OKを頂く

今回は出張が決まってから実際の渡航までの期間が短く、その間に妊婦検診が無かったので、出張が決まった後に病院に電話して先生と話しました。
先生曰く、前回の検診で特に問題は見られず、子宮頸管長などもかなり余裕があったので、受診なしで行って大丈夫ですよ、とのお言葉。
ただし、何か体調の変化を感じたら必ず事前に受診して下さい、と言われました。
特に体調の変化は無かったので、結局そのまま渡航。

なお、南半球の国々は、直行便だと夜行便になることが多いです。
また、距離もかなり長いので、通常10時間以上のフライト。
夜9時とかに出発し、翌朝早くに着く一日を有効に使うことが出来る便で、各国のフラッグシップは寝ることを前提とした座席やサービスを提供しています。
今回はビジネスクラスだったので、フルフラットで寝て行けるし、大丈夫だろう、と思っていました。

■ 行きの夜行便で、夜中に目が覚めてパニックに…

離陸後は、すぐに食事。
ワインが美味しそうだったので、幾つかの種類頂いて、飲まずに味見だけしてみたりなど、フライトを楽しんでから、早目の時間に座席をフルフラットにして寝始めました。

ところが、寝始めて3-4時間が経った夜中の2時ころ、ふと目が覚めました。

宇宙をたった一人で漂っているような気が遠くなるような夢を見て、起きたら周囲が真っ暗で怖い。
機内が極度に乾燥しているせいか、完全に鼻が乾燥して詰まってしまい、とても息苦しい。
喉も乾いているのですが、ペットボトルの水を飲むとその瞬間完全に呼吸ができなくなるので、怖くて飲めない。
さらに口呼吸をしていると喉が乾燥して、ますます息苦しくなってくる。
ここは真っ暗な空の上。主人や娘にも連絡を取る事もできない。
下にはきっと真っ暗な海が広がっていて、落ちたら死んでしまうだろう。
このままたった一人で息もできずに、異次元に放り込まれたまま死んでしまう不安感に襲われ、「うわ~~」と叫びたい気分になりました。

これが世にいう「パニック障害」ってやつか、と気が遠くなりそうな気持ちの中、必死に考えました。
とりあえず、起きだして気を静めようと思い、普段から鼻炎のため持ち歩いている妊娠中OKの点鼻薬を打ちました。
そして、のろっと起き出してシートベルトを外し、通路をウロウロしていたところ、トイレ近くでCAさんに声をかけられました。

外人のCAさんに(英語で)一生懸命説明。
「今妊娠26週なのだが、突然息苦しくなって起きた。乾燥で鼻が詰まって更に苦しい」
すると、CAさんが「ちょっと待ってて」と言い、10秒後になんと酸素ボンベが出てきました。

そして3,4人のCAさんがワラワラと集まってきて、血中酸素濃度を測ったり、脈を測ったり、水を持ってきてくれたり、予備の酸素ボンベを持ってきてくれたりと、色々とお世話してくれました。
中には日本人のCAの方がいて、日本語でも話をしました。

明るいところで、そのCAさんたちと色々話しているうちに、だんだん不安感が治まってきました。

■ 妊娠中はパニック発作を起こしやすい

正直、パニック発作に陥るのは、産まれて38年、初めての経験だったのでかなり驚きましたが、妊娠中にパニック発作を発症する人は実際にはかなり多いようです。
私のように、フライト中などの特殊な環境でなく、普段寝ている時や人混みの中などに突然生じる人もいるようです。

妊娠中期を過ぎると、子宮が横隔膜を圧迫して腹式呼吸が出来なくなるので、自然と息苦しくなります。
また、血流が通常の1.4倍程度まで多くなっているので、動悸が激しくなりやすい上、鼻が詰まりやすく、鼻炎を発症しやすくなります。
その上、ホルモンのバランスが崩れているため、脳内のドーパミンとセレトニンという2つの脳内物質のバランスが崩れて、不安感に陥りやすい。

ので、実際にパニック発作にあったときは、「妊娠中だから、みんななるんだ」と思うと、多少は気が和らぎます。
「苦しいけど、少しずつ呼吸すれば死ぬわけじゃないんだ」と自分に言い聞かせると、だんだん気分が落ち着いてきます。

■ 妊娠33週までフライトに乗っていたCAさんのお話

酸素ボンベ2本めに突入し、少しずつ落ち着いてきた私を安心させようと、色んな話をしてくれたCAの方とは、妊娠・出産・育児と仕事の両立について色々話しました。

今は4歳と2歳のお子さんがおり、子供をじいじ・ばあばやシッターに預けながら、深夜便の国際線勤務を続けていらっしゃるそうです。
2回目の妊娠のときは、なんと32週までフライトに乗って勤務を続けていらしたそうで、海外の航空会社の柔軟性に驚きました。

32週じゃかなりお腹も目立ったでしょうし、誰が見ても妊婦と分かるレベルでしょう。
乗客の重い荷物を上げたり、力仕事もあるけれど、男性のCAも多く、一般的には力仕事は男性CAがやることが多く、妊婦だからといって特に困ることは無いそうです。
つわりのときはフライトは難しいですが、安定期に入ってから医師のOKがあるなら、問題ないようです。
妊娠中であっても、本人がフライトに乗り続けることを希望すれば、そのような選択肢が取れる、というのは素晴らしいと思いました。

一方、日本の航空会社は、妊娠発覚したらフライト禁止、地上業務へ強制異動、が多いと思います。
それは、もちろん安全上の理由もあると思いますし、飛行機は地上より放射線を浴びやすく胎児に影響云々という話もあるでしょう。
しかし実際には、妊婦に対する偏見があることが一番の理由なのでは、と邪推します。
また、「いざという時、CAが妊婦じゃ信頼できない」などと言い出す乗客が少なからずいるのかもしれません。

最近は、日本でも女性も男性と同じように働くのが当たり前になってきましたが、いざ妊娠・育児が絡んでくると、柔軟な対応を取れない職場が多いと思います。
妊娠して体調が優れず、休みをたくさん取ろうものなら「妊婦だから甘えやがって」と言う人がおり、解雇の憂き目にあう人もいれば、
逆に妊婦でも体調がすこぶる良く、本人も希望しており、医師も問題ないと言っているのに、会社が勝手に「妊婦に仕事はさせられない」と制限をつけてしまうところもあります。

育児も同様で、育児しててもバリバリ働きたい!という女性でも、強制的にマミートラックに送り込む会社があれば、
逆に時短で帰りたいと思っている女性に「そんな中途半端な働き方じゃ困る」と追い詰める会社もあります。

女性の職場環境は昔に比べたら向上しているのかも知れませんが、ひとたび妊娠・育児となると、本人の働き方の希望に柔軟に対応できるところは少なく、「女」であることの不利を感じざるを得ない。
日本ってまだまだそんな国だなぁと思いました。

そんな話をひとしきりしているうち、私の気分もだいぶ良くなり、席に戻って寝ることにしました。
そして着陸直前まで、ゆっくりと寝ました。

■ 娘はじいじ・ばあばの家に預けて、帰りの便は一日遅らせてゆっくり土曜日に

今回の渡航は、帰りは一日遅らせてゆっくり帰ってこられるよう、1歳4ヶ月の娘を義父母の家に預かって出発しました。
金曜日に仕事を終えてから、睡眠時間をしっかり取ったせいか体調もよく、行きのときのようなパニックに陥ることもなく、無事帰国しました。

■まとめ

以上、妊娠中期後半の海外出張経験でした。
  • 安定期ですが、子宮頸管長が短いとか子宮口が開き始めてるなど、自覚症状のないまま、切迫流産・早産になることもありうるので、主治医の判断はやっぱり重要
  • フライト中は乾燥する事が多いので、マスクは必須。加えて、鼻が詰まるときのために点鼻薬を持ち歩くと良い(なお、点鼻薬は、妊娠中も使えるタイプのものを準備する。私はロート製薬の「アルガード クールスプレー」を使っています)
  • 妊娠中は、血流が通常の1.4倍となり動機・息切れになりやすく、鼻も詰まりやすく、ホルモンバランスも崩れているために、パニック発作にかかる人は多い。パニック発作を起こしたときは、落ち着いて呼吸を続ければ死ぬわけじゃない、と言い聞かせ、ゆっくり呼吸を続けると良い

妊娠中の海外出張その2ー妊娠19週@シンガポール

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今回の妊娠で2回めの海外出張は、妊娠5ヶ月最終週となる19週のとき。
場所はシンガポールでした。

前回の記事→ 妊娠中の海外出張その1- 妊娠7週@香港

■ まずは主治医に相談。OKを頂く

出張が決まった直後の妊婦健診で、早速主治医に相談しました。
妊娠5ヶ月で時期的には問題ないし、内診もして体の状況としても問題ないとのこと。
でも、深夜便は出来るだけ避けること、避けられない場合も、ゆっくりした旅程を必ず組むように、という注意をいただきました。

安定期とは言え、妊娠中は自覚症状なく問題が発生していることがあります。
子宮頸管長が短くなっている、子宮口が開いているなどという問題は、必ずしも自覚症状(お腹の張りがある等)を伴わずに生じていることがあります。
この場合、切迫流産等を招いてしまう可能性もあるので、安定期と言っても、自己判断せず、必ず医師に内診などして頂き、判断を仰ぐのが良いと思います。
19週じゃ赤ちゃん産まれても助からないですからね…海外で流産になっても、医療費とか大変ですし。

■ 結局、エコノミーの深夜便でシンガポールに向かうことに…

木・金の2日間の国際研修というスケジュールだったので、深夜便は避け、水曜の昼便で行きたかったのですが…
結局、水曜午後まで仕事が入ってしまい、水曜の深夜便でシンガポールに向かうことになりました。

また、会社規定で、研修で渡航する場合はエコノミーのみなので、自分のマイレージ等をつかってアップグレードできないか試みましたが、結局出発直前まで空きが出ず、エコノミーのまま。
妊娠中なのでアップグレードしたい由は伝えましたが、ANAでは妊娠中だからといって優先されることはない、とのこと。

一応、空港にも3時間ほど早く到着し、直接窓口でも交渉してみましたが、ダメでした。
更には最初は「10人待ち」だったはずが、「19人待ち」に増えていて驚き。
自分よりマイレージのステータスが 高い人がアップグレードを申請すると、自分の前に並ぶことになっちゃうみたいですね。
マイレージのステータスを維持するために「マイル修行」する人がいる理由がよくわかりました。

■なんと、同僚の一人がビジネスクラスの席を譲ってくれました

仕方ないので、ラウンジでゆっくりダラダラ過ごし、フライトに乗ろうとしたところ、搭乗口で出会った同僚の一人がビジネスクラスの席を譲ってくれると言うではないですか!

みんな、深夜まで仕事したり、プレッシャーの掛かる仕事をしてるのに、こういう時に折角確保した席を当然のように譲ってくれる紳士的な同僚がいる、ということをとても嬉しく思いました。
恐らく、こういう経験って、一生忘れないですね。

お言葉に甘えて交換させて頂きましたが、やはりビジネスクラスは寝心地が良かった。
離陸直後くらいから寝て、しっかり6時間睡眠をとることが出来、起きた後の体の調子もすこぶる良かったです。
本当に有難かったです。

■一方で、航空会社の対応は若干疑問が…JALの方が良かった?

なお、搭乗時、CAの方に席を交換したことを念のためお伝えしたところ「それは規定でダメです」。
「私が妊娠中で、同僚が交換してくれたんです。アップグレード出来なかったので。」と説明しましたが、「そんなことは関係ないです」と言われ…。
私と席を交換してくれた同僚のところまでわざわざ確認を取りに行き、更に本部に連絡して、という徹底ぶり。

私自身今まで子連れの親子に窓際席を交換してあげたりなど、席交換などよくあることなんで、別に大丈夫だろうと思っていたんですが、ここまでやられると、本当にダメなんだろうかと不安になりました。

結局、本部から許可が出た らしく、大丈夫になったんですが、まあ正直今回のANAの対応全般には色々疑問を持ちました。
本部に連絡するのはともかく、私の同僚に確認する必要あったんだろうかとか、本部に連絡するとしても、私にわざわざ言わず勝手に連絡して解決すりゃいいんじゃないの、とは思いました。

ANAもJALも妊婦へのサービスは同レベルで提供しているはずので、たまたま私があたったスタッフの対応が悪かっただけと思いたいですが、
一方、JAL国際線に搭乗していて嫌な思いをしたことは一度も無いし、融通をきかせてくれることも多く、体調が悪くてビジネスクラスの空いた席に誘導して頂いた経験等もあります。
多少は2社の対応の違いはあるのかもしれませんね。
(なお私はJALもANAも昔からマイルのステータスはほぼ同じなんで、その違いでは無さそう)

■ 帰りは土曜の昼便でゆっくり帰国


2日間の国際研修は、同じ分野で活躍する様々な同僚と意見交換し、ネットワーキング。
帰りはもう一泊滞在して、土曜の昼便でゆっくり帰りました。
こちらもアップグレードはできなかったんで、エコノミーで帰りましたが、Zootopiaなどの映画を見ているうちに到着。
深夜便と異なり、だいぶ楽でした。

■ まとめ

以上、妊娠中期の海外出張経験です。まとめるとこんな感じ。
  • 妊娠中期は安定期ではあるが、子宮頸管長が短いとか子宮口が開き始めてるなど、自覚症状のないまま、切迫流産・早産になることもありうる、検診で必ず医師の意見を仰ぎ、検査して判断してもらうこと
  • 空港には早めに到着し、余裕を持って行動できるようにすること
  • 深夜便は避けられるなら出来るだけ避け、余裕を持ったスケジュールを組むこと


 

高齢妊婦が、出産直前まで無理せず働き続けるためのコツ

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せっかく再開したのに、1ヶ月以上更新をご無沙汰していました。
私は昨日から妊娠36週、つまり臨月に入りましたが、今回はまだ産休に入らず仕事は続けておりまして、これがまたなかなか忙しく。
引き継ぎできるものは徐々に引き継ぎを進めていますが、責任者として最後まで見続ける必要があるプロジェクトもあり、なかなか完全産休に入るのは難しいです。

ご自身で事業をされている女性や、フリーランス、起業その他、また会社の中で責任のある役職についているとか、様々な理由で、出産直前まで仕事を続ける人はいるでしょう。
一方で、出産に近づくに連れ、お腹も大きくなって動くのもしんどくなり、足がつったり腰痛がひどくなったり、夜は寝苦しくてあまり寝られなかったり、普段と同じように仕事を続けるというのも困難になってきますよね。
それでもどうやって仕事を続けるか。
今回はそんな方の参考になるような記事を書こうと思います。

■ 32週で「国内出張禁止」令が出た仕事ぶり…
前回の記事(妊娠中の海外出張その1)で、30週の妊婦健診で海外出張にドクターストップ頂いた、と書きましたが、その後32週の妊婦健診では国内出張にまでドクターストップが出る事態に。

お腹の張りもかなり強く、また「子宮頚管」と呼ばれる子宮の内と外をつなぐ管(いわゆる「産道」)がかなり短く、2cmくらいまで縮まっていました。
ネットで調べると、32週で2cmは、個人差によっては家で安静にという指示が出るほどだとか。

私の主治医曰く、
「前回の時は、国内の出張ならOKですよ、と言いましたけど、もう国内も控えないとダメです(XoX)
東京に帰ってこられなくなってしまいますよ~。
それから、お仕事も量を減らして下さい。あなたはとても忙しそうだから、仕事量を減らして体の負担を減らさないとダメです」
とのこと。

確かに、32週までの私の国内出張は、週に2回、朝7時の新幹線に乗って、昼過ぎには東京に帰るという強行スケジュールでした。
に加えて、新幹線乗車中でも電話会議がバンバン入ってくるため、仕方なくデッキで2時間立ちっぱなしで電話、という妊婦にあるまじき予定もザラ。(せめて折りたたみ椅子を持ち歩けば良かった…)
更に東京に帰ってから別の打ち合わせを複数こなし、夜8時とか9時に保育園に娘を迎えに行くと、もう寝てるので抱っこでお持ち帰り。
出張の荷物と娘の両方を抱えて歩くのは、なかなかの重労働でした。
いくら海外出張を控えていても、そんな生活を3週間も続けていれば、赤ちゃんも外に出たいと思うわな。
ごめんなさい。

■ 休みつつ、無理のないスケジュールに変えたら、34週には順調に戻り…

どんなに仕事が大変でも妊婦であることには変わりないし、自分の体やお腹の子に何かあったら一生後悔するでしょう。
それに、早産なんてことになったら、仕事はそこで強制ストップですから、仕事そのものにも迷惑がかかって本末転倒です。
というわけで、半ば強制的に休みながら、仕事を続けることにしました。

ドクターストップを頂いたお蔭で、自分も自覚が持てたほか、周囲の同僚に「ドクターストップ出たんで」と説明し、出張は一切お任せすることが出来るようになりました。
同僚にはようやく色々と気を遣ってもらえるようになり、休みも取りやすい環境になりました。

また、いつも朝の娘の保育園送りを担当している主人が、なんとか早くに仕事を切り上げて帰ってきて、娘の迎えやお風呂を担当してくれるようになったのは大きかったです。
主人はとても大変そうでしたが、これは一番助かりました。

そんな生活を2週間続けたお蔭で、妊娠34週の検診では、子宮頸管長も3cmまで戻り、お腹の張りも全く見られず、先生からも「順調ですね」とお墨付きをいただくまでに回復しました。
本日、36週の検診がありましたが、そこでも「出産はもう少し先、という感じですね。すぐにでも生まれるかも、という事態は回避できました」となりました。

その後も、出来るだけ重い荷物は持たず、出来るだけ他の人にお任せして、引き継ぎ体制を整えることに専念。
どうしても自分がやらなくてはならないところだけやる、出なくてはならない会議だけ出る、という形で何とか両立をしています。

■ 高齢妊婦が、仕事に支障をきたさないよう、直前まで働き続けるためのコツ4つ

というわけで、この1ヶ月、とにかく無理をせず働くことにより、出来るだけ長期間、私が責任者としてプロジェクトに関われるようにすることに心を折ってきました。
その経験を踏まえ、「臨月に入っても仕事を続ける」にはどういう準備や心構えが必要だったか、4つほど思ったことを記載しておきます。

1. 「無理をして早産でもしたら本末転倒」と自覚し、余裕のあるスケジュールを立てる

妊婦として仕事を続けようと頑張っても、無理をして切迫早産を招いたり、未熟児で生まれたり、なんて事になったら結局仕事どころではなくなり、本末転倒ですよね、

当たり前のことではありますが、かなり意識しないとなかなか出来ないのが、この「無理をしない」「休息を取る」ということ。
「休むのも仕事のうち」という言葉がありますが、妊婦ほどこれが当てはまることはないと思います。

まず、移動がある場合は、普段の1.5~2倍の余裕を持ってスケジュールを組むこと。
例えば、普段20分の移動なら35分、30分を予定する移動なら50分、という感じで。
歩いているうちにお腹が張ってきて立ち止まったり、座って休息が必要になったり、ということはザラにありますので。
打ち合わせ時間などの調整時間も、普段より長めに取る。
全体として、ゆっくりしたスケジュールに変えていくと良いと思います。

また、いつの間にか自分のスケジュールにどんどん予定が入ってしまう、という方は「休憩時間」「帰宅時間」などを事前にブロックして置くと良いと思います。

2. いつ自分がいなくなっても良いように、引き継ぎ体制は早めに確保。ダブルリーダー制も検討。

仕事に自分が関わり続ける場合でも、自分がいつ入院、となっても良いよう、後任者に引き継ぎは進めておき、必ずバックアップ体制を整えておくのが良いでしょう。

私は、自分が責任を持っているプロジェクトは、基本的には全てダブルリーダー制を敷いています。
普段は私がリードする形でも、いざという時にはもうひとりのリーダーに責任を果たしてもらえるような体制になるようにしています。
出産が近くなってきたら、もう一人のリーダーがいつでも引き継ぎできるように万全の体制を整えて置く必要があります。
引き継ぎ可能なプロジェクトは、もう早めに移行してしまうのが良いでしょう。

ダブルリーダー制のポイントは、リーダー間の役割分担を明確にしておくことだと思います。
でないと、下の人も混乱するし、ダブルリーダーを引き受ける人もやりにくくて仕方がないでしょう。
半分に切り分けて完全にお任せする、自分がサブリーダーの立場になって相手を立てるなど、いろんなやり方がありますが、状況に応じて相談しながら、役割分担することがポイントだと思います。

3. 上司や同僚には「自分は無理できない体だ」と自分で伝えないとダメ

前の妊娠のときは、一緒に働いていた同僚たちは皆、私に色々なお気遣いをくださり「そこまで気遣わなくても良いのに」と思ったほどでした。
今回は、若い人が多いからなのか、二人目だから私以上に安心していたからなのか(笑)。
一部の人にはやたら仕事を頼まれたり、無理を言われることもありました。
多分、その方々には悪気は全くなく、単純に知らない、または自分が忙しくて他人への気遣いをしている余裕がないのだろうと思われます。

ですが、そういう人たちでも「早産のリスクが有るらしく、これ以上は無理できないんです」とか、「ドクターストップが出たんで」とか、「寝ないと眠くて倒れそうになるんですよ。妊娠中ですし…」とか伝えると、「あ、そうなんだ」となって気遣ってくれるようになります。

相手の理解度や意図に応じて伝え方は色々ありますが、こちらの事情を考えずに無理を言ってくる人には、
「あ、無理させて、何か起こったら自分の責任になっちゃうな」と思わせるように上手く伝えるのがコツかと思われます。
また、そういう人に限って「だったら妊娠中に働くなよ」と内心思ってるかもしれませんが、それは余り気にしないことです。

あと、「ドクターストップが出ている」というのは有効な切り札ですね。
「医者がこう言ってる(=自分の意図じゃない。自分はやる気あるんですが、医者が…)」という言い方は、会社に限らず、変な誤解を起こさずに相手を説得するの全般に使える技だと思います。

みんな、忙しくプレッシャーがかかる中で仕事をしている。
そんな時、こちらが何も言わなくても、妊娠中働く女性に対して「余り無理しないで休んで」など気遣いが出来るのは、自分や奥様が出産で苦労した経験があるとか、本当に気遣いが出来る人なのだろうと、むしろ感謝すると良いかもしれません。

4. 検診にはスケジュール通りに行く。主治医は、自分が無理しないという、正しい判断をし続けるための拠り所だと思え

日本のように、残業してたくさん働くのが当たり前という人達の中にいると、無理して働くのが当たり前、休むのは申し訳ない、とだんだん洗脳されてしまいます。
そんな中にいると、自然と無理をしてしまうでしょう。

だから、定期的に自分の体調を客観的に見て、客観的に判断してくれる人と合うことが重要。
「無理してでも、この仕事をやる」「無理してでも出張する」という自分の判断が正しいのか、確認することが出来ます。

検診も、大事な仕事が入ってしまったりすると、延期したり、キャンセルしたり、なんてしかねません。
そうすると、主治医による客観的な判断が得られなくなってしまい、さらに自然と無理する方向に行ってしまうでしょう。
だから、「検診だけはちゃんとスケジュール通りに行く」というのを徹底するのが大切だと思っています。

以上、出産近くまで仕事を続ける必要がある人が、実際にそうするためのコツだと思うもの、4つ書いてみました。
まとめると・・・

1. 「無理をして早産でもしたら本末転倒」と自覚し、余裕のあるスケジュールを立てる
何度も書きますが、妊婦として仕事を続けようと頑張って、無理をしすぎてて切迫早産を招いたら、結局仕事どころではなくなり、本末転倒ですよね

2. いつ自分がいなくなっても良いように、引き継ぎ体制は早めに確保。ダブルリーダー制も検討
ダブルリーダーでは、役割分担をして、相手も仕事しやすくするのが大切です

3. 上司や同僚には「自分は無理できない体だ」と自分で説明しないとダメ 
無理させる人は悪気があるわけでなく、単に知らないか、想像力が足りないだけ。説明すれば分かってくれるはず。お互い嫌な思いをしないよう、「ドクターストップ」を上手くつかってコミュニケーションしましょう。

4. 検診にはスケジュール通りに行く。主治医は、自分が無理しないという、正しい判断をし続けるための拠り所だと思え 
周囲の人に合わせて、自然と無理して仕事してしまうのを避けるのが、定期的な診断で客観的に自分の体調を判断する主治医だと思います。

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